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きらり

文章を書くことは、砂浜で砂を掬うような作業に思える。 あなたが砂浜に立っていて、遠くの方で煌めくのを見つける。近づいてみると、煌めきはいつの間にか消えそこには砂があるばかりだったりする。 しかし、たまに近づいても煌めきが消えないことがある。近づけば近づくほどその発見に対する興奮と実は何でもないのではないかという不安が高まる。 その煌めきを足元まできたとき、私たちはそれを丁寧に掬い砂の外に、出そうとする。 まだ見たことのないものを。 それは丁寧に掬わないと、指の間からい

    • コンタクトレンズを食べた話

      あるトークライブで、外したコンタクトレンズを食べる習慣を持つ男の小説が紹介されていた。 その日の夜、私は外したカラコンを捨てようとしてゴミ箱の蓋を開いた後、ふとそのことを思い出しそれを口に入れてみることにした。ライブの余韻に浸りながら。 ワンデーのソフトコンタクトレンズは、無味で噛むには薄すぎた。折りたたみ何枚か重ねてようやく噛めるくらいの分厚さとなった。 食感は茎わかめみたいだった。

      • 18歳、夏、音楽

        1.RIP RLYME 「熱帯夜」 2.ASIAN KANG-FU GENERATION「江ノ島エスカー」 3.teto 「とめられない」 4.マボロシ「SLOW DOWN!」 5.錯乱前戦「恋をしようよ」 6.日食なつこ「真夏のダイナソー」 7.スチャダラパーfeat小沢健二「今夜はブギー・バック」 8.フラワーカンパニーズ「深夜高速」 9.Shiggy jr.「サマータイムラブ」 10.小林私「飛日」

        • 理論と感性③

          現代文で習った桑原武夫の第二芸術論に次のような話があった。  大家の俳句と、素人の俳句を混ぜ合わせ、作者名がわからない状態で優劣をつけさせるという実験をした結果、参加者が全然正解しなかった。このことから、桑原は俳句や短歌などの短詩に対して作者名や党派などの文脈のみで評価されていて、作品のみからは優劣をつけられないと批判した。  私は長い間この実験結果に疑問を持っていた。自分が最近歌集を読んだり、自分で作ろうとすればするほど、有名な作品や好きな短歌には確かに煌めきがあり、自分の

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          理論と感性②

          私は、もともと、芸術とは100%「感性」のものだと思っていた。センスのある人が、自分の感性で直感的に作品を作り、その良さは説明できないものだと思っていた。しかし絵の歴史や背景について知ってから美術館に行ったり、短歌をやっている人のスペースを聞いてから歌集を読んだりした結果、この考えが揺らいだ。私たちが普段何気なくいいなと思っているものの裏に思ったより堅固な「理論」があることを知ったからだ。ここでいう「理論」とは技術的な言語で説明できる作品を面白く感じさせる理由のことで、例えば

          理論と感性②

          理論と感性①

          ある歌集を読んで、良いなと思ったときにふと自分が良いと感じるものを他人も良いと感じることがとても不思議だと思った。自分がたまたま出会って好きだと思うのはその時の自分の状況次第で変わる不確定で主観的なものなのに。自分自身がどういう仕組みで物を好きになっているのかわからないのに、他人がどういう仕組みでものを考えているかがわかるわけがない。それなのに、その他人が自分と同じ結論に至っているのはどういうことなのだろう。しかしこれは結構起こり得る。マイナーなミュージシャン、作家、番組ほど

          理論と感性①

          食いだおれ旅行レポ

          山ちゃん とろとろ タコの味&食感が強い ソースマヨ旨すぎ!! 味が濃くて好き 会津屋 ソース&マヨなし 鰹節っぽい香りがする だし! 牛すじ旨すぎ!!! くくる タコが大きい! 出汁で焼いてある とろとろよりはふわふわ 並んだ甲斐あった!! 総評 美味すぎ♡♡♡    大阪のこと好きになっちゃうって    

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