肉汁ハンバーグの動画は撮らなくていいから一滴も逃したくない
肉汁がぱつぱつゆ詰まったはち切れそうなお腹みたいなみためのハンバーグで有名な「ぎゅう丸」の発祥の地へ。
嬉野温泉にきて、まさかのハンバーグ!
だけど、旅行のときはパワーがほしいので(いつでも欲しいけど)名物の温泉豆腐よりがっつりお肉がいい。
ペッコペコだったのでおおきい有頭エビフライのセットで、パイ包みスープまで頼んで贅沢なディナー。
パイ包みスープは締めとして食べたかったので1番初めに来たときは少し困った。(ちなみに中身はコーンスープ)
だけどそのおかげで、パイを浸しておく時間を得ることができて最終的にパイ包みスープを最高の状態で味わうことができた!
パイの食感があるままスープと楽しむのがいいと思っていたけれど、ひたれば浸るほど美味しい。なんでだろう。パイとスープが分離しているとなんだか違う。乳和と分離みたいなかんじなのだろうか、、、!!!
合わせた食べ物になるには、強みは出すのではなく、「隠す」または「おさえる」ほうがいいんだ!と学んだ。それぞれの個性の主張が強すぎたら、共存している意味がない。そして、なんでも馴染むには時間がかかるからゆっくり見守る姿勢が必要なんだと知った。
そうこう考えていたらパツパツのハンバーグが来て、いっしょに来てたひとは、スマホ片手に箸でハンバーグを割って肉汁を溢れさせていた。
私はハンバーグを滑り台のように流れていって、ハンバーグの下敷きになっているもやしをすんなり潜り抜け、鉄板にドバドバ落ちて行く肉汁を手ですくってうけとめたいくらいだった。
みんながみんなこれをやっているし、わたしもそんな肉汁の姿をみて「わあ〜すごい!」と大声でいってしまったので、店員さんが、わざわざ来て、「お客様もぜひお楽しみください」なんて笑顔で見守られてしまったから、私も肉汁ブシャーをやらなければいけない雰囲気になってしまった。
割って食べるなんて絶対にしたくない。
肉汁を一滴も逃したくない。
できることならば、このパツパツハンバーグをまるまる一口で口の中に入れて、食道に肉汁を流したいから本当に割ってる場合じゃない。しかも一度割ると肉汁が溢れるので急いで食べなきゃになるのもいやだ。
どうにかここは少しでも肉汁を節約して、「肉汁動画とってる風」で誤魔化した。あとで、その動画を見たら肉汁全然溢れてないのに、私の大声だけが残ってる過大広告の動画になっていた。
みんなが見なくなったら私はハンバーグの上部だけをむしって、そこに肉汁の海を作り、ご飯たちを浸らせた。肉汁から米を炊くように浸しまくった。
肉汁ハンバーグを食べる時は縦に切って行くのではなく、「上から削いでいく」が基本だ。
そうやって食べている間にご飯がいい感じに肉汁雑炊と化してくれた。
ハンバーグ自体の味がしっかりしていたのでついつい付属のデミグラスソースをつけることを忘れてしまったのでエビフライと共にたべた。
初対面の人たちのまえで、有頭の部分をぼりぼりむしゃむしゃ身より先に食べた。
ここが1番美味しいんだよ!!だから、私以外みんな頭のところ残していたけど本当なら少し店に残って全部食べてから帰りたかった。
これが研修初日じゃなくて最終日ならやってたと思う。有頭エビフライの頭を食べなくてどうする。
結局、エビフライの尻尾まで食べ終わり、私はエビフライを食べたかどうかわからないピカピカのプレートでご馳走様をした。
ハンバーグとエビフライのセットはどこにいても、いつでも夢だしワクワクをくれる。食べ物会のディズニーランドや〜。
有頭エビフライの頭を食べない人たちに募金箱のように頭を募ってたくさん食べるのが夢だ。