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「春ピリカグランプリ」朗読配信ウラ話/⑩「モギー虎司と大きな鳥」 作:Nyaajima Hikaru(ぼんらじ)

「春ピリカグランプリ2023」すまスパ賞受賞作品の朗読について、読ませていただいた感謝と作品への向き合いを綴っていきます。

今回はNyaajima Hikaru(ぼんらじ)=旧「ぼんやりRADIO」さんの力作「モギー虎司と大きな鳥」についてです。

ニャアアジマさん、では書きにくいのでここは「ぼんさん」と呼称させていただきます。
ぼんさんと私は落語の話題から交流が始まり、実際に何度かお会いする機会も得ることができました。小雑誌「ウミネコ」の編集長も務めるぼんさんは私にとっては『盟友』と呼びたい方。そんな人が「すまスパ賞」受賞と知り、胸が躍りました。
作品を読んでみて、さらにうれしさは増しました。
寄席芸人の悲哀。芸人の子の葛藤。親子の情愛…。
ぼんさんらしさが詰まりまくった、ジャズの匂いが香るオトナの作品。
これを朗読させてもらえるなんて!願ってもない収穫でした。

この作品を朗読するにあたって意識した点は以下のような点です。
・導入は軽めのジャズで。
・森本レオさんテイストでやりたいところですが、ギャグっぽくなってしまうのでレオ成分5%(間合いのみコピー)で。
・「母」は、芸人の妻らしさをイメージ。
・全体には丁寧にゆったりと。
・虎児のマジックシーンにはやはりジャズ。
・優太の気持ちが子供に帰る回想シーンはオルゴール。徐々にペースを落とし、たっぷりと。
・読み終わりタイミングにあわせ、BGMエンド。余韻残し。

念のため申し上げますが、「この作品だけ特別に力を入れた」ということではありません。それぞれの受賞作品とは同じエネルギーで向き合い、自分にできる工夫を凝らしたつもりです。
ただ、今作については友人としての嬉しさが大きかった、ということですね。

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