【バイアウトまでの道のり9章】暴落した数十億の資産とYを潰す準備

8章の振り返りですが、もう会社を大きくする気が無くなり、売却する事を決めた。
そしてYに探偵をつけた僕です。

そして今回の話は会社売却の難しい話です。
世間はお盆の真っ最中にこんなビジネスのnoteを読んでるあなたは変人です笑
(ありがとうございます)

専門用語などを出来る限り使わず説明する努力をします笑

会社売却とは2つあり、事業譲渡と株式譲渡です。
事業譲渡→事業部を売却する事です。
例、建設会社のリフォーム部門だけ売却する。

株式譲渡→会社の株を売却する。
会社を売ると思って頂いて問題ないです。

ここでの大きな違いは税です。
株式譲渡は税率が約20%です。なので50億で売れても10億しか税金を払わなくて済みます。
事業譲渡は、総合課税です。

僕の場合は、会社丸ごと引き受けて欲しかったので株式譲渡です。(税も優遇されてますし)
年間利益の3倍〜7倍+現預金。が売れる金額の想定です。

売却までの手順は下記です。
1.株主のチューニングと売却条件を決める
2.M&A仲介アドバイザーに相談
3.買い手の候補との交渉
4.合意
5.僕らの会社をさらに調べる(監査)
6.最終の合意

前提はこのぐらいにしてストーリーに戻りましょう。

まず僕が株式60%。Rが40%の株主です。
売却する際に、株主の方向性のチューニングは必要になってきます。
例えば、僕は60%全部売るがRが30%しか売却しないとなると買い手が困りますよね。

ですがRとそう簡単に連絡取れないのが大変でした。。。

ここで僕は決めました。

結論だけ先に言うと、Rに謝る事にしました。

皆さん、は???ってなったでしょ?笑

Rはメンヘラで、
酷い事された!もう信じられない!って状態。
これじゃ話が前に進みません。

僕の連絡は不通ですが、前回の警察沙汰から弁護士からの連絡は付いていました。
ZOOMの時間を3人で作ってください。
弁護士にお願いしました。すると、弁護士が頑張って3人のZOOMの場を作ってくれました。

ここしかない!そう思った僕は、
「1人で会社の事を決めて申し訳ない」
「Rの事を考えず、会社の事ばかり考えてた」
「それで気づかないうちに、僕の信用をなくすような事をしていた」
「不安にさせて本当に申し訳ない」

ホストの気持ちになりました笑
本当は下げたくない頭です。
なんで俺がこんな事せなアカンねん。
ですがこれが一番必要だと思っていました。

ZOOMで頭を下げていたのでこの時のRの顔は見ていません。

そして、「ただ俺らの揉め事に従業員をこれ以上巻き込めない。従業員にも家族がいる」
「俺らは経営陣にいるべきではない」
「だから、従業員の為にも、全ての株式を譲渡し俺らより大きい組織に会社を任せよう」
「そして売却先を俺に決めさしてくれ。これが最後の1人で決める事、だからお願いします」

と伝えました。流石にRもこの事には同意。

次に売却の条件を決めることに。
ZOOMの場でそのままRと話し合い絶対条件は2つになりました。

・今の会社に2人とも残らない。
→買い手の希望で、売却後引き継ぎの為数年は雇われ社長として残って欲しいケースが多いです。
それは無理という事。

・競業避止をやめて欲しい。
→買い手の希望で、売却後数年は同じ業態で会社を作らないでと契約書を交わすのが一般的です。
Rがもう会社を作っちゃってるので無理です。

これで、やっと第一段階がクリアです。
ここが1番目か2番目に大変でした。

第二段階。M&Aの仲介アドバイザーへの依頼です。一気に難しく感じますよね?
大丈夫。見かけだけです。

M&Aの仲介アドバイザーとは、
会社を売却する際にトラブル防止の為、間に入って貰う会社売却のプロです。

僕は、顧問の公認会計士が会社売却にも詳しかったのでそのまま公認会計士に頼みました。

僕が何故、公認会計士に顧問を依頼していたか。
それは元々創業から10年後は会社を売却する予定だったのです。

なので、会社が何円で今売れるのか。
毎年市場調査で世に売却依頼を出していました。

Rと騒動のタイミング、ちょうど創業から3年経った時。会社を38億で売却依頼出してみたところ6社が買い手で手が一応上がっていました。
※その場合、僕は60%なので22億8,000万円。

だが、従業員も引き抜かれた。
役員騒動も起こっているこんな会社、価値が暴落してるに違いない。

皆さんも思ったでしょう。その通り!!!
38億では売れません笑

そして、条件で2人とも残らない。競業避止も受け入れない。
となると、さらに会社は安くなります。

15億なら即決で買うよとの声もありましたがそんな値段では僕も売りたくない。
でもこのままズルズルと耐える時間もない。。

RとYによって会社の価値は暴落しました。
だが、納得出来る会社をまだ探そう!

こうして売却先を探す事に必死になっていた頃。
それと並行でYに付けてた探偵から連絡が、、、

大きく4点です。
YがRだけでなく、Rについて行った元社員にも接触している事
・そして、僕らの会社のマニュアルを貰おうとしている事。
・Yは既婚者でめちゃくちゃ不倫をしている事。
・Yの警備会社は法律違反を犯している事。

僕はYに、はらわたが煮えくり返っていますからね。Yは50歳の年商5億円の警備会社の社長です。

これは自慢ですが、僕の強みとして世の中の7割くらいの業種のだいたいの利益率が分かります。
しかも、大企業の場合と、中小、零細企業の場合ごとの利益率を。

年商5億程度の警備会社(下請けメイン)なんて、最終の利益率6%前後でしょう。
そんな雑魚が僕に喧嘩を売ってるようです笑笑笑

そこまで喧嘩売ってるなら50歳のおっさんに、23歳だけど俺が大人の喧嘩見してやる!!!

次回、
買い手の候補が見つかり、Yと対峙する事になる。

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