第二十一回/旅先
ご無沙汰してます、沓颯です。今ホテルで、友達2人が寝た横で書いてます。地学探究会の合宿で岐阜に来ていて、明日は水晶をとりに山に登ります。
「木曽路は全て山の中である」とは言うけれど、本当に、視界のさらに向こうまで山々が十重二十重に重なっているのが分かる濃い緑の底を木曽川沿いに進む列車に揺られていると、はるばる異国に来たのだという心地がした。常に海に繋がっている京阪神に住まいする者は、四方を厳重に囲む、少しでも気を許せば街ごと飲み込んでしまうであろう古い山々に強い「圧」を感じる。人の絶え間ない営みによってギリギリのところで押しとどめている前線。
・急流を遡りゆく鉄道は堪える岩に立つ波飛沫
今更寝る時間でもないし、朝風呂に入ってきます。檜の大浴場最高。ではご機嫌よう!