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身体の大きな人を介護するということ

家人は身長が188cmあります
日本人にしたらかなりデカい方ですね
一方、私は153cm
日本人にしてもミニサイズです

なので、一緒に歩いているとまさに凸凹コンビ
ちょっと歳の上の人には
「チッチとサリーみたい❤️」
と良く言われていた😆

健康な時なら、それも良いのですが
でかい人が動けなくなると、悲劇的なことになる😅

日本の介護というのは
身体の小さいおじいさんやおばあさんを対象に
考えられている

だから、ありとあらゆるもののサイズが合わないのだ
😿

今、最も困っているというか、
考えないといけないのが車椅子だ

家人が使用している車椅子は
上から二番目に大きなサイズのもの

でもこれは家人の身体にあっていないのです

フットレストに足を上げると
足が長いので、鼠蹊部が圧迫されて
股関節が硬い家人は
足を乗せるたびに「イタタタ!」と騒ぐ

そして、足がつらくなるので、
体をずるずる前に出していって
結果、ますます腰が痛くなったりして
頻繁に座り直しをしないといけない

だから、普段は基本、
フットレストは使わない
介護タクシーの運転手さんが来て
エレベーターに乗ったとわかってから
ギリギリ直前に
「えい!」と乗せるようにしている

なんで一番大きなサイズにしてあげないかというと

「車いすがデカすぎて私がもてあますから」😅

一番大きなサイズは外国製のかっこいい車椅子で
退院当初はこれを使っていました

でも、この車椅子はデカすぎるんです…

左の黒いのが一番大きな車椅子 後ろの水玉(ダサッ)が2番目に大きな車椅子
大きさの違いわかりますか? タイヤの大きさとか太さも全然違う!


リビングの扉はギリギリ入るものの、
他の扉は通り抜けできない
日本の家屋にあっていないのだ

重量もかなりのものになるので(今より+6kg)
私が散歩に連れて行けなくなる
今の車椅子でさえ押すの精一杯なのに…

坂道もたくさんあるし、今より6kgも重くなったら
段差なんか乗り越えられる気がしない

レストランのテーブルも
今の車いすでさえ、フットレストを外して、
私がテーブルの下に潜り込んで引っ張らないとはいらない
さらに大きくなったらどうなるんだろう?!

介護タクシーやデイサービスのワゴン車にも
乗れないかもしれない
今でさえ頭がギリギリ擦るレベル

リハビリに行っている施設のエレベーターは
狭くて今もギリギリで介護タクシーの運転手さん泣かせなので、
果たして乗れるかわからない うぐぐ 
考えるだけでドキドキ💓

でもメリットは
(多分)今の車椅子より座りやすい
座面が高いからフットレストもラクに乗せられるし、
背もたれも長くなっているから背中も楽なはず

これは大きな車椅子でリハビリをしている2年前
確かに座りやすそうだ…

車椅子からベッドへの移乗が楽
低い位置から高い位置に移すより、
高い位置からの移乗は私の負担が減る

デメリットの方が多いんだけど
家人の快適さを考えたらなぁと
レンタル業者さんと相談し、
来月から再びでかい車椅子に替えることにした

レンタル業者さん、とても優しくて
「ダメだったらいつでも変えていいんですから」
と言ってくださったので、
お言葉に甘えることにした

というのは、
家人にちょっとした変化が見られるようになったから

*****


ついでに言うと
「モーター付きの車椅子があるよ」と
教えてもらうことがある

でもね、残念ながら
これ、小さい車椅子にしかついてないんです

冒頭でも書いたように
日本の介護業界って小さい人向けにしか商品開発していない
だから、
車椅子もどんどん軽量化してるんだけど
サイズも小さくなってるんだって〜

モーターなんて小さい人より大きい人に必要でしょうがー!

と思うんですが、
それを言うと、レンタル会社さんがいつも申し訳なさそうに
「おっしゃる通りなんですよ、すみません」
と言うので、かえって恐縮してしまう

今後は大きな人用のものも増えてくると思いますが
今はまだまだマイノリティ

ホント言うと介護ベッドだって小さいの
足がはみ出ちゃうし、横幅も狭いから寝返りも打てない
だから、冬になると夜は足元に移動できる棚とか
持ってきて、臨時にベッドを長くしたり色々工夫してる

そういえば、
入院しているときのお寝間着も
サイズがないから購入しろと言われたなぁ
洗濯分を考慮して8千円の寝間着を10着くらい買った…

デカい男の介護者はつらい😓

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