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ZOOM オンラインインタビューの心得

初めまして、WHITE inc.でサービスデザイナーをしているキタムラです。当社では新規サービス開発のお手伝いをしております。その中でユーザーインタビューをすることも多いです。

そしてこのご時世、インタビューもオンラインが前提になって参りました。色々やってみる中で気づいた、「インタビュー@ZOOMのTips」をまとめたいと思います。

オンラインのメリットとデメリット

そもそもオンラインで実施をするぞ!ということには、リアルで会って行うインタビューとは違ったメリットとデメリットがあります。

上記画像のまんまではあるのですが、リモートでの1番の大きなメリットは遠方の相手でも気軽にブッキングができる部分にあると言っていいでしょう。地方に住んでいる方の意見を聞きたい場合や、自宅から離れられない方もオンラインツールがあれば気軽にインタビューに参加してもらえます。指定した会場まで足を運んでもらう必要がないので、近場の人でもインタビュー前後の移動時間を拘束せず済むなど、メリットは大きいです。

大きなデメリットとして存在しているのが、まとめて言えば得られる情報が絞られることです。画面越しでは主に顔部分のみしかみることができないため、体が動いてしまっていて「あまり聞かれたくないことかな」「落ち着かないのかな」などと言う相手の機微が拾いづらかったり、インタビュアーが手元で用意した物を見せる、その場で記載をしてもらう…など物理的ギミックを使ったインタビューは難しいです。

肌感ではありますが、やはりできるなら直接会ってのインタビューの実施を行えた方がいいなという気はしました。


実施の事前準備

さて、いざインタビューをするぞ!という時に、事前にやらなければならないことがあります。

インタビューの質問票や提示資料を用意するのは通常のインタビューと変わらずなのですが、オンラインならではだなーと思った事前準備は大きく3つありました。ポイントは、自分たちが準備をしておく、ではなくインタビュー対象者に準備をしてもらう必要があるというところです。

1.通信環境

・PCのインターネット環境が整っており、ネット回線が使用可能かを対象者に確認してもらう。

オンラインインタビュー最大の敵は「あれ?すみません、回線が悪くて…ちょっと離脱します」での大幅な時間ロスです。自宅から繋ぐ場合、途中で回線が不安定になるなどの状況が恒常的に発生していないかなどを確認してもらい、不安がある人にはそもそも通信環境の良い場所(オフィスなど)でインらビューを受けてもらえるように言っておく必要があります。

2.PC環境

・マイクやカメラの使用に不具合がないかを確認してもらい、事前に当日はカメラをオンにしてもらう旨を伝えておく。

たまに頑なにビデオをオンにしたくないマンが世にはいますが、事前に「オンにしてインタビューするんだからね!」と伝えておけば安全です。

・インタビューの最中にPCのバッテリーが切れないように、常に充電をしている状態で臨んでもらう。

これは忘れがちですが案外大事です。

・スマホでだと資料が見づらいためインタビュー対象者に、資料共有などがあるためPCでの接続を案内する。

提示資料がある際は必ず確認しましょう。

3.インタビューを受ける環境

・家族がいそうな環境の場合、インタビュー対象者が硬くなりがち(本音を引き出しにくい)なので、なるべく一人の環境を用意してもらえるかを相談。

リラックスできる環境を用意してもらい、相手の話しやすい空気をオンライン上であっても設計することが重要です。

・対象者にはインタビュー時間を予定通り取るため5分前に通信に入ってもらうよう告知する。

これはインタビュー時間をなるべく想定通り行いたいので、可能であれば対応してもらいたいものです。


実施におけるTips

実施当日は、事前告知しておいたからやるだけ!とはいきません。もちろんですが、通常の対面でインタビューを行う時同様の手元準備などは行っておきましょう。では、オンラインならではのポイントはどんなことでしょうか。

1.オンラインだと時間が長くなりやすいため、進行時間には注意して進行する。

とにもかくにも意識しておきたいポイントはここです。対面で行っていた時と同量の質問量はまずできないと思っておいた方が無難です。なるべく聞きたいポイントを絞り、2/3~4/5くらいまで減らしておきましょう。オンライン会議をよくする方は経験があると思いますが「今自分が喋るタイミングか?」という見極めを発言ごとに行っていたりするので、想定外に時間が取られます。

2.デバイスのサイズやスペックが事前にわからないため、見せる資料はなるべく情報量を減らし簡潔にする。資料の色のコントラスト比も上げ、見て欲しい部分が端的にわかるようにしておく。

オンラインで資料を見せる時は自ずと画面共有を行うことになりますが、相手のPC画面の大きさは想定外に小さいこともあるため、文字を読ませるタイプの資料はそもそもNGとなります。この見出し見て!とか、このグラフ見て!というぱっと見でわかる、かつ小さく表示されても大丈夫!という資料状態になるべくしておきましょぅ。

3.対面と比較し情報の伝わりにくさを意識し、早口にならないように注意。

オンライン会議ってなんとなく対面よりゆっくり喋らないと伝わらないと思うのは私だけでしょうか…?特に質問の意図をサクッと理解してもらうためにも、ゆっくり喋ることを心がけたいものです。


では、みなさん良いインタビューライフをお過ごしください。

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