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妄想電話相談室

4歳男児、絶賛自我発達中。
今朝も起床後ヤツの任務がいろいろいろいろ遅延気味……。
着替え一つ取っても、宥めてスカして手を変え品を変え、やっと
「よし、おきがえしよう!」と言うのを聞いて安堵し、台所でヨーグルトを取り分けて振り向くと……。

キミ、さっきやるって言ったよね……。
おもちゃで何やら遊び始めちゃってるよ。下着姿なところを見ると、途中まではやったけど、そこで飽きちゃったのかな……。

また怒りそうになりながらも、少し考えて

突然一人で話し始める私。

虚空を見つめながら、

「そうそう、そうなんです。何度言ってもやってくれなくて困っているんです。
はい、そうです。4歳の男の子です。はい。私も一生懸命説明しているつもりなんですけど、幼稚園のバスの時間もあるし、ごはんも食べて、歯も磨いて、熱も測って、ってやっていると、全然協力してくれないのがとっても辛いんです。
はい。そうです。」
ここら辺で訝しがったヤツが、遊びの手を止めて聞いてくる。

「ねえ、ママ、誰とお話しているの?」
これがもっとお兄さんだったら、ババアついにボケたな、ってなもんだろうが、そこはまだ4歳。まだまだママっ子、ちょっと心配顔です。

「ちょっと相談しているの。キミがどうしたら朝の仕事を協力してくれるのか知りたいのだよ。」ヤツはちょっと決まりの悪そうな顔をする。

「あ、はいはい、すみません。そうです。つい口出ししてしまうんです。そうですね、待つのって難しいですね……。はい、でも大事ですよね。はい、はい。もう少しがんばって待つようにしてみます。はい、ありがとうございました。」

「どうしたの?」ヤツはちょっと察したようです。
「うん、相談したらちょっとスッキリした。明日はもっと君にガミガミ言わないようにがんばるよ!」
「分かった。お着替えしよっと!」

子どもからしたらわざとらしいイヤミに聞こえたかもしれないけれど、この妄想電話相談、セルフセラピーとしては結構いいかもしれない。答えはないけど、なんでだよって憤っている事を言葉にすることで、怒りも収まったし、自分の中にある答えに気づくこともあるかもしれない。何より一人で相談形式にすることで、回答者の答えも妄想するから、少し客観視できた気がする。

以前はこれ、子どもの前でメルちゃん(お人形)に相談して、1人二役声色変えてやっていたのだけど、そうすると回答のセリフも必要だし、休む暇無しで結構大変だったのだけど、この一人電話相談型式なら1人役で済むからお手軽です。

妄想なので相談相手もよりどりみどり。
怒りたくないのに、子どもを怒りそうになった時、
知らない人に見られないように気をつけて、ぜひトライしてみてくださいね♪

*これは自分を落ち着かせたり、冷静になるための私なりの手段です。
実際の助けが必要な相談は、相手が実在する適所に相談しましょう。


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