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寒空に家人を追い出した!

このところ、家人の様子にイラついている

体調が悪いわけではないようだが
マインドが今一つというか、
覇気がない(あ、いつもだけど)

そして、弱気なことばかり言う
「もうあきらめたから」
「治らなくてもいい」
「しょうがない」

この言葉を聞くと私は
ムキ―っとなる!!!

ふざけんな!
あなたのために私がどれだけ犠牲払ってると思ってるの!
治ると思うからでしょ?
治りたいと思って頑張る人を応援したいから
あなたの介護してるのに、
治る気ない奴の世話なんか絶対しない!
そんなこと考えてるなら死んだ方がいいよ!!

と怒鳴り散らす

でも、そういう時の家人はすでに頭がパンパンで
オーバーフロー状態なので、
適当にヘンな返事をする

それがまた私の怒りに火をつけて
どうにも止まらなくなる

今日は何回聞いても
「はい、僕はもう治りたくないです」
としか言わなくなり、
私の怒りも限界に達し

「もうそんな人は出てって!」
と言って、
車椅子をぐいぐい押して
玄関からエレベーターホールまで
無理やり連れて行って

「もう知らない!さよなら!」
と言って放置した
(そもそも家人は自分で車いすを押せないが
エレベーターに乗るには段差があるので
絶対にエレベーターに乗ることはできない)


時間にして3分くらい
外から家人の唸り声(?)が聞こえたので
様子を見に行った

そこでも訳の分からないことを言っていたが
車椅子を外に向けて
我が家自慢の夜景を見せた


今日の夜景ではないけど…
一番左に見えるのが昔キムタクが住んでいたタワマン
その右隣のビルが講談社
右端が池袋

「あそこが新宿だよ
 今日は東京タワーは見えないけど
 向こうは池袋
 夜景がきれいだね
 あそこに行って、お酒を飲んだり
 友達と騒いだりしたいでしょ?」

「うん」

「治らなかったらあそこに行けないんだよ」

「それはいやだ」

「でしょ?
 お出かけしたいなら治さないと」

「そうだね」

「治りたくないなんて言ったらダメって
 わかった?」

「うん、わかった
 僕はダメだね」

と言って家に入れた

夜景効果のおかげで
家人の頭はクールダウンされて
そこからは反省モードになった


私も怒り過ぎなのだけど、
でも、今年は私の限界よりも
もしかすると、
家人の限界の方が先に来て
否応なしに施設に入れないといけない
時が来るのかもしれないと
今日は感じてしまった

回復は本人のやる気が一番大事

そのやる気がどんどん減退している気がする…

怖いというより
空しいというか、
すごく寂しい気持ちになった

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