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9.おそらく私の中心

船を操る力を
飛ぶことの憧れを
欲していない

内を掘って掘って
気づいた
自分の影の黒さを

地面を這って這って
気づいた
全ての事象が
言葉で語りかけてくる
何かを問いかけてくる

音楽家が楽譜で会話するように
棋士が将棋盤で会話するように
私は事象で会話する

そんなこと考えてどうするの
考えても無駄じゃない?
ただ会話しているだけだよ

意味はないから今を生きるのみと
生きれる人こそ美しいと感ずる
されど
そのことを伝えるために
意味はあると私は書く
これが私のエゴである
意識や思いは届く力が速い
それを信じている

信じなくなった世界でも
私は生きていく
それが私のただしたいことなのだ
この世界の中でも
そう語れる相手がいたら
嬉しく思う

青い春は
平等に訪れる
それを素直に受け取る者の
有するところに

花を鼻
臭いか匂い
固める心