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レボテロ村の小学校

 東ティモールへ「コーヒー生産者を訪ねる旅」(2024.08.05〜2024.08.10)の途中で出会ったことなど、コーヒー以外のことを書いてみた。


レボテロ村の小学校

 マウベシ郡レボテロ村にある小学校。行政上は近くの街の小学校の分校という位置付けらしいが、何はともあれレボテロ村にある唯一の学校だ。小学1年〜3年の数十人が学んでいる。先生は1人で、3学年を時間差で教えている。
 興味深かったのは、先生がいない間も、子供たちみんながそれぞれ自分のペースで勉強していること。計算したり、文字を書いたり。こんな光景、日本では滅多に無いだろう。同行した大学生・高校生も驚いていた。
 写真下左は給食を作っている様子。そう、これって意外と大事だと思う。子供たちの楽しみでもあるだろうし、おそらく最も大事なのは安心感。
 写真下右は、首都ディリの海辺の屋台にて。夜遅い時間だったが、電球の明かりで小学生が勉強していた。

 こうして見ると、みんな勉強大好きなの。そう、本来とても楽しいものなんだよね。日本の学校で取り戻したいのが、それ。

カルデラ と 中央火口丘

 マウベシの標高はおよそ1,500m、周りを山で囲まれている盆地状の地形だ。写真右は、村から見て西側の山(朝日に輝いている頃)だが、右側がゆるい傾斜であるのに対して、左側が切り立った崖になっている。そのことからも、今いる場所がカルデラ(火山の大噴火によってできた大きな凹地)の中であることが想像がつく。

 写真左は盆地の中央にある丘。かつてポルトガルの植民地だった頃にはここに領主の館があった(今でも古びた建物がある)。ここはカルデラの中に出来た新しい火山(中央火口丘)だ。根拠は無いが、私の想像力と知識はそう語る。もちろん今は活動していない。

皿の上にチョン

 私たちが2日間を過ごしたレボテロ村での光景。夕食のために鶏を捌いてくれた。
 再現しよう。まず血を抜いて、皿にためる。続いて熱湯に浸けて、羽毛を剥ぐ。何度か繰り返して毛を全部剥いだら、部位に分け、ぶつ切りにする。

 ふと、ここで気付いたことがある。上の写真、ある漢字に見えませんか? 上からシューッと流れ落ちるものの下に皿を置いて受け止める様子です。言い換えると、皿の上にチョン「’」
 ところで、なぜそんなことをするかというと、それも食料になるからだ。レボテロ村に限らず、古代中国でも昔の日本でもそうだったのだろう。鶏ののど元に刀を刺した瞬間から、流れ出るものを全部皿で受けとめる。その光景こそが「血」なんですね。なるほど。。。

伝統家屋 と カカオ豆

 レボテロ村(標高1,500m)で伝統家屋に泊まった。壁も床も隙間だらけで夜寒かった。1泊目は同行者5人で寝たが、皆さん懲りて、2泊目は別の建物に移動して、おかげで私がこの家屋を独占できた。
 さて、私は言いたい。「1泊目の経験(失敗)を2泊目に生かそうよ」と。それが学ぶということだ。ふむふむ。

 首都ディリの海岸付近の屋台の八百屋さんでカカオの実を見つけた。お店の人が「食べられる」と言うので1個買って食べてみたところ、苦い。とてもそのまま食べられる代物では無かったが、よくよく味わえば、砂糖を混ぜればチョコレートになりそうな味ではあった。ふむふむ。

◇      ◇      ◇

    〜 インドネシアの火山を巡る
    ▷ インドネシアの火山を巡る(1)
    ▷ コモド・ドラゴンに会いに行く
    ▷ コーヒーを味わうまでの道程
    ▷ レボテロ村の小学校
    ▷ インドネシアの火山を巡る(2)

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