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おほほほ!昔のマナーに戻る

「おほほ」と笑うときに、日本人が手で口を隠さなくなってどのくらい経つのでしょう。子供の頃母が、PTAで手を口にあてて笑ったら「お上品ぶっている」と言われたと憤慨していたことがありました

口の中を見せるのははしたない、という認識がかつて日本人にはありました。外国人にとっても日本の女性が口に手をあてるのは、奇妙に映るというのを知って、私も手で口を隠すのはやめて久しい習慣です。

今では、口を思いきり開けて笑ってしまう自分に「おばさん」らしさを感じていますが。

冗談はさておき、ビジネスマナーやコミュニケーションの研修では、口角を上げて歯を見せましょう、と指導しています。

しかし、これが今、変わりそうです。言わずもがな、コロナの影響です。

そもそも、日本人が口を隠すのは見た目の問題だけではなく、唾を飛ばさないため。相手への配慮です。

テレビのお宝を鑑定する番組で、絵の鑑定を行う人が白いハンカチを口にあてて絵を眺めているシーンをご覧いなったことがありませんか。古美術や絵を見るときには、ハンカチを口に当てることは実はエチケットなのです。

その理由は飛沫です。唾液やくしゃみなどで美術品を痛めては失礼にあたる。飛沫が飛ぶことを日本人はきっと昔から、知っていたのですね。

そんな忘れたマナ―は優雅なハンカチや手ではなく、マスクに形を変えて戻ってきました。 この先、マスクを外すようになっても、新たなエチケットとして再び日本人らしさを取り戻しても良いのかも知れません。

おほほほ!





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