11月7日の空模様

今日は立冬らしい。
日記のページを開いてはっとする。
そうか、もう冬なのか。
文字を見て気づく。

私はワンテンポ遅い。
いつも気づくのが遅い。
今日が秋晴れだということも昼間カーテンさっと横に動かし、ガタガタな窓を開けてから気づく。
出勤している人たちは気づいてたのかな。

風がビュービューとなっていた。

木枯らし。

木々がザワザワともごーっとも捉えられる音を奏でている。
そして、クルクルとダンスをしながら落ちていく木の葉を見て、愛おしく思う。

ちびっこ木の葉が無抵抗に母なる大樹から離れていく様子をただただ眺める。

風はイタズラ好きなのだろうか。
彼らを引き離して引き離して散り散りにさせる。

そうか。私たちも別れたのか。
3年付き合ったパートナーと息をするように、自然と別れた。風の悪戯よ。
散り散りになる秋の葉よ。

この寒さを今年は1人で乗り越えなければならないらしい。私もくるくると行く当てもなく、秋晴れの街を歩く。彷徨うように、ただ歩く。
やっぱり寂しい。

木々がさわさわと音を立てている。
私の横をビューっと風が通りすぎた。