【45万再生!】GPT-4oでガソリン燃費記録を自動化する話題のGPTsを解説します。
SNSでバズっている、ChatGPT-4oをフル活用したガソリンの燃費記録の自動化GPTsをご紹介します。
動画の再生回数は45万回を超えている話題の技術です。
車のメーターとガソリンの領収書を一緒に写真に収めるだけで、ChatGPTがデータを読み取り、Googleスプレッドシートに自動的に記録してくれるのです。
GPT-4oの登場により写真からのデータ抽出精度が大幅に向上したことで、現場での業務効率化に役立つアイデアが次々と生まれています。
【要点】
・45万回以上再生されているガソリン燃費記録自動化のGPTsとは?
・GPT-4oの画像認識性能向上により可能になった活用例
・ノーコードでGPTsとGoogleスプレッドシートを連携する「Zapier」
・請求書や領収書の読み取りなど、応用の可能性
第1章 燃費記録GPTsの概要、反響、作成方法
今回は、私が作成した燃費記録GPTsについてお話ししたいと思います。このGPTsは、自動車のメーターとガソリンを入れた時のレシートを一緒に写真に撮り、それをChatGPTにアップロードするだけで、燃費の記録を自動的に取得し、Googleスプレッドシート(WEB上のExcelのようなもの)に記録してくれる便利な仕組みです。
この燃費記録GPTsがツイッター(X)でバズり、動画が45万回以上再生されたり、多くの方にリポストやいいねをしていただいたりと、大変反響をいただいております。
今回は、このGPTsをどのように作成したのかを概要としてお伝えしたいと思います。
第2章 GPTsの機能と、電子書籍の紹介
GPTsを作成する上で鍵となるのが、ChatGPTのGPTs機能です。これは、自分のオリジナルの挙動を持つChatGPTを作成し、公開したり自分だけで使用したりできる機能のことを指します。現在、ChatGPTにはGPT Storeというストア機能があり、個人が作成したGPTsが数百万以上共有されているそうです。
私は以前から、写真を撮って文字起こしをさせ、その情報をWEB上のExcelなどにアップロードするようなGPTsの作り方について研究していました。作成方法については、電子書籍「GPTs仕事術」の中で解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
第3章 iPhoneの背面タップ機能とGPTsのリンク集
燃費記録GPTsを使う際、iPhoneの便利な機能を活用しています。それが背面タップ機能です。
iPhoneの設定アプリの「アクセシビリティ」→「タッチ」→「背面タップ」という項目で設定できるこの機能は、iPhoneの背面を2回または3回タップすることで、指定したアプリを起動させることができます。
私は、この背面タップ機能を使って、よく使うGPTsのリンク集を表示するようにしています。自分がよく使うGPTsのリンクを、メモアプリなどでまとめておき、そのメモを背面タップで素早く表示できるようにしているのです。これにより、どのアプリを使っていても、すぐに目的のGPTsにアクセスできるようになります。
このように、iPhoneの便利な機能とGPTsを組み合わせることで、更に効率的で快適な作業環境を作ることができるのです。
第4章 ChatGPTの画像解析機能とGPT-4oによる性能向上
燃費記録GPTsでは、ChatGPTの画像解析機能を使って、自動車のメーターとガソリンのレシートから情報を読み取っています。以前はこの機能の性能にばらつきがあり、読み取りミスも多かったのですが、最近になってGPT-4oという新しいモデルがChatGPTに搭載されたことで、性能が大幅に向上しました。
GPT-4oによって、写真内の文字や数字の認識精度が上がり、ほとんどミスなく情報を読み取れるようになったのです。以前は読み取りミスを防ぐために、画像の重要な部分に丸を付けて目立たせる必要がありましたが、今ではそんな手間は一切不要になりました。写真をアップロードするだけで、正確に日付や数量、価格などの情報を認識してくれます。
この画像解析機能の向上によって、燃費記録以外にも、領収書の読み取りや、メーターの記録など、様々な用途でGPTsを活用できるようになりました。今後も画像解析の性能は上がり続けると思うので、GPTsの可能性はさらに広がっていくでしょう。
第5章 Zapierによるデータ連携
燃費記録GPTsでは、ChatGPTで読み取った情報を、Googleスプレッドシートに自動転記しています。この自動転記を実現するために使っているのが、Zapierというサービスです。
Zapierは、異なるアプリケーション間のデータ連携を簡単に行えるサービスで、5000以上ものアプリと連携が可能です。有名なところでは、Gmail、Googleスプレッドシート、MicrosoftのExcelなどがあります。
例えば私は、Zapierを使って、メールで受け取った請求書を自動的に仕分けし、指定のファイル名でOneDriveに保存するような自動化を行っています。
今回の燃費記録GPTsでも、ZapierのGPTs向け機能である「Zapier AIアクションズ」を使うことで、ChatGPTから読み取ったデータをGoogleスプレッドシートに自動転記することができました。
プログラミングの知識がなくても、Zapierを使えば簡単にデータ連携を実現できるのです。
第6章 GASを使った連携方法
Zapierを使う以外にも、GAS(Google Apps Script)を使ってデータ連携を行う方法があります。GASは、Googleのサービスを拡張するためのプログラミング言語で、自分で処理を記述することで、GPTsからのデータをGoogleスプレッドシートに自動転記するような仕組みを作ることができます。
GASを使う利点は、Zapierのような外部サービスを介さずに直接データをやり取りできるため、処理速度が速いことです。一方で、プログラミングの知識が必要になるため、専門的なスキルが求められます。
私自身は、Zapierを使ったデータ連携を主に行っていますが、状況に応じてGASを使うこともあります。連携したいアプリの種類や、要求される処理速度などを考慮して、適切な方法を選ぶことが大切だと考えています。
第7章 Zapierを使うメリットとデメリット
Zapierを使ってデータ連携を行うメリットは、なんといってもプログラミングの知識が不要なことです。Zapierの設定画面で、連携したいアプリを選んでボタンを押すだけで、簡単にデータ連携を実現できます。5000以上ものアプリと連携できるので、汎用性も高いと言えるでしょう。
一方で、デメリットとしては、Zapierを介することでどうしても処理速度が遅くなってしまうことが挙げられます。最速で処理を行うためには、GASなどを使った直接的なデータ連携の方が適しています。
ただ、私のように時間がない人は、開発の手間を考えるとZapierを使うのが現実的だと思います。適材適所で、自分に合ったサービスを使い分けることが大切だと考えています。
第8章 まとめと応用可能性
今回の燃費記録GPTsは、ChatGPTの画像解析機能とZapierのデータ連携機能を組み合わせることで実現しました。自動車のメーターとレシートを撮影するだけで、燃費情報を自動的に記録してくれる便利なツールになっています。
GPT-4oの登場により、画像解析の性能が大幅に向上したことで、このようなGPTsの応用可能性が広がっています。燃費記録以外にも、領収書の読み取りや、メーターの記録など、様々な用途で活用できるでしょう。
また、iPhoneの背面タップ機能を使ってGPTsのリンク集を表示するなど、GPTsと他の機能を組み合わせることで、さらに効率的で快適な作業環境を作ることができます。
今後も、ChatGPTをはじめとするAIの性能は上がり続けると予想されます。それに伴って、GPTsの可能性もさらに広がっていくでしょう。自分なりのアイデアを形にして、GPTsを活用していくことが、これからのビジネスシーンでは重要になってくると思います。
引き続き、GPTsを使った業務効率化や自動化に取り組んでいきたいと思います。皆さんも、ぜひGPTsを活用して、仕事や生活をもっと快適にしてみてくださいね。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?