地方の組踊への憧れ
地方の組踊の存在
冊封使つまり国賓をもてなすために組踊や舞踊をしていた実演家たちが、琉球処分や廃藩置県のために職を失い地方に散っていった。
今で例えると、文化庁の職員が退職金も天下り先もなく全員首になったという感じ。
その地方に散っていった実演家たちが食うために、芝居小屋などで組踊や舞踊を披露していたと聞く。
組踊の変化
最初は宮廷でしか聴くことができなかった組踊なので観客が集まったそうだが、日々の生活に追われている観客からすると、ゆったりとした組踊とは相容れなくなり、次第に観客に支持されるように変化していったと思われる。
どうやら今でも村祭りの中の一部で、上演されているのもあるらしい。
地方の組踊への憧れ
国立劇場おきなわなどでたまに地方の組踊が上演されるが、やはりその地で聴きに行きたいという欲求が最近ふつふつと湧いている。
がしかし、どのように情報を得たらいいか、皆目わからないときた。
先ず、どんな組踊があり、それが何処で、いつ、開催されるのかがわからない。
最近は残念(?)なことに仕事が多く、寝不足状態がずっと続いているので調べる気力まで残っていない。
教えていただける方がいると、ありがたいです。
ただし、都合で行けないこともありますので、その際は、ご容赦お願い申し上げます。
それでもタイトルだけは
・伊江島 「忠臣蔵」
・宜野座村 「高那敵討」
・宜野座村 「伏山敵討」
・宜野座村 「忠臣身替」
・多良間島 「仲宗根忠臣豊見親組」
・多良間島 「忠孝婦人村原組」
・多良間島 「忠臣公之組」
・多良間島 「多田名組」
・名護市 「矢蔵ヌ比屋」
・伊江村 「蔵波大主」
・伊江村 「久良葉大主」
・読谷村 「八重瀬」
・勢理客 「忠臣護佐丸」
・恩納村 「矢蔵」
・伊是名村 「仲村渠真嘉戸」
・東風平町 「身替忠女」
・豊見城村 「未生の縁」
・糸満市 「月の豊多」
ざざっと調べたら以上のような感じかな。
どうやら「仲宗根忠臣豊見親組」など、多良間だけではなさそうだし、本当にざっと調べただけなので、その地に根付いているものかは、自信がない。
それにまだまだ知らぬ組踊も多数あるはず。
何故、地方の組踊が気になるのか
理由を列挙すると以下のようなものかと。
・なんと言っても、様々な「組踊」をもっと聴きたい
・最近、聴いている音楽が、沖縄の「古謡 」ばかり
・神歌(おもろ) や クヮイニャ とは、どんなものか知りたい
・沖縄の神事や神話に通ずるものがあるのではないかと、推察する
・もしかしたら伝承者がいなく、今を逃すと二度と聴く機会がなくなるのではないかという危惧
つまり、その土地、その土地のことが気になっているようだ。
ようだと書いたのは、自分でも自分のことがよくわからないから。
玉城朝薫の五番のような洗練された組踊も、もちろん今まで通りにこれからも聴き続けていきたいが、泥くさそうな(失礼)地方の土着の組踊も聴いてみたい。