緊急企画「破嵐万丈は何者だったか」/気まぐれ雑記
ああ、なんということ!アニメ好きを告白してから間もないというのに、こんなコアな記事を上げてしまうことになるとは^^;
それもこれも、ある方からの以下のような問いかけがあったからなのです。
「万丈は何者だったと思います?
私はあくまでも人間
でいたかったけど、創造博士に改造されてしまったのだと思っています
当時〇〇さんはもう、マクロスの成功、ダグラムの失敗を受けて、バイファムに酔っていらして、ダイターンの話はあまり伺えなかったの」
深い。深い話なんですよ。興味おありの方は以下からおさらいどうぞ。
〇〇さんとは、初期サンライズアニメなどに関わられた脚本家の方。
初期サンライズといえば冨野喜幸(現:冨野由悠季)さんの監督作品として数々の名作が生み出されています。ガンダムが有名ですが、それ以前の「ザンボット3」「ダイターン3」もそれぞれSF大賞をとってもいいくらいの名作です。
破嵐万丈は「ダイターン3」の主人公。火星開拓用に生み出されたサイボーグたちが自らをメガノイドと称して反逆。サイボーグの生みの親、破嵐創造博士の息子である万丈は、母と兄を失いながらもダイターン3を奪って脱出。地球に襲い来るメガノイドと対峙します。
初回放送時の子供のころはわからなかったのですが、万丈はどうみても常人ではないのです。やたら怪力だったり、氷点下40度でも普通に動けたり。そこで疑問がわいてくるわけです。『万丈は何者か』と。
人間説。メガノイド説。双方ありますが、わたしはあえて別の説を唱えてみたい。
題して『万丈=アンドロイド説』です。
メガノイドは基本的にはサイボーグ。つまり、元が人間で体を改造した存在です。万丈も父の改造を受け、サイボーグ化しているという考えは妥当だと思いますが、それにしては見た目上ほぼ人間のままでメガノイドと大きく異なっています(人間っぽいメガノイドもいるのですが)。
大人になった私は思いました。「万丈は人間を模して造られたアンドロイドで、博士の子供という捏造された記憶を持ったAIを搭載しているのではないか」と。
ヒトを越え、もはや人類こそが害悪だとして滅ぼそうとするメガノイド。その野望を打ち砕くのは「正義」のプログラムをインプットされたカラクリ人形=破嵐万丈、という風刺に満ちた構図を想像しました。
最終回でボス敵を倒した万丈がつぶやく
「僕は いやだ」
・・・が、何を表すのかまでは解釈したくない、というか、いまはまだ、そっと胸の奥にしまっておきたいと思っています。
※いろいろと記憶違いがあるかもなので、間違いがわかったときは修正・訂正も辞さずですw あくまでも私が思い込んでいる、ってことですので。
以下余談。
「マクロス」は『戦闘で歌う』ことがレガシーになりましたが、私個人としては『アニメに三角関係を持ち込んだこと』と、『ガウォーク形態』『板野サーカス』が白眉です。
「ダグラム」はリアルすぎてロボットが「兵器」としての意味合いしか持たなくなってしまったのがつらかった。
「バイファム」は芦田豊雄さんらしい甘めの絵柄と、15少年漂流記がマッチしましたね。オープニング曲「ハロー、バイファム」、まだ歌えます!
こんな感じでお返事になっていましたでしょうか!?
しまった、最後にアレを言わなくては!
「世のため人のため、メガノイドの野望を打ち砕くダイターン3!
この日輪の輝きを恐れぬのなら、かかってこい!」(声:鈴置洋孝)