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そうか、『フェス』だったのか!?/わたしの落語がたり
六代目三遊亭圓楽師匠がプロデューサーとして残してくださった「さっぽろ落語まつり」。3日間という短期間に今を時めく落語家さんたちが入れ代わり立ち代わり出演する「オールスター」的なイベントです。
当代の名人といえる方々をはじめとする、誰もが見たい方々をぎゅっと凝縮して観られる珍しい機会です。
私が見に行ったきょうの会では、以下の方々が高座に上がりました。
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いろいろと選択肢はあったのですが、この番組に決めた最大の理由はやはり、喬太郎師匠です。そして、中入前に権太楼師匠。キレのある小痴楽師匠に、華のある桃花師匠。そして落語の歴史を体現する花緑師匠が間に入る。
私にとっての最強布陣!
これを見ずしてどうする!と、妻と息子を連れ立っての参戦となりました。
開口一番の小痴楽師匠は、お父様の痴楽師匠が札幌近郊の当別町出身で北海道に所縁があったそう。せっかくの機会にと家族旅行を兼ねていらしたそうです。あすは道内某所の温泉地にお出ましとかw
演目は「一目上がり(七福神)」とお軽いところでご様子伺いの態でした。
桃花師匠は小朝師匠のためにかかれた新作の「こうもり」を演じました。『ポスト宮崎あおい』のくすぐりから「あおいちゃん」が出てくる「こうもり」へのつなぎは、定番なのかもですが、ご挨拶代わりには最適でしたね。
権太楼師匠は「笠碁」。円熟の域に達している権太楼師匠が演じる老人同士の意地の張り合いと仲直りの様子は、爆笑しつつも気を緩めると泣けてしまうという「エンタテインメントの極み」を感じさせていただきました。
中入り後の花緑師匠。
「落語協会、芸協、立川流、上方と、さまざまな触れ合いがあるさっぽろ落語まつりはフェスなんです!」との言葉通り、まつりならではのテンションで「頭山」を熱演。なるほど、知らぬ間に新たな境地に到達されていたとはお見逸れいたしました!
そしてお目当ての喬太郎師匠。
全国を巡り歩いた百戦錬磨のご当地ネタのまくらで十分温めてからの「品川心中」。時間もあって半ばでサゲとなりましたが、たっぷり楽しませていただきました。
私の後ろにいた40前後とお見受けしたカップルの女性が、「全部面白かった!この回にしてよかった」とのたまっていましたが、来場者全員が同じ思いだったことでしょう。
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