呟き日記 vol.33 還るべきところをちゃんともつこと
久しぶりに台所に立った。
食材がぐつぐつ煮えるのを無心で見るのが好きだ。
頭の中のぐちゃぐちゃとかを、茹であがらせてなかったことにできる気がして。
そろそろ素麺の季節だな〜(今年はザルボウルを手に入れたからもっと美味しく食べられるはずだ!)。
ドラえもん(ゆかりの)駅で各停に乗り換えて、世田谷の街へ。はじめましての駅。
ウルトラマン(ゆかりの)商店街を少し歩いた先の老舗洋食店でオムコロ(オムライス+コロッケ添え)プレートをぱくぱく食べた。しみじみと何度も『コレ美味しいね』と言って(漏れて)しまう。
"芸能人御用達店"ってのは綺麗に平らげて『さぁ、帰りますか』となったときにお店の方から聞かされる。『今日のお昼は賀来賢人くんと榮倉奈々ちゃんが来ましたよ〜』え、今日の昼ですか?うそん。他にも名の知れた芸能人のサインがずらっと飾られてて、わたしの食センサーは芸能人並ってことね。と思うことにした。なんだか愉快なお店だった。素敵なご縁。
コーヒー飲みたいねとなり、しばらく商店街を練り歩きお店を探したけどどこも閉まってて(17〜19時閉店がほとんど)、挙げ句の果てには23時までオープンのダイナーを目指すもあるはずの地に跡形もなくなってて、大笑いする。まぁこんな日もある。結局駅横のドトールに入りコーヒーじゃなくてロイヤルミルクティーを飲んだ。今夜のハイライトは間違いなく、彼とタピオカ飲んでたら突然『待って!可愛いからそのままで!』としゃがんでストローを加えてる彼女(友だち)を人目も憚らず写真に収め出したってEPですかね。それはまるで愛娘を愛でる父親のようだったそうな(爆笑)。それを話してくれる友だちも自ら小っ恥ずかしくなってて可愛かった。あぁ〜〜良い夜。
じぶん以外の誰かを見るときどうしても、じぶんに持ってない(個はそれぞれ別だからそれが当たり前なのに)ものを徒に羨んでみたり、それでまた落ち込んだり、ただ単純にすごいなぁと思ったりすることもある。
でもそれはごく普通(普通なんて明確な定義は存在しないが)の誰しもが持ち得る感情だと思う。
生きる選択肢が多いほど自由が何なのか分からなくなっちゃうけど、ふとじぶんの中のちいさな部屋を見つめたとき、ハッとする。
部屋にそぐわないインテリアとか、はたまた置ききれないほどあれこれ所持しすぎてたり、買ったときは良く見えた物が部屋に持ち帰ると全然だったり。そんなことの繰り返しで、少しづつ理想の部屋が出来上がっていくような感じが、人生なのかしらって、最近思ったりしている。