コーヒーホットティータイム

マトリックスの衝撃から3週間くらい
今僕の中では空前のSFブームが巻き起こっている。我々はAIに支配されているのではないかと最近は疑い始めた(嘘)
私は陰謀論者以前の問題として、仮にこの世を影で支配する巨大組織があったとしても別にいいと思っている。思考が操られていたとしても、自分が考えた気になっているのであれば、それも一つの正解だろう。

52ヘルツの鯨を読了してから今読んでいるのは『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
この本もジャンルで言えばSFに分類される。題名が既にワンダーランド。上下巻に分かれており、現在上巻の1/3くらいまで読み進めた。

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」が章ごとに切り替わる。読者はその二つの世界を行き来することになる。

ハードボイルド・ワンダーランドの世界で主人公はエレベーターに乗り、とある部屋に招かれる。太った女に案内され、部屋のクローゼットから通じる老人の研究施設へ主人公は赴くこととなる。主人公は計算士という仕事をしており、研究施設でもそのスキルを活かして老人の仕事の手伝いをしなければならないっぽい。
この老人の正体がいまだに掴めない。老人は頭骨を収集しており、この世界の「音」を調整できる。
そもそもこの世界自体謎が多く、エレベーターで上ったはずなのにクローゼットから梯子を降りると川につながっていたりする。主人公は結構長い時間エレベーターに乗っているような描写があったのに、そんなあっさりと川にたどり着けるものなのか、老人はどのように音を支配しているのか。

世界の終りは周りが壁に囲まれた世界(規模的には一集落、ポケモンの〇〇タウンくらいの大きさだが)で、金色の一角獣が住んでいる。「進撃の巨人・奈良公園編」といった具合だろうか、人も少なく静かな世界。この世界に入るには自分の影を切り離す必要があり、壁の門番がナイフで影を切り取ってしまう。従って、この世界の住人は影を持たない。そんな世界で主人公は”夢読み”という仕事をする。夢読みの仕事をするものは目ん玉にナイフで傷?を刻まれる。その傷によって夢読みができるのだとか(作中曰く痛くない)。その目の傷が夢読みの証になるし、その傷によって夢読みは日光を直視できなくなる。普段はサングラスが必須。
夢読みは書庫、図書館?みたいな空間で物体に残された「夢」を読むことが仕事らしい、と言っても、読んでどうこうするというものでもなく、ただ読むこと自体が仕事なのだという。

どうやらハードボイルド・ワンダーランドの国は日本であるらしく、毎日新聞とかサーティワン・アイスクリームとかが登場する。

現在判明しているのはこれぐらい。
二つの世界がどのように関連しているのか、そもそも二つの世界の主人公は同一人物なのだろうか。ここらへんの謎がどのように明かされていくのか、非常に楽しみなところである。

聞いたところによるとスターウォーズも面白いらしい。大長編なので覚悟が決まったら観ようと思う。



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