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コーヒーを味わうまでの道程

 この夏(2024.08.05〜2024.08.10)コーヒーの生産国・東ティモールに行って「コーヒーの実の収穫から現地でコーヒーを淹れて味わうまで」の道程を一通り体験・見学してきました。


実を収穫して果肉を取り除くまで

 最初の道程(1)はコーヒー農園に足を踏み入れることから始まります。

┌ ← 熟したコーヒーの実を摘んで(写真上左)
├ → 未熟なもの・傷んでいるものを取り除いて(写真下左)
├ → 水に浮くものを取り除いて(写真下中)
├ → 果肉を剥がして種を取り出して(写真上右)
└ → 残った果肉を手で取り除く(写真下右)

実を収穫して果肉を取り除くまで

 手廻し式の果肉取り器、手作り感があって良いですね。
 これらの道程、一人で黙々やるより、みんなでお喋りしながらやりたい。コーヒーを味わうまでにはまだまだ道程が続きます。

種を乾燥してから生豆になるまで

 実を収穫して果肉を取り除いてから、それに続く道程(2)です。

┌ ← 果肉を取り除いた豆を、
├ → 水に浸けて発酵させて(写真上左)
├ → 水洗いして滑りを取って(写真下左)
├ → 天日に干して(写真右上)
└ → 水分量が基準値を下回ったら出荷する。
    ↓ 出荷先(工場)では、
    ├ → 硬い殻を取り除いて
    ├ → 大きさ・品質ごとに分けて
    ├ → 最後は人の目で選別して
    └ → 販売(輸出)する。
↓ 自家消費用の豆は、
├ ← 選別して取り除かれた豆(不適合品)を
├ → 臼で潰して殻を剥ぎ取って(写真下中)
└ → カゴを揺らして砕けた殻を除ける(写真下右)

種を乾燥してから生豆になるまで

 殻を剥ぎ取るための臼は1本の丸太から出来ています。年季が入っていて、こちらも手作り感があって良いですね。
 こうしていわゆる生豆(グリーンビーンズ)の出来上がり。消費国に届くコーヒー豆はこの状態です。

生豆を煎って淹れて味わう

 最後の道程(3)は「生豆を煎って淹れて味わう」段階です。この部分は私も自宅でやっていますが、流儀は色々ありますので、東ティモールの現地レボテロ村の様子を紹介します。

┌ ← 殻を取った生豆をもう一度水で洗って、
├ → 薪の火で、大きな鍋で煎って(写真上左)
├ → 真っ黒になるまで煎って(写真下左)
├ → 灰になった薄皮をカゴを揺らして風で飛ばして、
├ → 臼で細かく挽いて粉にして(写真下中)
├ → 網で漉して、粗いものはまた挽いて(写真下右)
├ → 薪の火で沸かした熱湯を注いで、
├ → 布製のフィルターで濾して(写真上右)
└ → コーヒーを味わう。

生豆を煎って淹れて味わう

 臼がまたまた登場です。こちらも1本の丸太から出来ていますが、先ほどの殻を取るための臼と、この場面の焙煎した豆を挽く臼とは違うものです。
 我が家との最も大きな違いは、かまどで薪を燃やすこと。他には真っ黒になるまで煎ること、粉になるまで挽くこと。そして全行程が手作業であること、化石燃料を一切使わないこと。
 こうして出来たコーヒーが美味しいの。我が家でも何がしかレボテロ村に倣ってやってみよう。まずは超深煎りから。きっと美味しいに違いない。

◇      ◇      ◇

    〜 インドネシアの火山を巡る
    ▷ インドネシアの火山を巡る(1)
    ▷ コモド・ドラゴンに会いに行く
    ▷ コーヒーを味わうまでの道程
    ▷ レボテロ村の小学校
    ▷ インドネシアの火山を巡る(2)

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