「朗読してみたよ」…その‶舞台裏”/気まぐれ雑記
さきごろ、興奮と熱狂のうちに幕を閉じた、note内の私設ショートショート・コンテスト「夏ピリカグランプリ2022」。
主催のピリカさんをはじめとする、運営チームのみなさんの影の努力。審査員の皆さんの納得感100%の審査と講評。参加した皆さんの熱量と、互いを敬う寛容さ。
どれをとっても見事、としかいいようのないコンテストでした。
そんな「夏ピリカグランプリ」に今回わたしは「副賞としての朗読」で参加させていただきました。
当初は各審査員にとってのグランプリにあたる「個人賞」9作品の朗読を予定していましたが、なんともありがたいことに思っていた以上の好反響をいただいたことから、審査員間の投票で選出された「すまスパ賞」10作品についても急遽、朗読をさせていただきました。
どの作品も美しい「宇宙」「世界」があり、わたしは各作品ごとのパラレルワールドの海を漂うように、朗読を楽しませていただきました。
どのように朗読を作品化していったかの工程を少しだけご披露いたします。
①一回読む
当たり前の話ですが、朗読の「トーン」を決めるために、オチまで一度読みます。人情ものか、ミステリーか。ホラーなのか、コメディか。ここを判断して「地の文」をどう読むかを考えます。
②登場人物をおさらい
主人公は誰か。何人出てくるのか。それぞれの性格は?…こうしたことを作品ごとにリスト化して、声の使い方を割り振りします。女性の登場人物が多いと、私の声のバリエーションが限られているので少し困りますw
③収録
今回は「個人賞」9作品分、「すまスパ賞」10作品分をそれぞれ一気に収録しました。収録自体はそれぞれ90分から120分くらいで終わったと思います。収録機材はスマホとマイクとイヤホンのいたってシンプルなスタイルです。どこで撮っているか、はまた別の機会にでもw
④ナレーション編集
ナレーション部分だけを先に編集します。シーンによってはセリフや表現を何テイクか撮っているので、どれを使うかをこの時点で決めます。「ナレーションのベース音源」がここで出来上がるわけです。
⑤BGM・SE(効果音)編集
私は編集に「フィモーラ」というソフトを使用しています。このソフトには無料公開の場合に使用できるフリーBGMがついているので、作品にあわせて曲を選定します。必要度が高い場合は「効果音ラボ」などのフリー音源を使用して効果音をつけます。この時に、こまかい間合いも調整します。
ベース音源ができていれば、1作品についてかかる編集時間は1時間くらいですかね。
⑥静止画を作成して音声動画化し、YoutubeにUP。
音声ファイルの出し方はいくつかあるかと思いますが、トータルで見た場合にYoutubeは「ストレージ」としての機能が優れているように思います。作品を共有・転載・する場合の融通がつきやすいということですね。
<まとめ>
今回の「夏ピリカグランプリ2022」では、様々な世界観の作品を読むことで、自分の中の「可能性の枠」、「解釈の枠」をググっと広げることができたように思います。
そして、朗読を通じて「自分の作品が二次元から三次元へと変容する瞬間」の驚きと喜びを感じ取っていただければ、朗読愛好家冥利に尽きます。
noteならではの「コラボの楽しみ」をこの先も共有できるといいなあー!
ではまた!
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