2024年 入選歌のまとめ
春先ぐらいから、ネットで投稿できると知ったいくつかのコンクールや新聞歌壇、NHK短歌、雑誌等にも投稿をし始め、いわゆる、専門歌人として選者をなさっている先生方に選んでいただけた歌が20首になりました。
投稿したもののかすりもしなかった歌と換算したヒット率は、10%ぐらいでしょうか…下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとは、よく言ったものです。
20首たまったところで、おもちゃの缶詰も記念品ももらえるわけではありませんが(一部の歌壇やコンクールは除く)、とても励みになったし、詠み続けるモチベーションにもなりました。
先生方、本当にありがとうございました!
一番町から三番町抜け九段下千鳥の桜に祈る万歳
千代田区日本文化フェスティバル 入選
佐佐木頼綱先生選
アルバムに貼れぬ思い出 予告なく少年の声が変わり始める
毎日歌壇 米川千嘉子先生選 三席
もう咲いた? いや遅れてる 三光年離れたきみとわけあう桜
毎日歌壇 加藤治郎先生選
人が作り人が放った無人機が人の眠れる町を掠める
毎日歌壇 伊藤一彦先生選 特選一席
チーバくんの鼻をくすぐる故郷はかすかに醤油の香りがしてた
毎日歌壇 米川千嘉子先生選
手をひいて歩いた道をいつからか「はやく、はやく」と急かされている
57577展2nd お題:こども 木下龍也先生 入選
首吊りは夢じゃなかった剥がれない髪の毛一本首にまきつく
57577展2nd お題:怪談 木下龍也先生 入選
博愛のあかり消えゆくフランスでトリコロールが炎上しゆく
毎日歌壇 伊藤一彦先生選
ギリシャからパリへと向かう松明の灯りの照らさぬ海外領土
毎日歌壇 加藤治郎先生選
裏返ししてもわからぬ息子らの靴下でする神経衰弱
NHK短歌7月号 お題:家族 俵万智先生選 佳作
大丈夫!滑って転んでべそかいた大人が作った世の中だもの
NHK短歌7月号 お題:だいじょうぶ 枡野浩一先生選 佳作
「もうそとはまっくらなのかな?」太陽のサーカス(Cirque du soleil シルク・ド・ソレイユ)見つつきみがつぶやく
雑誌ダ・ヴィンチ「短歌ください」 穂村弘先生選 お題: サーカス 9月号掲載
そろそろと聞けばそぞろで朝な夕な行ったり来たりする桜橋
NHK短歌8月号 お題:橋 川野里子先生選 佳作
秋がくる頃うずきだす薔薇の痣 思い出でなく痛みでいたい
NHK短歌8月号 お題:嫉妬 俵万智先生選 佳作
モモレンジャーみたいな定位置 津田梅子が新顔となる五千円札
読売歌壇 俵万智先生 8/12掲載
砂漠化が進む地球の裏側でプラスチックを洗って捨てる
毎日歌壇 加藤治郎先生 8/12掲載
かき氷ののぼりの氷が永遠の永に見えるほど恋してた夏
N短歌10月号 お題:氷 川野里子先生選 佳作
ミレーの描く農婦のようにじゃが芋をむくときまるくなる母の背な
毎日歌壇 水原紫苑先生 9/10掲載
わたくしとう宇宙から見るわたくしが創りし星の浮かぶテーブル
スペース短歌 千葉聡先生選 9/26入選発表
大切なものにはリボンなどついてなくって見落としそうな夕焼け
N短歌 お題:プレゼント 大森静佳先生 入選 12/15放送
多分に、ビギナーズラックと、海外からの投稿者ということでゲタを履かせていただいてたんじゃないかと思います。
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2025年も詠み続けていきたいのであれば、詠むよりもまず、もっと読む努力をしなくちゃいけないと、痛感しています。
詠めば詠むほど、自分の浅さが露呈して、凹んでいく2024年後半でした。
和歌から近代短歌、ネット短歌まで、秀歌とされている歌を、学生に戻ったつもりできちんと読んで、自分なりに分析できるようになりたいと思います。(ただし、海外からだとアクセスは、結構限られてしまうのですが…💦
とりあえず、インターネット万歳!)
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皆さん、お読みいただきありがとうございました。
来年も、ストレスにならない程度に詠んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
あと、良い言葉の刺激を受けるために、いちごつみのお相手もゆる募したいと思います。
返歌ペースはスローな方ですが、ご興味がある方がいらしたらDMをお願いします。
皆さまどうぞ良いお年を✨