私が訪ねたブースの記憶/文学フリマ大阪 熱狂参戦記⑥
9月10日に開催された「文学フリマ大阪11」の賑わいについて書き連ねてきました。今回が最終回かなあ。
結局、noteで見かけた人を中心に訪ねていた…
前にもちょっと書きましたが、私は「予習」としてnote内でどんな方が出店を予定しているかを少しおさらいしていました。
とはいえその数は膨大で、全ての方を巡ることは物理的に不可能。
予備知識を仕込みつつ、あとは行き当たりばったりで廻ろうと決め、当日を迎えました。
そんな中で、この人のところは早めに行こうと考えていたのは、「しげ姐さん」こと「守屋SHIGE美」さんのブースでした。
文フリ東京でのミムコさん企画「ノトコレブック」でご一緒して、そのお名前を知るようになりましたが、小説に短歌にとパワフルな活動ぶりが印象的でした。これはぜひご挨拶せねばとブースを訪ねると、和のいでたちがイメージ通りの姐さんが忙しくお客様のお相手を務めてらっしゃいました。
美しく飾られたブースに並ぶ作品もまた、スタイリッシュ。これからじっくり拝読します!
あとでウミネコブースでまたお会いしましょうと、その場を離れ、近くの列へ移動。
◇
目に入ったのは「あやめし」さんのブースでした。
お一人で静かに座り、来客を待っているかのような「あやめし」さん。
その前には、きれいな表紙の本が置かれていました。
薄いブルーがうっすらと白い雲に覆われていく。よく見ると、夕日でしょうか、その雲もほんのりとピンクに染まり始める一瞬。
あ、と気づいた瞬間に思わずシャッターを切った、あやめしさんの心情が伝わってくる表紙写真です。
そして内容も、日々のよしなし事に揺れ動く自分の心に向けてシャッターを切るような、エッセイ集。
ふとした瞬間に見返したくなるアルバムのような1冊でした。
◇
あやめしさんブースに別れを告げ、歩き始めた私でしたが、あれ?その隣の方は…もしやnoteで出店予告してた人?
ああ、やっぱり。見た記憶がある。
向かって左手に座っていた方(夢乃くらげさん)に声をかけてみます。
「おすすめはどれなんですか?」
「えーと、一番新しいのがこれなんです」
しっかりと目を見て説明してくれる夢乃さん。そしてその隣ではにかむように座っていたのは、お友達とのこと。
くらげさんの説明によると「複数の人との恋愛を受容できる」人と「ひとりの人を独占したい」人、それがこのお二人なわけですが、その日々の関係性や葛藤について思いをつづった本とのこと。
ふむ、買ってみよう。そのあたり自分、よくわかってないし。たぶんモヤモヤするかもだけど、この機会にじっくり読んでみます!
◇
さて、そろそろちょっと狙っていた店に乗り込むか。
…と訪ねたのは、早高叶さんのブースでした。
実はnoteでお見かけして、本の表紙を見た瞬間に購入を決めていました。
寝る前に怪談Youtubeを聞きあさる毎日を送っている私。朗読を始めたのも、「自分で師匠シリーズを朗読したい」との思いがスタートでした。
早高さんの本の表紙を見た瞬間に「怪異譚を綴る作法をご存じの方だろうな」との第一印象を信じてのジャケ買い!
早高さんのブースを訪ね、並んでいた冊子から
「これとこれ、あとこれもください!」と購入。
早高さんはそんな私に
「怖いお話がお好きなんですね!」と一言w
私は笑顔で「はい!」と答え、会釈してその場を去りました。
こちらもじっくり味わいながら楽しませていただきます。
いやあー、買った買った。
なんだかんだで20冊くらい買って、ウミネコブース周辺の方々には
「重そうですね」と心配されたくらい。
皆さんにお渡しするつもりでいたお土産の在庫を全放出して、それらの本をスーツケースに収納。
よし、計算通り!
さあ、家に帰ろう!帰ってきょうの出来事を書こう。
この熱が冷めないうちに。
文学フリマ大阪11リポート <了>
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