魂の片割れ、恋愛、友情
粗品とあのちゃん。一度夢で粗品に言い寄られてから2人の組み合わせを直視できない。夢の影響力って怖い。まあそれは一旦置いといて、2人はたぶんお互いをソウルメイトだと思っているんじゃないか。いまは「親友です」と言っているらしいけど(直視できないから又聞き)、それが本当か嘘かは分からないけど、ソウルメイトすぎて恋愛関係になるのは怖いんじゃないだろうか、と勝手に予想する。
恋愛関係って永久的じゃない
私の話になる。Kくんと出会って間もない頃、Kくんのことを「魂の片割れだ.....」と感じた。多分Kくんもそうだった。あまりにも気が合いすぎて、見てきたもの読んできたものが一緒で、考えていることも性格も似ていた。出会えたことにびっくりした。
おばあちゃんになってもKくんと一緒に遊んだり「あの本読んだ?」とか「あのラジオ聴いた?」と話したい。(あのちゃんの話したからややこしい...)末長く仲良くしたい。そう思うと、恋愛関係になっていつか破綻してしまうのが怖かった。一生会えなくなるくらいなら、友達、もしくは恋愛でもない友達でもない関係でいたほうがいいのでは、と本気で悩んでいた。
現にこれまでの元カレたちとは一切連絡を取っていないし、もしKくんと付き合うとしたらそのとき付き合っていた彼氏(いたんかい)とは別れることを選ばないといけなかったし、恋愛関係ってなんて永久的じゃないんだ!と思っていた。それに、一度破綻してしまうと修復はかなり難しいことも痛いくらい知っていた。
この葛藤を正直にKくんに話した。「私はKくんが好きだけど、末長く仲良くしていたい。だから、私たちが恋愛関係になるべきかは正直迷っている」と言うと、同じことを考えていたと言ってくれた。
友情はがんばれば永久にできる
友情だって破綻することはあるし、友情も長く続かせるのは大変だよという意見も理解できる。でも、友情はなんとなくバッツリ終わらせずに破綻を避けながらのらりくらり続けることもできると感じている。実際、一番仲の良い友達とは、合わないなーと思うことも全然ある。遅刻魔だし、良い感じのメンズができるとその話ばかりだし、なんか危ういところがある。それでも、そういう時期は若干距離を空けつつ、また久しぶりに会うと、やっぱりこんなに笑いのツボが合うのはこの子だけなんだよなーーと思える。別に直してほしいところとか言わないし、合わないなと思ったら自分が少し離れて、またお互いのコンディションが良いときに会う。そういうことができるから、恋愛よりも破綻は少ないと思う。
よくネットで、(主に恋愛の文脈だけど)「その違和感を信じて!違和感を持ったらすぐ離れよう!」みたいな触れ込みがある。そうかな?と思う。友情でも恋愛でも、違和感を薄めて受け入れてお互いに許し合って、合う部分を最大化・最高化することでその関係は長続きするんじゃないだろうか。違和感がゼロの人間関係なんてあるか.......?相当鈍感な人じゃなければ何かしらあると思う。
じゃあなぜ恋愛関係になったのか
じゃあなぜKくんと付き合ったのか。理路整然と説明できるような話ではないけど、私としてはこの二つが大きかったかなと思う。
①一緒に海外旅行したいと思った
②もしいつか破綻してしまっても、「末長く仲良くしたい」と思える相手と出会えたこと自体が財産だと思った
①は、Kくんの話おもしろいな→一緒に海外旅行とかしたら絶対楽しい→でも今の関係じゃ無理だし男女2人で旅行するってなったら付き合うのが筋だよな?という思考回路で、わりと世間の目を気にした結果だった。
②は、自分の中の一番まっすぐでピュアな部分に触れたと思う。破綻とか長続きとかそういうことをこれまで長々と書いてきたけど、結局もう出会えたことが財産で、もし会えなくなってしまっても心の中にはこの煌めいた時間がずっと残り続けるんだろうなと思えたことが後押しになった。当時つきあっていた彼氏との関係も本当に大切だったけど、それを投げ打ってまで飛び込んでみようと思えた。終わることは怖いけど、終わっても心の中には残り続けるだろうと思える光の強さがあった。
今となって思うのは、やっぱり恋愛関係にならないと分からないこともたくさんあっただろうなーということ。恋愛関係にあるからこそKくんが見せてくれる表情とか、かけてくれる言葉とか、それを知れる世界線を選んで良かったなと思う。恋愛の方が友情より深いとか重要だとかそんなことは思ってないけど、でも私とKくんの関係だけで言えば、きっと友情を選んでいたときに見えた景色より今の方がよほど濃いんだろうなとは思う。
あと普通に、Kくんが彼女と旅行するの初めて!とか聞くと、嬉しい〜〜!と思ってしまう。(おじマインド?)こんなマインドで友情は無理があるだろう。
こうして書いてみると、Kくんとの関係を長い目で見て大切にしようと思える。たまに衝突したり、気まずくなったりもあるけど、そうだあの頃はこんなふうに思っていたんだと思い出せて良かった。
できることなら、これからも破滅しない関係を目指したい。そしてもし破滅したとしても相手の中で光って温め続けられる存在になれればいいなと思う。