大学の向かいに編集者がずっといる施設を作った理由〜久高編
はじめまして。
久高諒也(くだかりょうや)と申します。
現在23歳で、3年半ほど経営者の熱を言語化、発信をサポートする編集者・ライターをしております。
なんですが、このたび身銭を切って富山大学向かいのビル1階を借り、実験的に施設をオープンする運びとなりました。
それはなぜか?
というのが今回語る内容です。
先に全体像をキュッとお伝えしますね。
僕は職業名としてライターを掲げていますが、「聴く・言葉にする・企画する・読み解く」の4つの力を生涯にわたって磨き、自分の人生を愛せる人を増やすことで社会に貢献するのが仕事だと思っています。
だから、この定義に照らして、もっと何かできるのではということを日々模索していて、それでこのたび新しいことを始めることにしました。
それが、若者向けの対話を重視した拠点作りです。
日程調整をしなくてもふらっと立ち寄ったら僕がいて、話すと自分の「やさしく・かしこく・おもしろい」部分が引き出される。
その繰り返しで自分の人生を前より少し愛せて、未来に希望が持てて、自分の価値観・好きを使って自分なりのやり方で挑戦しようと思える。
その上で、視座を引き上げ背中を押してくれる大人と繋がり背中を押してもらえる。
そんな場所を創り出そうとしばらくもがいてみることにしました。
こんな二人で挑みます。応援よろしくお願いします!
ここから先は、なぜ今なのか(プレヒストリー)、人が変わるために何が必要と考えているか、なぜ僕がやるのか、どんな社会的意義があると考えているか、どんな想いを込めているかなどお伝えします。
僕の個人的な歴史や思いにフォーカスするので、詳しいサービス内容については話しません。気になる方はホームページか、丸山さんが書いた記事へ飛んでください。
<history:絶望的状況だった3年半前>
2020年、コロナ禍で親が仕事を失い仕送りを求められました。
シングルマザー世帯で、もともと家計の苦しかった我が家。大学進学後の生活費や学費は、奨学金とバイト代で賄っていたのにこの上でか。重圧がのしかかりました。
体が弱く半年に一度は気を失うし、常にどこかしらが痛む身です。それまでの生活でもすでに無理をしていました。
どうしよう。これは、大学を辞めるしかないのか…。
いろんなことを考えました。
弟は大学進学できるのだろうか。富山で出会った友人たちとはもう会えなくなるのか。書くことで生きたいという夢は諦めるしかないのか。
散々悩み、苦しみましたが、ここで自分の大事にしたい価値観や好きなことを諦めたら後で家族を恨むことになる。
そう思い、状況を打破しようといろんな大人の方に相談を持ちかけました。
その中でも最も親身になって話を聞き、僕の考えや夢を尊重して後押ししてくれたのが、丸山さん(まるさん)でした。
ここから僕の人生が変わり始めます。
<下積み期間。人が変わるために必要な存在>
まるさんと出会って、僕は初めて自分が誰かに貢献できることを知りました。そして、ライターになった。
書くことで人を助けられる。人の話を聞くことが大好きで、読書が好きであることがそれを強化する力になる。
こうしたことを、実感を持って具体的な形で知りました。
とはいえ、そこから実際に状況を打破するまでの道のりは長かった。
家族に対して無力な自分に何度も泣きましたし、心労とおそらく栄養不足で何度も倒れました。一度はシェアメイトに病院に運んでもらっています。
あれから実に3年。
3年かかって、ようやく当面の生活への不安がなくなりました。というか、だいぶ余裕が出てきました。完全に周りに恵まれたおかげです。
ここに至るまで、僕が心折れそうなとき何度周りの人たちが立ち上がるきっかけをくれたかわかりません。
シェアメイトをはじめ、予定を合わせなくても顔を合わせるような関係の人たちが絶えず気にかけてくれたことは一生忘れないと思います。
相談できないくらい辛いとき、察して慰めてくれた人がいたこと。いくらでも話を聞いてくれた人たちがいたこと。おどけて笑わせてくれた先輩のこと。ご飯を食べさせてくれた先輩のこと。
彼ら彼女らがいたから、僕はまるさんやクライアントの方々に引っ張り上げてもらうことができました。粘り強くやれた。
この辺の時の出来事から、
人が変わるためにはきっと、日程調整しなくても会える身近な良き他者と、違う世界を見せ高い視座にひっぱり上げてくれるメンターが必要である!
との気づきを得ました。それで大学近くに拠点を作り、たくさん話せる場所にしたいと思い、まるさんと共同創業で面白ベースを作ったのです。
<自分の人生を愛せるように>
もう少し原体験の話を。
中学時代、僕は別室登校をしていて心療内科にも通っていました。自分のことが嫌いで、気色悪くて、未来には希望を見出せずにいました。
かんたんに心が折れるし、自分がいる意味を見失うことばっかりな人間でした。
でも、カウンセラーや高校に入ってできた仲間との時間が積み重なっていくうち、自分を大事にしないと悲しむ人がいることや心を殺して生きていたら私のせいだと自分を責めてしまう人がいることを知ることになります。
自分を大事にするようになり、読書・対話・執筆・企画といった自分の“好き”を意識的に育て伸ばすようになり、生き生きと未来を描くようになりました。
で、14歳の時に好きを強みにして生きられたらと思うようになってから10年、今はライターとして生計を立てその先を考えるようにまでになっています。
こう書くと一貫した行動を取っていたみたいですが、途中何度もつまずき、立ち止まっていました(ここに書いた↓)。
自分を大事にするとか、やりたいことをやるって、シンプルに見えてかんたんにどこかへ置き忘れてしまうもんですよね。
やりたいことをやることと、大事な人の力になることを両立すること。そのために知恵を絞り、希望を見出すことをやめないこと。1ミリずつでも前に進み続けること。
とってもやりがいのあるチャレンジですが、エネルギーがいることでもあります。
それを成すためには、やっぱり自分をまるごと受け入れてもらう経験が必要だし、人の力になれる機会をくれて感謝を伝えてくれる他者が必要だと思います。
そのことを痛いほどわかっているから、僕は基本面白ベースに常駐するし、定期的にご飯会を開き交流を促すようにしています。会員になった子たちにはいつでもふらっと立ち寄ってもらいたい。
いつでも顔を合わせられて寄り添ってくれる人と、違う世界を見せ引っ張り上げてくれる存在、この両方を若者に提供していくためにもがきます。
<社会的意義>
今後数十年、日本は人口が確実に減少していきます。
これはマーケットがどんどん小さくなるということで、去年と同じやり方を続けると懐が苦しくなっていくことを意味します。
それから、世界的にテクノロジーが生活のあらゆる面に影響を与えており、人間にとって仕事というものが変わりつつあります。ほんの少し未来でさえ、まったく予想がつきません。
何かを一生懸命やったとして、それで何が手に入るかが不安定なわけで、いつかの何かのための我慢を続けも何も報われないことだってぜんぜんあり得るということです。
そんな中でどう生きていけばいいのか?
僕にもわかりません。
でも、結果がランダムネスに満ちていて信用できないなら、すること自体が報酬になる(楽しい・意義を感じられる)ことを軸に人生を構築するのがいいだろうとは思っています。
面白ベースはそこをお手伝いする場所です。
「やるべき」「こうしといた方がいい」ことベースではなく、「面白がれることをやる」をベースにした行動を推奨しようということで、拠点名を「面白ベース」としました。
こうした僕らの課題意識と面白ベースな行動が突破口になるという発想は、経産省が令和4年に発表した「未来人材ビジョン」というレポートとも重なります。
ですので、自分たちの活動には社会的意義があると信じて、ライター生活で培った対話と言語化の力で徹底的に学生と向き合おうと思います。
<人間の底力を信じる>
最後に。
僕は大学に入ってから人生相談を受けることが増えました。
いじめ・親からの暴力・容姿のコンプレックス・最愛の人との死別・鬱など、いろんな人の心の傷を見ています。
パッと見はみんなふつうの大学生なんです。でも、ふだんの様子からはそんな傷を抱えているなど想像もできません。
自分のことでいっぱいでもおかしくないのに、誰かのために親身になって動くし、ちゃんと大学の課題をこなす。何より今日まで生きている。
人間の底力って尊いし、すごいなと驚かされてばかりです。
彼ら彼女らとの対話があったから、どんな人の中にも「希望を見出す力」と「自分らしく生きていく力」があると心の底から信じられるようになりました。
だから、もしこれを読むあなたが今モヤモヤしていたとしても大丈夫。
どんな苦しみも軽減することができるし、誰もがその瞬間から手をつけられる前進するための行動があります。
誰もが持っている人間の底力を、せっかくだから、自分を大事にして素敵だと思える人生を描きそこへ向かっていくのに注いでみませんか?
もしよかったら、ぜひ僕らにそのお手伝いをさせてください。
<呼びかけ・協力のお願い>
ここまで読んで、僕と話してみたいとか、興味を持ったという学生や20代社会人の方、ぜひ面白ベースに足を運んでみてください。
1回は無料で見学できます。ぜひ僕とお話ししましょう。
※遠方の方はTwitter(X)のDMから繋がってzoomでお話するでもOK
また、大人の方々で応援していただける方にお願いです。
面白ベースをゆったりと対話できる空間にするため、ソファや観葉植物、スピーカーなど置きたいのですが、今は実験期間中ということもあり、極限までコストを絞って進めています。
もしこの記事に投げ銭いただければ、全額をより良い対話空間を作るために使わせていただきます。
100万円くらい応援お願いします笑。なにとぞ。
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ここに書いた思いや背景もほんの一部で、書ききれていないことを自分のnoteやこのnoteの他の記事でたくさん書いてます。よかったらぜひ読んでみてください。