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学芸員の採用試験 その3(専門記述)

最後に専門記述試験についてです。

募集要項には、記述式<1時間>【60点】専門的知識及び能力についての筆記試験を行います。出題数は1問です。

と記載されており、

《別表》専門試験の出題分野には、科学教育、科学コミュニケーション

と記載されています。

今回の採用試験において、実際に出題された問題と形式です。

問題:小学生に説明する場面を想定して解答しなさい。

1.光の三原色をキーワードとし、ディスプレイについて説明しなさい。

2.ベルヌーイの定理における実験を考案し、実験について説明しなさい。

問題用紙は一般教養試験同様持ち帰ることはできないため、正確ではありませんがこんな感じです。A4サイズの解答用紙の上半分に1についての解答欄(枠と罫線のみ)、下半分に2についての解答欄(枠と罫線のみ)がありました。結果的に記述した文字数はそれぞれ250字程度だと思います。

受験にあたり、記述試験について検索してみましたが、有益な情報を見つけることができませんでした。対策としては、科学教育と科学コミュニケーションについての論文を、論文検索サイトCiNii等で検索し、何本か抽出して読んだくらいです。

問題用紙は持ち帰り不可のため、自己採点を行うことができませんが、体感での自己採点です。

一般教養は6〜7割。つまり、40点満点✖️6〜7割=25点前後。

記述式は良くて6割。つまり、60点満点✖️6割=36点前後。

おおよそ、合計60点/100点といったところです。

採用予定数1名に対して、受験者は31名であるため、第一次試験合格者は上位5名程度だと思います(結果は3週間後)。

以上が、勉強開始から受験までの記録です。今回は第一次試験を通過することはできていないと思います。しかし、独学でも勝負にならないことはないと思います。確実に言えるのは、結果はどうであれ挑戦して良かったということです。色々学ぶことができたし、単純に知識を得ることもできました。

ここから先は独り言(たられば)なので読む必要はありません。

私は教職に就いているため、現状において切羽詰まってはいません。科学館にはよく行きますし、科学館(しかも新設)での仕事には興味はあります。受験に対するモチベーションは高かったと思います。毎日必ず数時間は対策のための勉強をしました。しかし、受験倍率を見たときはモチベーションは下がりましたし、最後の1週間は息切れしました。

普段、TVを観ることはありません。しかし、スマホやSNSの誘惑には負けてしまいました。よく言われることですが、電源を切った状態で勉強しほうがいいです。私はアップルウォッチをつけていますが、定期的に通知が来るので邪魔くさかったです。

はじめに公務員試験について検索したところ、勉強すれば誰でも合格できるとありました。私もそう思います。合格するための勉強時間は1500時間前後だそうです。私の勉強時間は360時間くらいだったと思います。しかし、もっと準備のための時間があれば良かったとは思いません。私には2ヶ月くらいでちょうど良かったと思います。

ただ、1年くらい前に募集があることがわかっていれば、対策方法は違っていたと思います。「幸運は用意された心のみに宿る」です。人生は何が起こるかわかりません。「言うは易く行うは難し」ですが、いつか希望する職種の募集があることを信じて、日々準備をしておくことでスムーズに対応することができると思います。

人生はセルフサービスです。公務員試験対策本のセットを購入して勉強しても構わないでしょうし、予備校に通っても構わないと思います。如何せん、情報が少なかったためここに記録し、将来学芸員試験を受験する人たちのお役に立てれば幸いです。

初投稿です。長文となりましたが、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。