制限ルールと範囲設定ルール
Salesforceの権限は、基本的に広げていく方向だったのですが、逆に絞れる制限ルール(Restriction Rules)と範囲設定ルール(Scoping Rules)の2つが追加されています。
同じような機能に見えるのですが簡単に言うと、制限ルールは厳格なルールで、範囲設定ルールはデフォルトの絞り込みルールの違いがあります。
制限ルール(Restriction Rules)
制限ルールは特定のユーザーに指定したレコードのみへのアクセスを許可することで、セキュリティを強化します。
設定できるのは以下のオブジェクトです。
カスタムオブジェクト
外部オブジェクト
契約
ToDo
行動
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![](https://assets.st-note.com/img/1683075289597-aedumyyOs6.png?width=1200)
範囲設定ルール(Scoping Rules)
範囲設定ルールは、可視範囲を制限するものではなく、デフォルトの絞り込み条件を設定できるものです。
ヘルプには次のように記載されています。
ユーザーが重要なレコードに集中できるようにするために、ユーザーに表示されるレコードを制御できる。ユーザーは必要に応じて表示されているレコードセットを変更できる。
![](https://assets.st-note.com/img/1683029397671-O7qrcOtrBX.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1683072134300-CZxyRoF2ml.png?width=1200)
ユーザ条件に基づいて、レコードの絞り込み条件を設定できます。
![](https://assets.st-note.com/img/1683073457065-ojtPrZQNlT.png?width=1200)
リストビューは自分で作成もできますので、範囲で指定されたレコード以外をみようと思えば変更可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1683074073067-Vopz4lAuFu.png?width=1200)
USING Scopeで指定することで、SOQLの絞り込みでも範囲設定ルールを指定できます。