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2021/11/15〜2021/11/21

2021/11/15 (月)
日記というのは、書き続けてこそ意味があるのだろうが、それが1番難しい。何が言いたいのかというと、月曜日は何もかもがだるい。

文フリで配る掌編おみくじ、名刺、ポスターの印刷をした。準備はほとんど終わったので、文学賞応募の準備でも始めようと思う。

2021/11/16 (火)
どうして私はこんなにも起きられないのだろう。本当に、信じられないほど寝起きが悪い。恋人に「別々に住んでいた頃、長い時間会いたいと言って、土日に朝から約束して悪かったと思う」と振り返られるほど、寝起きの悪さや睡眠時間の長さに驚かれた。今日も「起きたくない!」と言いながら、足を天井に向かってあげ、その足が床へ下がる反動で起き上がった。
仕事は頑張ると頑張りすぎないの間を模索している最中。仕事ってそれなりにうまくやるということが難しい。まだ若いのにそれなりとか考えてるからきっと上手くいかないんだろうと、これを書きながら思った。
昼は焼きカレーを食べた。焦げたチーズが乗っていて、ルーや米とかき混ぜるとトロンとどこまでも伸びる。熱いのか辛いのか分からなくなりながら頬張った。
夜はなんだかダラダラと残業してしまった。今日一日は、問合せ対応に雑務に何をしたのかハッキリ分からないまま終わった。
段々と深まる秋に、トレンチコートでは寒くなってきた。帰りにコートを買いたいなとお店を覗いたが、気に入るものはなかった。
夕飯は鮭のキノコソテー。スーパーでは、安売りのあんこう鍋にしようとしたのだけど、その辺をまわって5分後に戻った時には売り切れていた。悲しかった、かなり。
ベッドで三輪亮介さんの「季節はいつも思わせぶりで」を読みながら眠った。


2021/11/17 (水)
通勤の電車に乗っていると、怖いおじさんに出くわした。サラリーマン風で、扉に背中をつけてよっかかっていた。ここで説明するには私の語彙力が足りないのだけど、とにかく様子が変。
私が少しだけ距離を空けて立っていると、突然ものすごい音がした。頭を扉に打ちつけたようだった。私は2歩後ずさる。一駅が信じられないほど長かった。頸動脈が大きく脈を打つ。あまりそちらを見ないように、目の前の広告だけを見つめる。
30秒ほど経ってからだろうか。突然扉の方へ向き直り、ボクシングの真似を始めた。結構強めにジャブを打っている。よくそんなおじさんに背中を向けてられるな、と若い男の肝っ玉に関心しながら、私はもう3歩後ずさり。最近起きた京王線の切りつけ事件を思い出しながら、朝出てくるときに恋人と喧嘩したりしないで良かったなと思った。
ようやく次の駅に着いて、おじさんが降りないのを確認してから隣の車両へ移った。会社の最寄駅に着いても、もしかして同じ駅なのではという不安から、後ろを何度も振り返って会社に向かった。そしてこの恐怖の動悸を何か他のどきどきで塗り替えねばと、朝から全力で走った。
ここまで書いて作り話か?と自分でも思うほどだ。世にはおかしな人がそこここにいるもので、きっとその場では皆顔をしかめるのだが、日常の泡となってすぐに消えてしまうのだろう。実際、私は仕事のメールチェックを始めると、このことはすっかり忘れてしまった。
今回は結局なにも起きてない。良かったと思う。でも次回もそうとは限らない。


2021/11/18 (木)
年末調整は全く分からん。調べても調べても何なのかわからない。不親切なシステムだ。
在宅勤務を終えてから急いで電車に乗った。同じ大学出身の会社の人と、来年入社する後輩の歓迎会をする。若い女性だけなのでとても気が楽だった。つい楽しくて、楽しみすぎてしまった。
いい気分で帰宅すると、床で寝て、ソファで寝てからなんとかお風呂に入った。もうあまり記憶もないが、濡れた髪のままソファに寝たので、恋人がトリートメントをつけてドライヤーをかけてくれた。私はその間ソファに寝っ転がったままだった。いい気分のまま布団に入る。酔っていると昼間のことなどどうでも良くて、今まで私達に足りなかったのは酒だったと確信して眠った。

2021/11/19 (金)
在宅勤務。顔を出して行う会議があったので、朝と昼に少しずつ身支度を整えた。あまりやる気が出ない内容というのもあって、最近は仕事が思うように進まない。こういう時、私は出来るだけローギアで進むことを考える。ほとんど心を無にして今日の分を終えた。
いつもなら1時間ほどスマホをいじってしまうところだが、今日はまだ元気がある。ビリギャルを流し見しながら、部屋を片付けて洗濯物を畳んだ。
恋人が帰ってくると「昨日あんな体勢の人にドライヤーかけるとは思わなかったよ」と言われた。トリートメントを要求し、ソファにうつ伏せの状態で乾かしてもらって、反対側のために仰向けになり、そのまま寝たらしい。自分のだらしなさを指摘されて悲しくなった。なんでも許してくれると思って甘えすぎてたことを反省した。
悲しい気持ちで三浦しをん「きみはポラリス」を読む。あとがきに短編ごとにテーマが設定されていたので、今度私なりに書いてみようと思った。
恋人と布団に入り、寝転がりながら抱きしめあった。喧嘩してもすれ違っても傷つけあっても、一緒に毎日を歩んでいく相手がいることは幸せだと思う。

2021/11/20 (土)
朝9時半に起床。ゲームをしている恋人の横で、日記を書いたりTwitterを見たり漫画を読んだりした。最近は「ファブル」という漫画にはまっていて、毎日アプリで少しずつ読み進めている。
夜は渋谷で友人に会った。彼女はコロナ禍になってからヴィーガンになったそうで、肉や乳製品を使わない居酒屋に連れて行ってもらった。渋谷パルコの地下「真さか」は、唐揚げが看板料理のようだが、それは一切肉を使っていない。メンチカツみたいにぽろぽろはするけれど、肉を使っていない事は言われなければ、わからなかった。大根おろしと南蛮タルタルのソースがかかった唐揚げをそれぞれ食べた。
今日会ったのは、大学時代の留学先で知り合った日本好きなドイツ人。日本語で仕事をしていると言うのだから本当に凄いと思う。私なんて母国語で働きながらこんなに苦労しているのに、言語の壁もあるなんて考えられない。彼女と話していて思ったのは、やはり海外や外国人と関わりながら仕事がしたいということ。外の世界とつながりがないと、息苦しく感じる。そして何より人生を豊かにしてくれる気がする。

2021/11/21 (日)
朝起きて、一通りの家事を終えてから恋人と近所の寺で散歩した。
その足で図書館へ向かう途中、ラーメン屋に立ち寄る。秋冬のラーメンはいい。あったまったお腹を撫でる間、顔に冷たい風が当たる。
図書館はかなり古くてちいさい。無料で入れるのもあって、おじいさんがたくさんいた。お尻ではなく、背中を座面につけながら読書してるお爺さんには驚いた。座っていると寝転んでいるの間の姿勢だった。漫画「世界の歴史」を借りて帰宅。
夜ご飯は鍋を作った。2人で野菜を切って、ほくほくした。

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omu
新たな文章と出会う旅の餞別となり、私の感情がまた文章となり生まれます。 いつもありがとう。