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学芸員の採用試験 その2(一般教養)

一般教養試験 = 一般知識 + 一般知能

出題された問題の内容とレベルは例年通りでした。過去問や問題集を解いていると特に動揺することはありません。

勉強方法ですが、まず、一般知識分野についてです。問題集を解くにあたって、私は理科の教師であるため、自然科学については何とかなりました。しかし、社会科学と人文科学については全く解けませんでした。そこで活用したのがYouTubeです。

社会科学については、miniいけ先生の倫政チャンネルが最適です。

再生リストには細かく単元分けされており、それぞれの動画も10分程度にまとめられています。このチャンネルだけで、社会科学のすべてを網羅できるといっても過言ではありません。

自然科学と人文科学については、WEB玉のタマえもんが最適です。

とにかく素晴らしい!動画の端端や広告を入れていないところから、立派な人間性が伝わってきます。このチャンネルと出会えただけでも、学芸員試験の勉強をしてよかったと思います。

人文科学について、入門編として大まかな流れを学習したいのであれば、ぴよぴーよ速報がオススメです。

人文科学に抵抗がある方や、知識ゼロの方は、このチャンネルから入るとスムーズに学習することができると思います。

一般知識は25問で全体の50%ですが、これらのチャンネルを活用しながら過去問と問題集を解いていくことで対応できます。その他の細かい情報はネット検索で手に入れることができると思います。

次に、一般知能分野についてです。文章理解についてですが、そこそこの読解力と英語力はあるつもりです。イチから勉強する気にはなれなかったので、過去問と問題集を解いただけで本番に臨みました。多分、何とかなりました。

そして、数的処理です。

資料解釈は図やグラフから情報を読み取る問題です。問題集と過去問で対応できますし、ぶっつけ本番でも大丈夫です。

ところが、判断推理と数的推理についての対策は、非常に困難でした。いわゆる確率の問題や知能テストに近い内容で、1問解くのに時間がかかります。判断推理と数的推理で15問あり、全体の3割を占めています。一般教養試験の勉強を始めた最初の2週間は、判断推理と数的推理だけに時間を費やしました。ゴールデンウィークもすべて費やしました。とりあえず、1回解いてみようということです。大学のキャリア教育センターへ行き、判断推理と数的推理に関する参考書を借りました。一通り解きましたが、学習内容が身についたとは思えませんでした。

購入した書籍①と②においても、かなりのページが割かれています。2回づつ解きましたが、掲載されている問題数が多いため、2回目を解く頃には忘れています。正答率も上がらず、時間もかかるし、心が折れてきます。結局のところ、私は数的処理(判断推理と数的推理)とうまく付き合うことができませんでした。振り返ってみると、1日2・3問づつ(1問だとすべて解くことができないくらい問題が掲載されている)でいいので、ゆっくり時間をかけて、のんびりと確実に向き合う方がいいかもしれません。解ける問題を確実に解けるようにしておくでもいいと思います。

一般教養試験の問題数は全部で50問(マーク式)あり、時間は2時間30分(150分)です。つまり、1問あたり3分で解かなくてはなりません。数的処理(判断推理と数的推理)以外の問題を早く終わらせて、数的処理(判断推理と数的推理)に時間がかけられるかが勝負の分かれ目になると思います。

しかも、試験時間は2時間30分です。数的処理に時間をかけようとしても、そもそも2時間30分も試験時間があるため、集中力が途切れてきます。息切れします。私は最後の60分間を数的処理にあてました。それでも時間が足りず、残りの数問は適当にマークをして試験が終了しました。

また、今回は完全に独学であるため、模試などを受験することなく本番に臨みました。もちろん模試を受けた方が経験値は上がると思います。私は平均すると毎日6時間ほど勉強していたため、集中力は何とかなるだろうと思っていました。体感的には模試を受けていなくても何とかなると思います。