天使か悪魔か妖精か
○ 数学の授業中に「場合分け」の練習のつもりで出した。
○ その発展形を定期試験に出した。
○ 自分のことでなく、他人のことを言い始めると俄然わかりにくくなる。
○ 続いて復習として長期休み中の課題にも出した。
【1】から【4】に向けて段々と難しくなります。
では、ここから《解答・解説》です。楽しんでくれれば、それでOKです。
天使か悪魔か妖精か(1)
ここでもう一度前提条件を確認しましょう。
さて、最初の問題は、
(ⅰ)彼が天使だとすると、彼がウソをついていることになって、矛盾する。
(ⅱ)彼が悪魔だとすると、彼が本当を言っていることになって、矛盾する。
(ⅲ)彼が妖精だとすると、本当を言っていることになるが、矛盾しない。
以上から、彼は 妖精 である。
なお、上の設定の最後の部分を「彼が「私は悪魔です」と言った」と変えても問題は成立します。
その場合は、
(ⅰ)彼が天使だとすると、彼がウソをついていることになって、矛盾する。
(ⅱ)彼が悪魔だとすると、彼が本当を言っていることになって、矛盾する。
(ⅲ)彼が妖精だとすると、ウソをついていることになるが、矛盾しない。
以上から、やっぱり彼は 妖精 だということになります。
天使か悪魔か妖精か(2)
○ Aの発言は天使でも悪魔でも妖精でも言えることだが、天使が言えるのはAの発言だけ。
B,Cの発言を天使がしたら、天使がウソをついていることになってしまうからである。
したがって、Aは天使 である。
○ Bの発言に注目しよう。実はこの発言は妖精にしか言えないことなのだ。なぜなら、
・「Bが天使」なら、Bがウソをついていることになるから、矛盾する。
・「Bが悪魔」なら、Bが本当を言っていることになるから、矛盾する。
・「Bが妖精」なら、妖精が何を言っても矛盾しない。
以上から、Bは妖精 である。
○ Cの発言は、天使は言わない(ウソをついていることになる)が、悪魔と妖精は言える。
ところで、Bが妖精であることは上でわかったので、Cは悪魔 である。
以上から、《答え》は「A:天使 ,B:妖精 ,C:悪魔」 です。
天使か悪魔か妖精か(3)
前の問題は「自分のこと」を語っていたわけだが、「他人のこと」を語るとより難易度がアップします。
○ 「Aが天使」ならその発言「Bは天使でない」は正しい。矛盾しない。
このときBとCは悪魔か妖精かのどちらかであるが、
・Bが悪魔だったら、Bの発言「Cは悪魔でない」が正しいので、矛盾。
・Cが悪魔だったら、Cの発言「Aは妖精でない」が正しいので、矛盾。
以上から、Aは天使ではない。
○ 「Aが悪魔」ならAの発言「Bは天使でない」がウソ、すなわち「Bは天使」ということになる。
このとき「Cは妖精」となるが、B(天使)の発言が正しいから、矛盾しない。
よって「A:悪魔 ,B:天使 ,C:妖精」がありうることになる。
○ 「Aが妖精」ならAの発言は無視して考えてよい。
このときBとCは天使か悪魔のいずれかだが、Cの発言「Aは妖精でない」がウソなので、「Cは悪魔」である。
そうなると「Bは天使」だが、Bの発言「Cは悪魔でない」がウソなので矛盾する。
以上から、《答え》は「A:悪魔 ,B:天使 ,C:妖精」です。
天使か悪魔か、天国か地獄か
《解答例》
「天国に通じる道は右側の道ですか?」と聞かれたら、あなたは「はい」と答えますか?
※ 彼が「はい」と答えたら右側の道へ、「いいえ」と答えたら左側の道へ進めばよい。
※ 最後の問題、テストで出せそうな形は こちら をどうぞ。
◇ ◇ ◇
〜 論理クイズ 〜
▷ n枚のカード問題
▷ 天使か悪魔か妖精か
▷ 帽子は何色?