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読書でふきとばせ
よかったのか悪かったのか台風の影響で東京60wattsのツアーは早々に全日程中止となり。
でも私が行くはずだった日のイベントはあったんです。他の出演者さんはライブされてました。生配信観ました。素敵でした。
他にも低気圧につられるように心がモヤモヤすることが起き、結局読書に救われる。
『お願いおむらいす』
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『お父さんと伊藤さん』という映画を観て、原作者の中澤日菜子さんの本が読みたくなり、図書館で借りました。
全ての物語の時空が食のイベントという舞台で繋がっている短編集です。
偶然というかなんというか、一話目は人生のターニングポイントに立つ、ギタリストを夢見る男の物語。甘ったれな男の話です。
どのお話も人生の節目的なお話……それぞれシビアな状況です。なのに読んでいて暗い気持ちにならずにサクサク読めました。
最後の物語はコメダ珈琲で一人で読んでいて泣きそうになり、必死でこらえました。
『ツミデミック』
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一穂ミチさんの直木賞受賞作です。
中澤日菜子さんの他の本も読みたくなり『星球(ほしきゅう)』を図書館で借りました。
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いつも図書館には借りたい本を予約していくので、予約本コーナーで準備された本を受け取って帰るだけです。
先日はちょっとゆっくりしていこうと、久しぶりに図書館の中をうろうろしました。貸出不可の『小説新潮』の最新号を椅子に座って読みました。
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巻頭は一穂ミチさんの『エンパイアライン』でした。
しみじみと心に広がって、すぐさま実家の父に「一穂ミチさんの本を持ってたら貸してほしいです」と連絡しました。
すると「持っています。読みました」と。
次男の反抗期に手こずっている間に私も少しは成長したのか、距離を置いていた実家の両親とも雪解けの気配。。
なにしろ読書が好きな父。その昔は小説家になりたかったそうです。
そして『ツミデミック』を借りました。
『お願いおむらいす』とは違ってどよーんと沈む物語……コロナ禍での犯罪を描いた短編集とのことなので、そりゃどよーーんですよね……。
でも続きが気になって読んでしまう。ああ……。低気圧をふきとばしたいのに……と思いつつ、読んでしまう。
そしてやっと「あぁ、よかった」と思える結末が……。思わず本を抱きしめました。
ネダバレになってはいけませんね。
とにかく結局私は、読書と映画鑑賞とカフェ時間に癒されるんだとつくづく思いました。