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コロン島(フィリピン)
コロン島はフィリピンのカラミアン諸島の北端あたりに位置していて、そこから南西にパラワン島が延びて、その先にボルネオ島(マレーシア領・インドネシア領)が続く。(2011夏・冬)
コロン島への道
マニラからコロンまで飛行機で小1時間、船で12時間。片道は船を使うのもおもしろい。金曜の夕方に成田を発つと夜マニラに着く。すぐにフェリー・ターミナルに移動して、夜中発の船に飛び乗る。相部屋でにぎやかに過ごすもよし、個室で静かに過ごすもよし。最上位の客室であってもホテル代+飛行機代に比べればずっと安いし、寝てる間に移動できるからむしろ早い。朝日の中でカラミアンの島々を眺め、レストランで食べたり飲んだりしているうちに昼頃にコロンの港に到着する。
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コロンの街はカラミアン諸島の中心の街だが、決して大きな街ではない。豪華リゾート・ホテルもない。それでもそこには庶民の暮らしがあり、また旅行者に必要なものは一通り揃っている。それでいて、セブのようなうるさい客引きはいないし、ボラカイのように観光客だらけでもない。比較的アクセスしやすい割に、海へ出れば素敵な景色が待っている。フィリピン・リゾートの穴場だと思う。
コロン全景
コロンの裏山に登った。下に見えるのがコロンの街の全景、対岸左手に見えるのがコロン島。コロン島の切り立った岩陰に湾や湖が広がっている。
埋立地をどう使う予定なのか、プランはあるらしいが、とん挫しているようだ。当分はたぶんこのまんま。今はトラックやジープニーの発着場になっている。ジープニーには人だけでなく、米もブタも乗り込む。
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写真右下がボクの定宿(2泊ずつ2回泊まっただけだけど)。海の上にあって、橋を渡ってアクセスする。オープン・エアのレストランで海風にあたりながら一日中読書・ネットしていられる。
写真左がカラミアン諸島全図。1番大きい島がブスアンガ島で、2番目がクリオン島、3番目がコロン島。
赤◯ がコロンの街で、青◯ が次(↓)のリゾート。カラミアン諸島がフィリピンのどの辺りかは こちら に。
サンゴが腹に刺さる
コロンの街から車で1時間ほど離れて、とあるリゾートにやってきた。岬の突端の崖の上に立つ新しいリゾートである。そこに泊って、島巡りに出かけた。
その時間帯、潮が引いていたのだろう。海に入って数歩進むと、もうそこがサンゴ礁なのである。これはけっこうきつい。泳いで沖へ出ようとすると、サンゴが腹に刺さる。こうなると、腹と足でサンゴを壊しながらさらに泳いで前に進むしかない。サンゴの中には触っただけでチクッとして、皮膚がかぶれたようになるものもある。海に出るたび、戻るたびに、この試練が立ちはだかる。ボクは横着にも海パンと水泳用のゴーグルだけで海に繰り出したものだから、からだじゅう傷だらけになった。
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このあたりに新しいリゾート・ホテルがどんどんできている。いま売り出し中のエリアである。ボクが泊ったのはテラス付きコテージで、1泊 US$100 ほど。お湯は出ない。ネットも通じない。眺めはいい。あたりはいやというほど自然だらけだ。たくさんの島に囲まれた内海のようなところだから、波は穏やか。近くには旧日本軍の戦艦がいくつか沈んでいて、ダイビング・スポットになっている。
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