世界一環境に優しい、未来の教育バリの”グリーンスクール”って??
みなさん、こんにちは。Selan広報担当のHanaです。
最近では持続可能な社会の実現、Sustainable Development Goals(SDGs)や、サステナビリティという言葉が様々な場所で聞かれるようになり、生活の中で環境問題やサステナビリティを気にするようになった方も多いのではないでしょうか。
日本でも政府をあげてSDGsの達成に向けて多様な取り組みを推進していますね。
SDGs:2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。(詳しくはこちらのリンクをご参照ください!)
そんな人類の課題と言っても過言ではないサステナビリティを教育に取り込み、世界1環境に優しい学校と言われるバリのグリーンスクールを今回は取り上げます!
グリーンスクールとは?
2008年にバリに開校したグリーンスクールはサステナビリティを推進する教育に特化し、未来の”グリーンリーダー”を育成するために生まれた次世代型のインターナショナルスクールです。
現在では、世界中から集まる3歳-18歳、800人以上の生徒がこのグリーンスクールで学んでおり、2021年までにニュージーランド、南アフリカ、メキシコに姉妹校を作る予定だそうです。
創設者のジョンさんとシンシアさんは2006年にアル・ゴアさんの映画”不都合な真実”を観た際に大変ショックを受けられ、環境問題や持続可能な社会の実現に対して何かしなくては、と思いこのグリーンスクールの開校を決めたとのこと。
⇩【ジョンさんご本人がTED TALKでお話されている動画】⇩
どんなカリキュラム?
特にこのグリーンスクールがが大切にしている教育方針は起業家精神を養うというものです。
そのため、子どもたち自らプロジェクトのアイデアを出し実際に取り組むことをカリキュラムの中に含めています。
例えば、バイオバスと呼ばれる料理用油を燃料として走るスクールバス。
キッチン、また提携している学校周辺のレストランから使用済みの調理油を回収し、バイオディーゼルに加工しているので、とってもサステイナブルな交通手段として地元バリでも注目されています。
1年で実際に4トンものCO2削減に貢献しているそうですが、このバイオバスはグリーンスクールの生徒自身がが発案し、形にしたとのことです。
⇩バイオバスについてのサイト⇩
他にも、最先端の3Dプリンターやレーザー彫刻の機器を取りそろえているmaker space(=作業場)を生徒たちに与え、地元の職人さんなどから手ほどきを受けたりしながら実際にモノを作りだすというプロジェクト経験もできるそうです。
⇩実際のmaker space⇩
生徒たちの遊び場も、生徒自身がどんな遊び場が欲しいか考案し、先生たちにプレゼンテーションをすることで予算を貰ってから自分たちで遊具を作成したとのこと。
さらに、2017-2018年度では、生徒が考案したプロジェクトにより、7つの再生可能エネルギーシステムをグリーンスクール自体に取り入れたそう。
結果として、最新のグリーンスクールのレポートによると40%のカーボンフットプリントの削減に成功し、さらに平均的な学校のエネルギー消費量と比べるとグリーンスクールでは約90%も少ないエネルギーを消費しているのだそうです!!!
徹底的なグリーンな環境、全てにおいて自主性を重んじる教育方針、そして生徒と先生たちの対等な関係性が伺えますね!
世界経済フォーラムも注目!
2020年スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)は、「未来の学校:第4次産業革命のための新しい教育モデルの定義」と題したレポートで、教育の未来を開拓する16の学校の1つとしてバリのグリーンスクールを紹介しています。
このレポートでは、グリーンスクールのユニークな点は以下であると書かれています。
1.グリーンスクールの生徒たちはグローバルシチズン(=地球市民)として、そしてサステナビリティの観点から世界を学ぶことで、想像力や、クリエイティブな思考が養われている。
2.学校の建物自体も全て竹からできており、教室には全く壁がなく、自然に囲まれ、サステイナブルな環境の中で授業が行われる為、クリティカルシンキング(=批判的思考)やクリエイティビティ、起業家精神が養われる。
⇩レポートを詳しく読んでみたい方は下記をご参照ください(言語:英語)⇩
まとめ
とっても先進的なバリのグリーンスクール、いかがだったでしょうか。
今後、より深刻になってくるであろう環境問題の解決を担う次世代の子どもたちにサステイナビリティの重要性をバリという自然に囲まれた環境でのびのびと教えるグリーンスクールはまさに未来の学校の在り方を考えさせられるものでした。
日本人の生徒さんも多くいるということで、興味のある方は是非以下のYouTubeや、グリーンスクールのサイトを見てみてください!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
ではまた次回お会いしましょう★
⇩グリーンスクールYoutube⇩
⇩グリーンスクールWebsite⇩