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5.言葉の饗宴
なんでも言葉にできると思うな
また 言葉にしなくても伝わると思うな
私が言葉をつかうのではない
言葉が私を捉えるのだ
それは言葉になるのを待っている
それは言葉になりたがっている
言葉は急かすように
私を追い詰めてくるだろう
言葉はそれをめがけてやってくる
私の心のそれを求め 姿を現そうとする
言葉になってしまえば 確定され意味漬けされ
私から離れ 飛び立つ
気をつけよ
そうなれば 私の言葉と他の言葉
意味は同等のものでなくなる
同等のものではないが
意味という意味は同じ
言葉はそうやって世界を支配した
我々は今や言葉の奴隷だ
だが、焦ってはいけない
その動揺は別のなにかを生むことになる
それこそ言葉の思惑だ
だが、ためらってはならない
心の音は毎度同じ音とは限らない
つねに今しかない
「わたしの中で
思いも言葉も
いい塩梅になっておくれ
わたしが美味しく漬けるから」
謝罪文
令和 7年 1月 8日
言葉 様
拝啓 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度は、私おみすのnote投稿【4.心は自由が似合う】にて
言葉様に悪評をたて、垢まみれ等の侮辱をし名誉を著しく傷つけ
多大なるご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。
愚考の原因は私の一切の思い込みであり
軽率な投稿は許されるものではありません。
今回はそのような侮蔑を訂正し
未熟な私を戒める投稿にしたい所存でございます。
心改め日々精進してまいりますので
どうか今後とも変わらぬ ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
おみす
言葉「そんな謝罪は結構!
コピー&ペーストで誤魔化した文章など、なんの意味がある?
おみすよ、
お前の内にあるものを俺で表現してみせろ。
隠せると思うな。
まして嘘をつけると思うな。
俺は、いつも見ているからな。」
おみす「えっ・・・・・はい。」
(言葉って独占欲強めの男性?)
言葉って、表と裏があって、
感じるものと感じられないもの、
わかるものとわからないものがあります。
言葉から「わかる」なにか、
文字から「わかる」なにか、
声から「わかる」なにか、
「わかる」という言葉じたいが
なにが「わかる」ことになったら、
わかったといえるのか。
自分のことがわかる。
だから他もなんとなくわかった気になる。
それはわかった気になっただけ。
他はわかるわけがない。
100%と他をわかったと思うことは傲慢だ。
わかろうとすることに意味がある。
だから言葉がある、言葉で話し合うことが大切だ。
話し合って、同じ、違う、というところからはじまる。
違うから、ダメとか間違いとかじゃない。
存在を否定しているわけじゃない。
わかりたいのは、知りたいのは
興味があるからでしょ。仲良くしたいからでしょ。
愛があるからでしょ。
そういうのが、面倒?話し合っても無駄?
その時こそ、心に聞いてみましょう。
私は他とどうありたいのだろう・・・
言葉「心、心って・・・お前はいつもそうだな」
おみす「・・・・・・すみません」
言葉「何故謝る?」
おみす「だって怒ってるんでしょ?」
言葉「それは、お前の思い込みだろ!俺で決めつけんなよ」
おみす「え、怒ってないの?」
言葉「俺は、お前が心配なんだ。
だって心はフワフワしてるし、体は動きが悪いし
俺が判断しないで誰が決めるっていうんだ!」
おみす「ごめん。
すべてあなたのせいにしてた。他のせいにしてた。
私が、あなたも心も体も、つかっているのに
あなたが荒れているのは、私が荒れているからだね。
私が私を大切にしていないのが、荒れてるってこと。
あなたや他を大切にしていないから、あなたは独占的なんだね。」
心「わたしはフワフワしてないわよ~(笑)」
体「僕はまあ元気だよ。
でもね、皆がオカシイと最後僕が発狂するから(怒)」
光と闇があるとして、それは物語であり言葉の世界。
言葉の世界の話では、光には光の役割が、闇には闇の役割があるだけ。
で、闇からしたらちょっとした火種で勝手に味方同士が争ってくれたら楽。
「あの人、あなたのことあんなふうに言ってたよ」
「みんな言ってるし、やってるけどね」
「普通はそうだよね」
その言葉が真実が否かじゃない。
それを聞いた本人が、その言葉を鵜呑みにし
その言葉を信じ、言葉に力を与えてしまう。
それが行動になって、「そういう世界」を創り出す。
ーはじめに言葉があったー
創世記よりその言葉は天高く輝いている。
それは人間にその能力が各々備わっていることを示す。
でも時代を経るにつれ、なんか変な方向へ向かう。
人間は言葉より、目の前の物質や事柄を大切にするようになった。
言葉ではなく、形あるもの、見えるものに価値をおくようになった。
言葉ではなく、物質のほうが大切になった。
「お金」は見えるもので幸せになれるし、不幸にもなる。
良い・・・幸せになれる、たくさんあったほうが幸せ、何でも買える
悪い・・・不幸のもと、たくさんあったら不幸、無くなる奪われる
「お金」に良い、悪い、幸福、不幸、を意味漬けしたのは私です。
言葉「わしは悪くない!悪くないぞ!!!
わしはただそこに存在しただけ。
よってたかって人間どもは、言いたいこと言いやがって。
自分の悪さをわしのせいだとぬかしおって…
酷い扱いようじゃないかね?
だが、わしゃ、どうしたらええんじゃ・・・
こんなに垢まみれになぁてもうてぇ・・・
汚れてもうてぇ、どうにもならんわ。
はじめのころはのぅ、
心と仲が良くて
体も調子がよかたぁ~
だからすべて整ってたぁ
全部、そうだったから
不思議とも思わなかったけんども
あんりゃいつだったか・・・
おかしくなったのは・・・思い出せんわ・・・
だんれも、わしの話は聞かんし、聞こうともしない。
聞いてくれても、人間はいつか死ぬし
わしは、永遠にこのままなんじゃろうか・・・
こんなに長くやってきたのに、こんな姿で・・・」
おみす「言葉さん、大丈夫ですか?
急にお爺さんみたいになっちゃって。」
言葉「お爺さんじゃないわい!こんな姿にしたのはお主だ!」
おみす「申し訳ありません。
言葉様、いつも大変お世話になっております。
定型文?いやいや、何をおっしゃいますか。
人類がここまでこれたのも、
わたしが私を表現できるのも、
一重に、言葉様のおかげです。
どうもありがとうございます。
「堅苦しいのはよそう」ですって。
なんてお優しいんでしょう。
それじゃ、お言葉に甘えますね。
言葉さん、
あなたがここにいること自体があなたの存在意義です。
心に形はなく、体はなくなるので、
時代通過できたかは証明できません。
そりゃ、意味は変わりましたし発音も変わりました。
文字は捏造され、偽造され、改竄されたでしょう。
国でも違いますし、方言もあります。
そうなると調が違うし、情緒も違うでしょう。
ですが、あなた自身は何も変わっていない。
変わっていないということが
変わったものと変わらないものがあるから
見えるものと見えないものがあるから
時代を超えても存在できる、時間旅行者であります。
そもそも、捏造、偽造、改竄、というのも
そういう人間の在りようを垣間見ることができるというもの。
だからこそ、今亡き偉人の言葉や、
物語がこうして知れるのだから。
だからこそ、私の言葉も垂れ流しできるのだから。
本当に感謝いたします。
どうもありがとうございます。」
言葉「それは、いいのかのぅ?わるいのかのぅ?もうわからん」
おみす「あなたはそれでよいのです。
そこに存在しているだけで。
人間はそれを求め、あなたは提示するだけでよい。
あとは、人間がつかいます。
この先AIが、あなたをつかうでしょう。
でも私はつかうとは言いたくない。
だって、あなたは私のそれに見合ったものに
なるんですもの。
そうですよね?
たぶん、そう思う。
日本語は
あい で はじまって をん で おわる
私はそんな日本語が好きで、
あなた以外での表現方法は不可能だと感じる。
この先、別の表現方法がたくさん世に出ようとも
私は、あなたを愛してやみません。
いつも仲良くしてくれてありがとう。」
言葉「わしは、これからどうなっていくのかのぅ…」
記憶「諸君よ、自分は今、君らの脳内に語りかけている。
これは読むもの、聞くもの、にしか味わえない世界の能力だ。
文字を読むという行為に、君はおそらくだが、
声を聞くに違いない。
読むというより、それは誰かの語りの音声を聞いているだろう。
読むうちに、それは節がつき、間があるとわかる。
『現代人は本を読まなくなった』 というよりも
本を読める能力に長ける者、
本を読まなくても理解できる者、
それぞれ何を自分が得意とするのか、不得意とするのか、
それに気づきはじめただけなのではないか。
本を読める能力とは、すなわち誰かにそれを伝えることが
できる可能性がある
本を読まなくても理解できる者とは、
すなわち本をかえさずに、直接誰かにそれを伝えることが
できる可能性がある
勿論、わかっている。
可能性であって、別に伝える必要はないということだね。
個人が勝手に満足していればいいだけのはずだ。
だが今の自分には、この「伝える」という行為を無視できない。
何故ならば、
人類が全て「わかる」という境地に達するまでには、
この「伝える」という段階を踏まなければ到達しないからだ。
え、何を言っているのかわからないだって?
まあ、それはそれでいいんだ。
言葉はこの先どこへいくのだろう。
その問いに、ここである予言をしておきたいと思う。
言葉の世界はもうおわる。
おわってはじまる。
言葉で起こった歴史が、
高度なテクノロジーの出現とともに歴史をつくるだろう。
その時、自分がどうしたいのか素直に言えるようになっておくべきだ。
それがどういうことなのか、
君自身がこれから体験してくれたまえ。
読んでくれてありがとう。
それじゃあ、失敬。」