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〜田んぼの1年〜おこめづくりで生まれるコミュニティ

2012年から続けている、田んぼ。

田んぼはコミュニティの原点だと考えています。機械化によって便利になる前は、お互い様とみんなで助け合いながら、一緒におこめづくりを行なっていました。わたしたちの田んぼも、手で植えて手で刈り、自然を感じながら、無農薬無肥料で、心身ともに元気になるように、ということを大事にしています。

そんな思いをもとに、オーガニックレストランCAMOOさんとomusubi不動産スタッフ一同での主催のもとに、農家のきいちさんをはじめ、毎年多くの方々にご協力頂きながら、田を耕し、苗を植えて、草を取り、おこめの収穫ができています。
ご協力いただいているみなさま、いつもありがとうございます!

1年を通じて、どんな風に田んぼに関わっているのかをまとめみました。

これを見ていただければ、あなたもお米づくりへの第一歩が踏み出せるかもしれません。

田んぼの1年間


2月〜3月頃:ワラを片付ける

春を迎える少し前、田植えの準備に向けて、前年に刈ったワラを片付けます。

使えるワラはマルチとして使えるので畑に持っていき、あとは片付けます。

・ワラをひっくり返して乾かす。
下敷きになっているところが濡れているので、先に乾かします。

ひっくり返したワラ
表は乾いているけど、 ひっくり返すと濡れている

・ワラを片付ける
乾かしたワラを片付けて、トラクターが入れるようにする。

ワラを片付けた後の田んぼ

3月頃:荒起し

水が入るための準備として、田んぼにご協力いただいている農家のきいちさんにトラクターを入れてもらいます。

トラクターを運転するきいちさん
(左:after・右:before)

4月頃:水路の掃除

刈払い機で水路周りの草を刈り、先が尖っている道具で水路を整備します。水路はへりに生えている雑草が水に触れると流れが弱くなるので、たまっている草を取り、流れやすくします。

刈払い機
この茂った部分の草を刈る
水路脇の草をとり、水路を流れやすくなるよう掃除
水路掃除完了!


5月頃(田植えの2〜3日前):代掻き

水が入った田んぼを平らにします。
一番泥まみれで力作業になるため、力が必要になります。
数人でレイキをつかって、機械がハマらないように注意しながら行います。

埋まったら、はしごやレイキをつかって、機械の足元に引っかかりをつくって助ける
手が空いている人はグラウンド整備のように田んぼ内の地面をならす
代かき後

5月2週目:田植え 

(photo by Hajime Kato)

・両サイドにロープを張る人が指揮者です!ポイントは3つ
①苗の1回1回の列の幅をキープすること(稲の生育を妨げないためと草取り作業がしやすくなるように)
②声を出して、テンポを維持すること
③遅れている人が苦しくならないよう、気を配ること

手に持てるくらいの束を持ち、1回に植えるために3本程度を分けておく
(photo by Hajime Kato)
植えるときはえんぴつ持ちで
そのときロープは水面よりちょっと上になるくらいでピンと張ること
(photo by Hajime Kato)
ロープの下についている結び目の下に苗を植える
植えたら、苗が流れないように根元に土を寄せる(photo by Hajime Kato)
田植え完了!(photo by Hajime Kato)


5月4週目〜7月中頃まで隔週:草取り 

植え付けの終わった稲の成長を見守りながら、草取りを隔週で行います。
土の栄養で、稲はぐんぐん成長しますが、一緒に雑草も成長していきます。

草取りを行う理由は
①田んぼの栄養分を雑草に取られ、稲の生育状況が悪くなってしまい、実りが少なくなってしまう。
②雑草が伸びると、稲に太陽の光が十分に当たらなくなる、風通しが悪くなり、稲が病気になったり、虫の住処になってしまう。
ということがあります。

つまり、草取りはお米の収穫量を左右する、とっても大事な作業。
植え付けた稲の合間を縫って田んぼに入り、しっかりと雑草を取っていきます。

育ち始めた稲と伸び始めた雑草
ぐんぐん育つ
稲が埋もれるくらいに育ってしまう
みんなで稲に埋もれながら雑草を取る
水路に蔓延る雑草もひたすら取る。放置すると水の流れに影響が出てしまう。
畦道の草もしっかり刈る。(中央左半分が刈った後)

7月後半〜9月頭:稲の生長を見守る

数回の草取りを経て風通しがよくなった田んぼは、太陽の陽射しをたっぷりと浴びることで、だんだんと稲穂が実り始めます。籾(もみ)の集合体である「穂」が茎の中から出てくること、これを出穂(しゅっすい)と言います。出穂から30日程すると田んぼの水を抜く「落水」を行い、稲を乾かし、稲刈りの準備をします。

8月の田んぼの様子
実り始める稲穂

9月2週目:稲刈り

黄金色の稲穂が垂れ下がり、いよいよ稲刈りの時期となります。
みんなで鎌を使い、手刈りで刈っていきます。

(photo by Hajime Kato)
刈り取った稲

9月2週目稲刈りの後:脱穀

収穫した稲を干して乾燥させた後、その穂先から「籾(もみ)」を外す作業を行います。脱穀機という機械を使い、分離させていきます。

脱穀機で籾を分離させる
籾がたっぷり詰まった籾袋

収穫後のお米

籾袋に詰められたお米は、さらに乾燥させることによって固くなり、次に行う籾摺り(もみすり)で砕けにくくなります。籾摺りを行うことで籾殻が取り除かれ、 つやつやとした玄米になります。
そのまま食卓にのぼらせるも、精米機にかけ白米にしても。
美味しくお召し上がりください。

ツヤツヤな玄米

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