半世紀ほど前の本を読む面白さ
アマゾンのキンドル読み放題で面白そうな本を漁っている。
1970年代に書かれた古い本がなかなか面白い。
本のテーマとは関係ないところでにじみ出る時代性が興味深い。
未開人・土人など現在は使われないような言葉が続出だし、著者の第二次世界大戦の思い出が語られてたり。
第二次世界大戦が1939年から1945年。
高度経済成長が1954年から1973年。
キンドル本では無いけど、とある町の町史を読んだ時も2重の時代性が面白かった。
町史が編纂されたのは高度経済成長のころ。
その町で出土した石器や土器の古代の様相から始まり、人口が増え産業が活性化してる時代で締められ今後の発展を確信する終わり方だった。
町史の続編は作られることなく過疎化・高齢化・人口減少の時代は歴史として書かれてはいない。
自分が子供の頃に出版されて読んでた漫画を読んだら、当時の空気感が今とかなり違ってて驚いたことがある。
なんとなくにじみ出てるモノの影響は大きそう。
現在の日本には経済低迷を表す「失われた30年」という言葉がある。
10年くらい前には「失われた20年」だったような。
失われたんじゃなくて奪われたんだというこちらの記事が面白い。
奪われ続けた時代の空気がにじみ出てるのがここ30年くらいの本なのか。
現代に近づくほど奪われ度が強くなってくのを感じられるか?
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