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【祝】ハズビンホテル配信開始。あとネタバレ感想文とかトレカとか

zzz

ついに始まりましたハズビンホテル。1/19よりAmazonプライムで1話〜4話まで一気に配信されております。
全8話のシーズン2まで確定とのことで、あと12話(！)も新作映像がやってくる計算です。
楽しみ。

今回のAmazon商業版は作風のところでかなり垢抜けた印象で、パイロット版が持っていた同人アングラ感はだいぶ大人しくなり、脚本や演出がかなりメジャーに磨き込まれているように思います。
脚本や楽曲はまさに映画品質で、かなり上等な仕上がりなのではないでしょうか。

ハズビンホテルはいわば大人向けミュージカル作品で、完全にNSFW、16禁というより18禁、家族鑑賞禁止作品です(お茶の間ヒエッヒエになると思います)。
法の及ばない配信という媒体と、カートゥーン調の絵柄によってドギツいエログロ演出が許されている感じなので、演出の刺激がかなり強めです。視聴の際はご注意下さい。

Amazon版はパイロット版から1週間後くらいの時間設定になっており、話もだいたい連動しているため、先にパイロット版を視聴しておくとストーリーがイメージしやすいかも知れません。

■ネタバレ感想

※性的な話題が含まれます※

※ネタバレも含まれます※

その点ご了承頂ける方のみ読み進めて下さい。

・1話
1話だけyoutubeで公開中。吹き替え版や字幕版はアマゾンプライムで配信中。

アダムのめちゃめちゃかっこいいミュージカルパート。


仏教的なハンドサイン
本来のものからちょっと形をズラしてある？

如来像に見られるようなポーズですが、宗教的な論争はしたくないのでさておき。

アレの父という日本語訳が最低(いい意味で)だった
チ◯コをチ◯コと呼ぶのに配慮するって難しい

胸に描かれているAのロゴですが、ADAMのAであると同時に男性器に見えなくもない。
心が汚れているからそう見えるんだろうか。

※素人の考察ではクリエイターの意図と異なる解釈が行われることがしばしばあるため、なわけねーだろ！といった意見は当然あると思います。テメー適当なこと言ってんじゃねえぞってことで読み飛ばして下さい。

理解できない男性像の詰め合わせのようなキャラクターで、くだらない事で大笑い、男尊女卑、食ってばっかり、暴力的、ロック好き、人の話を聞かないというフルコース。
ただ男性からすると、我を通して生きる魅力的な男性像だったりする。

Amazonは字幕や音声の設定で
「声が聞き取りやすい設定」
「動きもナレーションする設定」
「各種外国語設定」
などが選べるようになっています。おすすめは英語音声と日本語字幕。和訳がいい感じ。
日本語音声も結構頑張ってると思うのですが、それぞれ個別に別録りして編集で合わせたかのような紙芝居感がちょっと気になった。これはAmazon側がボリューム調整をミスっているのではなかろうか。
とはいえ、日本語吹き替えも英語のための映像と楽曲というハンデを乗り越え、かなり頑張ってると思います。

【吹き替え声優一覧】
チャーリー　清水理沙　アクセント
バギー　種市桃子　アクセント
エンジェル　平野潤也　円企画
ハスク　平林剛　MAUSUプロダクション
ニフティ　松嶌杏実　青二プロダクション
アラスター　佐藤せつじ　円企画
サーペンシス　上田燿司　アミュレート
ボックス　遠藤大智　賢プロダクション
バレンチノ　後藤ヒロキ
ベルベット　斉藤梨絵？　オフィスPAC
アダム　上田燿司　アミュレート
リュート　櫻庭有紗　アーツビジョン

追加キャスト(非レギュラーキャラ？)
#1
上田燿司
後藤ヒロキ
渕上祥人
石塚勇
奥田もとい
櫻庭有紗
安西康高
市ノ瀬洋一
風雅なおと
内田ゆう

#2
上田燿司
遠藤大智
斉藤梨絵
後藤ヒロキ
櫻庭有紗
石塚勇
大木理紗

#3
上田燿司
斉藤梨絵
森なな子
櫻庭有紗
白熊寛嗣

#4
白熊寛嗣　ぷろだくしょんバオバブ
大木理紗　

#5
花輪英司　ルシファー

#6
上田燿司
小若和郁那
宇山玲加
櫻庭有紗
後藤ヒロキ
斎藤恵理
高橋英則

7
#8

日本語字幕　白井麻実

確認できたキャストはこんな感じ。間違ってたらいけないので参考までに。


オリジナルから商業化にあたり、一部キャストの変更が行われています。
ハズビンホテルはfandomがやたら充実しているので、調べてみるといいかも。


アラスターがテレビをバカにする時にテクノロジーという言い方をしていたので、Voxと仲が悪いのはテレビとラジオのメディアとしての対立も関係あるのかも知れない。

・2話
V軍団(Vees)登場。地獄にはオーバーロード(上級悪魔)と呼ばれる支配階級のつよつよ悪魔が何人か存在しており、ヴォックス、ヴァレンティノ、ヴェルベットの三人は仲が良く、頭文字がみんなVということでV軍団と呼ばれている様子。

アラスターはやはり何か企んでおり、7年前に行方不明になるも、ハズビンホテルをきっかけに活動再開したらしい。チャーリーの母親が行方不明にったのも7年前。むむむっ！

寝起きヘアのチャーリーがかわいい。

このサーペンシス(サーペンシャス)についてなのですが
1.アラスターと過去20回以上戦っている
2.最後に戦ったのはパイロット版で数日前
3.その時は街を滅ぼそうとしていた
4.戦場は昔を思い出すといった内容の発言
5.アラスターは7年間行方不明だった
などの設定が作中で見られるため、アラスターと戦った残りの19回は、行方不明だった時かそれ以前のアラスターとの対戦記録になるはず。もしかするとちょっと抜けてるだけで、実は凄い悪魔なのかも知れない。
製作側で設定ミスった可能性もちょっとあるけど。

・3話
オーバーロード大集合。アラスター意外と交友関係広い。
地獄では縄張り争いが続いている、というパイロット版の設定を引き継いでいるのかも。
喧嘩上等のヴェルベットとカミラママ

ヴェルベットの生意気な言動と圧倒的な自信は、いかにも悪のカリスマって感じ。

ここ最高



からのバギーとカミラ熱唱。


推しが突然歌い出したときの衝撃は凄まじく、初めてAddictを見たときの

いつか他のキャラもMV出たらいいよね

という妄想が現実に。
あとエッグボーイズがまじでかわいい。彼らにも幸せになって欲しいがいずれ叩き割られるんだろうな…

・4話
前半でエンジェルファンの心を粉砕、からの後半のハスクで鋼鉄製の心臓をお届け…という感情ジェットコースターな構成もさることながら、なんといっても一番の見所はミュージカルパートのダンスシーンだと思います。

元ギャンブラー現バーテンダーというハスクは相手の心情を読み取るのが上手いらしく、思えば1話から行動がみんなそんな感じ。

実社会でも人を救えるのはその人を救える人だけで、タイミング、かける言葉、誰が言ったか、あと最後まで関わっていく覚悟…などの要素がそろわないとなかなか本人に声が届かないものですが、みんな一緒、お前が何者であっても構わない、俺達はどん底だが2人で立ち向かえば良い結果が得られるかもしれない、というハスクのとても前向きなメッセージがエンジェルではなく視聴者の涙腺に刺さる胸熱展開。

ここ最高ですよ
ここも最高ですよ
こことか最高ですよ

ラスト2:30あたりから入るエンジェルのハーモニーがとても綺麗でした。　
作品では歌える人をキャスティングしているようで、どの言語で聞いてもみんな歌が上手い。
歌と踊りは舞台の華ということで、かなりの見応え。楽曲を誰かと一緒に聞いたり歌ったり踊ったりする事は、その人と同じ価値観を共有するという事なのだろうと思います。互いにひねくれて衝突を繰り返していたた2人がどん底という価値観で手を取り合っている姿がたいへん尊い。
問題は何一つ解決していないけれど、彼らはもう孤独ではない…という話だと感じました。

まぁアラスターに使われてたら前向きにならないとやってられなかったのかも知れない。ハスクは苦労人。

パイロット版ではアラスターの危険性を語るバギーの後ろに、どこかで見たようなシルエットが映り込んでいます。

おや…見覚えのあるシルクハットが

アラスターと一緒に地獄で大暴れしていた頃の話も、いつか作中で語られる日が来るのでしょうか。楽しみ。


■4話まで観終えて
ハズビンホテルというアニメ作品の方向性みたいなものがぼんやりわかってきた気がします。

過ちを犯した罪人の魂の救済、のようなメインテーマ
ホテルの仲間が少しずつ打ち解けていく中で、それぞれのキャラクターの性格や立ち位置が明らかに
ヒューマンドラマが的確に泣かせてくる
ミュージカルパートも名曲揃い

など全体の完成度がひじょーに高く、男女LGBTQ+αといった多様性が作中に全部配置されいるのも凄いところ。ポリコレ配慮と表現の自由をアメリカで同時に達成した作品がいままであったでしょうか。
(私が知らないだけかもしれないが)
人の魂を持った天使や悪魔、という設定も自由な作風に貢献している気がしますし、未成年お断りの最新ディズニー映画を観たような爽快感がありました。

上手い例えや詳細な考察はプロの評論家にお任せするとして、作品をここまで育ててAmazonまで押し上げた全てのファンとクリエイターに感謝しつつ、ハズビンホテルの行く先を最後まで見届けたいと思います。本当に面白かった。




■トレカの話
50/53コンプリート達成。
あとはシークレットだけなのですが、入手を断念。100パック(600ドル)に1枚くらいの確率ではなかろうか。

日本Amazonではまだですが、海外Amazonではオフィシャルグッズの販売が始まったようです。アパレルのデザインが死ぬほどダサい(ごめんなさい、本音)のはさておき、Amazonには注文されたときに印刷してシャツやパーカーを発送する無在庫プリントサービスが存在します。
現在世界各地で様々なIPやクリエイターが利用しており、おそらくハズビンホテルのアパレルもこのプリントサービスなので、この先プリント画像が増えていくことが予想されます。
そのうち日本からも買えるようになるんじゃないかなーと期待中。ダンジョンズ&ドラゴンズなどで実例あり。

また、このAmazonにあるハズビンホテルショップでは

ホテルキー
ピンバッジ
トレカ

といったその他商品の追加が予告されています。こちらも日本で買えるようになるかも知れない。

これらは現在公式サイトで販売中。

なら先行視聴の数量限定バンドルにあった「ここでしか手に入らない」という触れ込みは一体なんだったんだYO！という話になるわけですが

・ピンバッジセットのケース
・セットに含まれるホテルロゴピンバッジ
・先行視聴権
・Q&A参加権
・Playbill(劇場パンフ)

これらが予約限定でした！という事で、言い訳としてはやや苦しいような印象。とりあえず今後は

ピンバッジセットは再販されません
(ピンバッジは再販されることがある)

という認識で良さそうです。転売屋を焼くための施策なのか？いやしかしAmazonはビジネスだと割とエグい事も平気で…

中央のホテルロゴだけ非売品かも
1/21時点でPlaybillはまだ来てない

Playbillは1月発送らしいのでそろそろかな？
こちらも到着が楽しみです。

ハズビンホテルはそのためだけにAmazonプライムに加入する価値が十分ある作品だと思います。
性暴力の描写があるので年齢制限こそありますが、従来の欧米的カートゥーンアニメの常識を良い意味で裏切ってくるアニメーション作品でした。
日本でもミュージカルアニメーション流行るといいなぁ

(おわり)

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