しろ

社会人見習い。 悩みながらでも一歩一歩前に進んでいるつもりです。その道中を少しでも切り…

しろ

社会人見習い。 悩みながらでも一歩一歩前に進んでいるつもりです。その道中を少しでも切り取ってお見せできれば幸いです。

最近の記事

プレゼント

年度が変わり、今の職場に転職して2年目に突入した。 直属の上司が変わり、新たな部署運営に必死に食らいつく日々だ。 今日は久しぶりに残業して、日中取り掛かれなかった業務をこなした。 気が付けば20:30になっていた。 空腹に耐えかねて、帰路に就く。 帰りの電車内。 向かいには中学生くらいの少女2人組が座っている。 どこかで遊んできた帰りだろうか。中学生で21時ごろまで遊ぶことなんてあったかな、と自分の記憶を辿る。 等身大の子どもらしさと、一足早く大人に近づいているような落ち

    • 2028年2月29日の私へ。

      先ほどの話だ。 何気なくネットサーフィンをしていると、「PRESENT4229」というサイトの存在を知った。 なんでも、閏年の2月29日だけ稼働するらしく、4年後の2月29日のだれかにメッセージを送ることができるらしい。 興味をそそられ、21時半ごろから、4年後の自分自身へメッセージを書いてみた。 今日の仕事の話。明日の予定。 そして、2020年2月29から今日までの振り返り。 思い返すと、なかなか波瀾万丈な4年間だったと再認識する。 山も谷も、全てが今日のための重要な一

      • Z世代なんで

        2023年。あっという間に年末を迎えている。 私は今、仕事納め後の飲み会の帰り道で、感情のままにこの文章を書き殴っている。 先に言っておくが、この投稿は私の鬱憤の塊でしかなく、なんの意味もないものだ。 普段、飲み会の席でも、周囲に人の悪口を言わないようにしている。 SNSにも書かないようにしているが、noteなら言葉として昇華することが正義であると思い、吐き出させていただく。 人様に見せられる文章ではないが、どうか暖かく見守ってほしい。 今年の4月には転職も経験した20

        • 三連休を取り戻す

          9月18日(月)。 三連休の最終日だ。 三連休の最終日になってしまった。 金曜日の夜に同期との飲み会からご機嫌に帰宅して以降、外の空気を吸っていない。 土曜日はAmazonプライムで映画を4作品鑑賞し(ベッドの上で)、日曜日は先輩から借りた漫画を一気読みし(ベッドの上で)、そして現在、月曜日正午になってしまった。 私はインスタグラムを眺めている(ベッドの上で)。 惰性で流れるストーリーには、福岡のお祭りや宮崎の高千穂峡、静岡の海鮮丼、大阪のあべのハルカス…。さらには韓国

        プレゼント

          78年前の長崎から今の私に繋がっているもの

          今日は8月9日。 インターネットで調べると、今日はハンバーグの日、ムーミンの日などとされているらしい。 しかし、一番最初に思い起こされるのは、やはり長崎に原爆が投下された日であるということだろう。 惨劇はすぐそこに 私の父は長崎県出身だ。 1945年当時6歳ほどだった祖父母は佐世保市に住んでいたため被爆していないが、やはり8月9日になるとあの日に長崎で起こっていたこと、そして自分が今生かされていることに思いを巡らせる。 私の父も、8月9日には夏休み中であるが学校に登校し

          78年前の長崎から今の私に繋がっているもの

          1日限りの推し活

          7月15日(土)、私は横浜スタジアムにいた。 遠方から横浜観光に来る親戚(ベイスターズファン)と共に野球観戦をするために。 当日の朝、ふとあることを思い出した。 それは、その試合にはゲストとしてアイドルグループ「≠ME」が来るということだ。 彼女たちに関する知識はほぼ無かったが、名前は聞いたことがあった。 試合開始まで9時間ほどの猶予があった私は、思いつきでこんな決意をする。 「よし、今日一日は≠MEの推し活をしよう!」 横浜スタジアムで≠MEがすることは、セレモニアル

          1日限りの推し活

          Mammaの味

          「趣味は?」と聞かれると、いつも「料理です」と答える。 実際料理が好きで、休日には昼間からお酒を飲みながら料理に勤しむのだが、そう答える裏にはやはり「ちゃんとしていると思われたい」という下心が見え隠れしている。 私の母は料理がうまかった。 フルタイムで仕事をしていたが、18時ごろに帰宅してから急いで作る料理でも食卓に並ぶものは美味揃い。 レシピなどを見ずにオリジナルの創作料理も作る母の姿を、私は横から眺めていた。今の私の料理は、母の手元を思い出しながらその再現に挑戦すること

          Mammaの味

          虹の橋のたもとで、また会おう

          実家で飼っていた犬が亡くなった。 17歳と1ヶ月。まあまあ長生きな方ではなかろうか。 大きな病気や怪我をすることもなく、老衰で安らかに眠りについた。 穏やかな顔だった。 彼の名は「ライト」。 2006年に妊娠中の保護犬から産まれたライトは、里親募集のホームページを見た我々一家の元に迎えられた。当時、生後2ヶ月。 耳が垂れている可愛い子犬の4兄弟の中で、ケージの隅に身を寄せる落ち着きのある子犬を私たちは選んだ。 そんな出会いから17年。 小学校2年生だった私も、途中で実家を

          虹の橋のたもとで、また会おう

          無駄に生きるな、熱く死ね

          感想を投稿しなかった理由 先日最終回を迎えたドラマ『だが、情熱はある』。 かつて若林正恭のエッセイを読み、泣き、笑いながら自分の生きづらさに対する一筋の光を見つけた私。 そして、『たりないふたり』によって己のたりなさを肯定し、醜く、愚かな私が社会を生き抜くための情熱を与えてもらった私。 このドラマを観ないわけがなかった。 第一話から最終話まで毎週感情が揺れ動き、魂を揺さぶられたり涙を流したりしていた。 あれほど感情が動けば毎週noteに感想を書きたくなったものだが、私は今

          無駄に生きるな、熱く死ね

          RPG in 本の森

          時間が空くと、本屋をウロウロすることが多い。 特段欲しい本がなくても、行くあて無く店内を彷徨い、気になったジャケットやタイトルに惹かれた作品を数ページ読んでみるなどする。 二子玉川で友人と待ち合わせをしていたある日。 約束の時間まで2時間を残していたため、私は初めて「蔦屋家電」を訪れた。 店名からなんとなくの想像はつくが、本屋と家電屋が一緒になっているのだろう。 その程度の軽い心持ちで入店すると、そこは想像を超える空間だった。 家電だけではない。店内には、インテリアや雑

          RPG in 本の森

          父の日だし、たまにはね。 〜The easy way becomes harder, and the hard way becomes easier.〜

          父との記憶を遡っても、楽しかった思い出はあまりない。 彼は仕事人間で家族旅行なども少なかったし、口下手でユーモアもない。 私が高校生の頃には、父が経営していた会社が傾いたため自宅を売却した。 当時の家計は高校生の私から見ても綱渡り状態で、両親の関係も最悪。家庭はほぼ崩壊していた。 家族を楽しませることもなく、経済的に家族を振り回し、酒に酔うとデリカシーというものが全て消え去る父。 反面教師として見ることが多い父だが、そんな彼にも感謝していることがある。 私に座右の銘を与え

          父の日だし、たまにはね。 〜The easy way becomes harder, and the hard way becomes easier.〜

          私と、あいつと、深夜ラジオ。

          私の斜め後ろには、いつも私のことを監視しているもうひとりの私がいる。 私の言動を細かくチェックし、私に小言を囁いてくる。 私が周囲の目を気にして、考え込み過ぎてしまう性格なのはこのためだ。 深夜には、悶々とした、鬱屈とした気分になる。 電気を消した部屋で、瞼の裏にはもうひとりの自分が映り、一日中私の行動を監視した結果を伝えてくる。 「あの時のあの発言、あれは相手にこう受け取られたね。嫌われたね」 「今日〇〇さんと楽しそうにお話ししてたね。相手はお前のことなんて興味ないのに、

          私と、あいつと、深夜ラジオ。

          従兄弟、友人、兄弟、そして…。

          他人から仲間へ 私には従兄弟がいる。彼の名前は康太。 出生日が約半年しか変わらない私と康太だが、神奈川と長崎という地理的距離を隔てた私たちの幼少期は片手で数えられるくらいしか会ったことがないという状態で、感覚としては「遠いところに住んでいる親戚の子」程度のものだった。 しかし、私が大学進学を機に神奈川から長崎へ移ると、当時高校生で長崎に住んでいた彼とも距離が縮まる。 康太が就職して福岡で一人暮らしを始めた後も、私は就活を理由に康太の家に居候するようになった。 1ヶ月の

          従兄弟、友人、兄弟、そして…。

          ネギ

          スーパーで夕飯の食材を買った帰り道。 ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンから流れる音楽の波を掻い潜って「パサッ」という音が聞こえてきた。 すぐ後ろを振り返るとネギが落ちている。 先ほど私が買ったネギだ。 危ない危ない。大事な食材が。 2円をもったいぶって購入したMサイズの袋が少し小さかったか。 一緒に買ったキャベツと缶ビールの6本パックがビニール袋の底を陣取っているせいでますますネギの根元の居場所が追いやられ、落ちやすくなっていたようだ。 そういえば子どもの頃、学校か

          あの夏

          高校時代の野球部のマネージャーから久しぶりに連絡が来た。5年ぶりくらいだろうか。 「部屋の片付けしてたら高校の卒業文集が出てきて、うちのお母さんがしろの作文読んで感動で泣いてた笑笑」 「なんで!?」と笑いながら独り言が漏れ出てしまうほどの疑問、そしてほのかな喜びが込み上げてきた。 当時の卒業作文には3年間高校生活を振り返って頭に浮かんだことをとりあえず原稿用紙にぶつけていた。それが誰かに届き、さらには心に響いたのだから筆者冥利に尽きる。 書いたことはなんとなく憶えている

          あの夏

          決意表明

          過去の自分がどこかで違う選択をしていれば、今の自分は存在し得ないとつくづく思う。 公務員という職に就いている私も、大学3年で就活を始めた時には公務員になるなんて全く想像していなかった。 就活中に私が目指していた職業は、飛行機の客室乗務員だ。 私が憧れた職業であり、私に過去最大の挫折を味合わせた職業、客室乗務員。 航空業界を目指して就活を進めていた大学3年生の時には、ありがたいことに多くのインターンに参加できていた。 個人的には順調に事が進んでいるという認識を持って就活が本

          決意表明