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森保監督だけではない。アジアカップの敗因は元選手、多くの日本人指導者が見過ごす問題点にあり(その1)
アジアカップでベスト8に沈んだ森保ジャパン。森保監督は解任した方がいいと考える。協会によりよい新監督を探す力があるか、そこもまた心配される点だが、それはともかく、監督を変えた方がいいと考える一番の理由はそのイラク戦の采配にある。
南野拓実を左ウイングとして先発させたことだ。
浅野拓磨、久保建英、伊東純也、そして南野。スタメン表に名を連ねたアタッカー4人の顔ぶれを見たとき、筆者はてっきり1トップ=浅野、1トップ下=南野、左=久保、右=伊東の並びだと思った。久保と伊東は入れ替わる可能性ありと見たが、この4人の組み合わせで南野を左ウイングに据えるとは、こちらの想像を超えていた。
理解しがたい選択である。久保の適性は左より右だ。伊東も同様。左より右だ。しかし両者とも左もこなそうと思えば可能だ。基本的にはサイドアタッカーである。しかし南野はそうではない。真ん中しか出来ない選手だ。4-3-3のインサイドハーフあたりをベストポジションにする、ゲームメーカータイプ。真ん中という意味での中盤選手である。タッチラインを背にしながら深みのある動きをすることはできない。それどころか4-2-3-1の3の左周辺にいることさえできない。
三笘薫、中村敬斗らと比較すると、実際の平均的な立ち位置はおよそ10m内寄りだ。
技術的にも精神的にも、そこに居心地の悪さを覚えるのだろう。ポジションをカバーする意識を持てずにいる。4-2-3-1の3の左としての南野はつまり、このプレッシングの時代に生きるサッカー選手にとって致命的な悪癖を抱えた選手となる。弊害はマイボール時以上に相手ボール時に発生する。
2022年カタールW杯予選など南野が4-2-3-1の3の左でプレーした試合をほぼすべて見ているが、感想はいつも同じだった。南野同様2018年ロシアW杯後、代表入りした中島翔哉も似た傾向を抱えていたので、森保監督は彼らの癖を問題視していなかったことになる。
そこから時間はだいぶ経過していた。こちらの記憶も薄れていた。まさかその計画が生きているとは。完全に油断していた。
イラク戦。前半、左サイドは案の定、穴となった。全く機能しなかった。森保監督も遅まきながらその事実に気づいたのだろう。南野を後半の頭から1トップ下に移動させた。左ウイングには右で先発した伊東が回ったわけだが、前半45分間を無駄にしたことは明らかだった。采配ミスを自ら認めるようなポジション移動だった。スコアは前半を終えて0-2。敗因は森保采配にありと言われても仕方がない。
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