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2024年がもうすぐ終わる
世間はキセキの9連休だそうですが
私は平常通りの生活を送っております
家人が事故に遭ってから
クリスマスとか年末年始は大嫌いになった
ちっとも楽しくない
どこにも行けないし、家でのご飯も
どんなに豪華なケータリングをとっても
家人は一人で食べられず
お世話ばかりしないといけない
そのうち空しくなって
今年はなにもしなかった
といっても、24日も25日も
ヘルパーさんに食べさせてもらう日だったので
少しだけ見栄を張って
松本楼のハンバーグとか、ローストビーフとか
お取り寄せした
けど、家人はヘルパーさんに食べさせてもらい
私は一緒に食べてないから
やっぱりムナシイ
*****
2021年の1月8日に家人が事故に遭って
その日から7か月家人は自宅に戻れなかった
「行ってきまーす」と言って普通に出かけた人が
数時間後に「命の保証はありません」と言われ
20日間も意識不明になるなんて、
そして、自分にこんな災難が降りかかるなんて
夢にも思わなかった
私たちは夫婦ではない
お互い協力しあって生活していたので
私は彼がお金をいくら持っているのかも知らなかったし
興味もなかった
だから事故に遭って彼のことをよく知らない自分に
けっこうびっくりした(17年も一緒にいたのに)
でも、穴をあけないようにできるだけ関係各位に連絡したり
支払いも立て替えたりした
結婚していない故の問題もいろいろあった
入院していた病院は事実婚でも「妻」と書けば
苗字が違っても家族として認めてくれた
でも、それ以外のところでいろいろ大変なことがあった
(書くと長いので、またいつか書きたいな)
交通事故だったので、
警察の人から何度も電話がきたり
保険会社からも連絡がきたり
そのたびに「妻じゃない」というと
「どのくらい一緒に住んでいるのか」とか、
いろいろめんどうなことをたくさん聞かれた
悪いことをしてるわけじゃないのに
疑われるような目で見られて本当に不愉快だった
(お年が上の方は、いい年して結婚しないのは「不倫」で
駆け落ちでもしているんじゃないかと思うらしい)
彼の生活のことをよく知らなかったので、
それ以外にも驚くような事件が毎日起きて
のんきな私もさすがに不安が募ってきて
「今日は何も起きませんように…」と祈るような
気持ちで過ごしていた
*****
一か月経って急性期病院からリハビリ病院に
転院することになった
でも、コロナ禍真っ最中なので、
最初の日しか会わせてもらえなかった
でも私は、週1回のオンライン面談15分なんかじゃ
絶対足りなくて
先生に
「携帯電話を置いていくので、
毎朝LIVEでビデオ通話させてください!
彼の脳にその方が絶対に良いから!!!」
と説得し、
毎朝ビデオ通話をつなげてもらった
当時、家人は脳が腫れている状態で
まるで酔っ払いみたいに
「うるせぇ、このやろう!
なんでお前はここに来ないんだ!」
なんて怒鳴ったりしていた
誰よりも穏やかな性格の人なのに
激変した家人を見るのが悲しくて、
でも、絶対私が治す!と思っていた
2021年8月
東京オリンピック真っ最中に家人は退院することになった
私は6月ごろから
毎週1回病院で介護実習を受けていた
実はそれは、会わせてもらう口実で
私があまりにも「会わせてくれ~!」と騒ぐので
普通の人よりたくさん受けさせてもらったのだ(≧∇≦)
でも、そのおかげで介護の技術が身について感謝している
身長188cmで身体の硬い家人を
私が起こしたり寝かせたりするのは
どうやっても無理で
「退院後は施設に入れた方が良い」と病院から言われた
7か月もほとんど会えないのに、
そのまま施設なんて絶対に嫌だ!と思った私は
ネットでググりまくって離床支援ベッドを見つけ
病院にお願いして
病室に入れてもらい、使えそうなら
退院してもいいという許可を得た!!
それ以外にも
生活に必要なレンタル機材や
リハビリや介護のスケジュールを練ったり
家人を楽に移乗できるようにと
マッスルスーツを買ってみたり
(高額だったのに結局全然使えず、
ショートステイに寄付した…)
今思うと良くあんな準備できたなぁと思う
私、頑張ったなぁ(遠い目)
******
退院して来てからのことはあまり覚えていない
覚えているのはおむつ交換のことだけ
家人の身体は上半身と下半身が1本の棒のように
固まっていて、おむつを替えるときに
身体を横向きにすることができなかった
片方のお尻を少し持ち上げておいて
ダッシュでベッドの反対側に回り
無理やり身体を横向きにしていた
それも大声で痛がるのでとても大変だった
オムツを変えるだけで1時間くらいかかってた
なのに、
2時間後に見に行くと
オムツを外して床に投げつけたりしてあって
マジで殺す
と何回思ったことか
それもネットでググって
ロンパース風の下着を見つけて解決した
リハビリもできるだけ多く取り入れたいと
良いと言われるリハビリ病院に
デイサービスを早退させて
週に2回連れて行ったりしていたなぁ
自分の休憩より家人のリハビリを優先させるなんて
人生であんなに人のために頑張ったことって
なかったかも!(≧∇≦)
*****
しかし、その年(2021年)の12月30日に
急に私の身体があちこちが痛くなった
歯が痛くなったり、
背中が痛んだり、
なにより気持ちがドーンと落ちて動けなくなった
これからずっとこんな風に年を重ねるんだ…
と思ったら、
クレバスに落ちたような気持になったのだ
そして、
私をこんな目にあわせる
家人と一緒にいることも苦しくなった
大好きな人なのに、
一緒にいると苦しくなって
ギャン泣きしてしまうことが多かった
目の前に本人がいるのに、もう昔の家人じゃない
悲しくて寂しくてどうしたらいいんだー!
と気が狂いそうになった
そこで、
そうだ、お正月も仕事しよう!!!
と休まないことにしたのだ
ゆっくりしようとするから余計なことを考えちゃう
だから、
自分を追い込んでつらいことは忘れよう!(≧∇≦)
と決めた
家人には悪いけど、
そこから毎年(2023年まで)
年末からお正月は
ずっと仕事部屋に閉じこもりっきりだった
現実に向き合うのが苦しかったのだ
仕事は頑張ったら成果が出るけど、
家人の回復は私がいくら頑張っても本人の問題だ
*****
2024年の年末になった今、
今までの年のような苦しさはなくなった
今年の年末年始は
優しくしてあげよう
なるべく一緒にいてあげよう
と思っていたけど、
すでに今日も激怒りしてしまい
あと1週間もつかなぁと、
自分でも怖い(;^_^A
今は、悲しいとか寂しいとかより
リハビリに向けて努力しない家人に
いらだってしまうのだ
このところ家人はTVを見ていると
変な声を出すことが増えた
「キ―!」という感じじゃないのだけど
「あぁ~」みたいな変な声
(文字であらわすの難しい…)
「なんでそんな声を出すの?やめて」というと
「わかりました、あぁ~」と、すぐにまた声を出す
その繰り返しが10回を超えると
私がブチ切れる
わざとやっているわけじゃないこともわかってる
でも、たった二人で生活している中で
しょっちゅうそんな声を出されたら
こっちの頭がおかしくなりそうになる
我慢できない
必然的に私は別の部屋に行くことになる
*****
そんな話を今日、年内最後の施術に来てくれた
エネルギーワークの先生に話したら
「この声は、何もできない自分が
悔しくて出しているんだと思いますよ」
と教えてくれた
そうか、そうなんだねー
なんかそれは少しわかる気がした
「怒ってごめん」と反省
*****
話しがあちこち飛んで恐縮だけど
最近スピリチュアルの人に家人のことを
見てもらうことがあった
私、
そういうスピっぽいのあまり信じないタイプだけど、
その人はチャネリングという方法で
家人のことを見てくれた
家人に会ったこともないのに
いかにも家人がいいそうなセリフを言ったりして
すごくおもしろかった
なぜリハビリをやらないのかの理由も
すごく納得した
(ホントに本人が考えそうな理由だったから(≧∇≦))
*****
実は、2023年の年末に
「来年(2024年)回復していなかったら
家人を施設に入れよう」
と思っていた
回復もしないのに、時間とお金ばかり浪費する生活を
このまま続けて行ったら私も破綻すると思ったから
2024年、全く回復していないけど
施設に入れるほどの覚悟はできなかった
この4年で、いいか悪いかわからないけど
だいぶ耐性がついてきちゃって
ある程度のことが平気になったせいもある
それ以外に今年は、
おうちコンシュルジュのお姉さんにお料理を
作りに来てもらったり、
障害福祉のヘルパーさんに助けてもらうようになったし
ショートステイも遠慮せずとることにした
だからまだ二人で生きていこうと思う
そうそう、
今年は家人の交通事故の交渉も終わった!
通常、交通事故の交渉は3年が時効なのだ
でも、敏腕弁護士さんに変えて
改めていろいろな資料を全部出し直し
(これは私がやった、メチャ大変だった、お金もすごくかかった)
でもそのおかげで時効を延長してもらえ、
足掛け4年かけて
素晴らしい結果を出してもらえた…
長かったー😿
こうやって書くと、私、がんばったなぁ
誰も褒めてくれないから自分でホメる
( *´艸`)
*****
今日も例によって💩事件があり、
もぉ、いいかげんにしてくれー!
とカリカリしていた
あ、💩をしちゃうのはしょうがないんです
自然現象だしね
でも、身体が硬くて横を向けなかったり
過緊張で横を向かせると「腰が痛い!」って
騒いだりされると、全然処理ができなくなるので
そこにイラっとするのです
(余計な力を入れるから痛いんです
普通にリラックスしていれば問題なくできる)
ただ、
本当は家人のような人にシングルベッドは酷なのです
狭すぎて寝返りが打ちにくい
外来リハビリの大きなベッドだと比較的上手に寝返り打てる
それを見ると「かわいそうだな」と思う
けど、離床支援ベッドのダブルなんてないからねー
本当にもどかしいことだらけ
来年はせめて起き上がれるようになってほしい!
と、またひとりで熱くなっても
がっかりするだけなので、
来年は適度にがんばります!(^^)/