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世界は容易く変えられたりする。
「世界を変えたい」
「~な社会をつくりたい」
就職相談に乗っているのですが、そんな風に語ってくれる人が多くいます。
私はそんなふうに語ってくれる人がいる世の中であって欲しいし、そういった想いを伝えるのってちょっと勇気いると思うので、嬉しく思います。きっと「就活」が「ジブン」と向き合わせてくれて、「社会」にも目を向けさせてくれるものだからだと、私は思うのです。
だから就活生は、ちょうど自分の「社会への関心」を感じ取って、社会に対する「○○したい」を語ってくれるんじゃないかな、と自分の経験則を含めて、そんな風に感じています。そして、本記事は、仮にそうだと仮定して進めていきます。
さて。
いつも就活生から「社会」に対する熱い思いを受け取ると、思うのは「そうすれば良いのに」という冷静な突っ込み。そして、
「その社会への想いの達成の為に、あなたは何をしてるんですか」
という、ちょっと耳が痛いヒトコト。そして、たぶんこれは、私も去年こんなこと、言われたなというヒトコト。
過去の自分を含めた、多くの就活生は、この質問に上手くは答えられない。「想い」を確認した、そして「語った」だけ。その先の「行動」まで達成している人は少ない。
きっと これは、
就活中に初めて「社会へ関心」を持った為、「行動」には至らなかった
ということが原因なんだろう。限られた就活の過程の中で考え、自分の外への関心を見つめ、定めた結果なんだろう。
でも、それではただ、想いを語るマンになってしまう。行動が伴っていないから、説得力にも欠ける。オトナたちには届かない。
ではどうすればよいのか。
「社会」や「世界」の、「誰にとっての」という部分を考えてみることを、私は提案します。
社会とか世界とか、広すぎて、「○○な社会にしたい」と思っていても、実際にリアルにイメージしづらいと思います。だから「誰にとっての」が大事。
自分の思う世界観では、「誰に価値を与えているのか」。これを考えてみれば、身近なところから、「○○な社会」を考えられると思います。
例えば、
「イジメに苦しむ人の世界をなくしたい」
という世界観を持っている人は、
「イジメ」現場で苦しんでいる人・苦しんだ経験があり、心に傷を負った人のケアをしてみるところから始めてみる。身近にそういったコミュニティが無い人は、フリースクールやNPOに飛び込んでみると良い。
目指す社会がどんなに大きくても、 初めの1歩は、コツコツと地道にスタートしている。地道な種まきを続けられた人だけが、社会に変化をもたらす人であるのだ。