ゲーム理論の確率ゲームを2問。ゲームの解き方マニュアルはこちら(→ 確率ゲームと期待値グラフ )を、サンプルはこちら(→ サッカーのPK戦 )をご覧ください。
《解説・解答》は以下をどうぞ。
ピッチャーの配球 VS バッターの予想
期待値グラフ(↑)を描いて2直線の交点から求めることもできるが、拡張版利得表(↓)からゲームの解を求める方が楽だろう。
結果からみると、ピッチャーは打たれやすい直球を多めに投げた方がよくて、バッターは苦手な変化球を多めに予測した方がよいということになる。ピッチャーもバッターもよい成績を残すためには、得意な方をさらに磨くより、苦手を克服するべきだということなのだろうか?
グーパーじゃんけんで勝負する
A君の立場で利得表を作ると次のようになる。
(1)は普通の数学の問題。かなり簡単め。A君の期待値は、
A君の期待値がマイナスになるから、A君は不利。つまり、B君が有利。
(2)はゲーム理論(確率ゲーム)の問題。拡張版利得表を書くと、
となる。表より、A君が「グー:パー=9:4」の割合で出すと、A君の得点の期待値は 3/13>0 となる。よって、A君が有利!という結果になる。
B君がグーを出す確率を p 、パーを出す確率を 1−p として計算してみると、A君の期待値は、
見ての通り、p が消えて、期待値は先ほどと同じく 3/13 となった。結局B君がグー・パーをどんな割合で出しても、A君有利は変わらないのです。
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〜 ゲーム理論 練習帳 〜
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