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森内九段に萌える

将棋棋士の森内俊之九段を知ったのは、テレビのドキュメンタリー番組でした。

はじめに断っておくと、私には将棋ならびに将棋界の知識はありません。あくまでも世間一般の人がメディアで触れる程度のことしかわかりません。

ずいぶん前のことですが、BSで将棋の敗者にスポットを当てた番組を放送していました。勝者ではなく敗者を取り上げた内容に興味を引かれ、なんとなく見ていたのです。

今でいう藤井聡太三冠のように、かつては羽生善治九段の活躍がメディアに取り上げられていた時代、彼の栄光の影にいた人物の一人として森内さんが登場していたのです。

森内さんは羽生さんの最強のライバルと紹介されていました。きっと将棋好きなら二人の勝負の面白さがわかるのでしょうが、素人にはそこまでわかるはずもなく、ただ少年漫画にあるような、お互いを鼓舞し合ういい関係なんだくらいの認識でした。

番組の内容に満足しつつも、森内さんが妙に印象に残ったのです。

そして今日、またもやBSで森内さんを発見。出かける予定でしたが、特に約束がある訳ではなかったので、家に出る時間を遅らせてテレビに見入ってしまいました。

番組としては中学生に7日間かけて将棋のレッスンを行うもの。一人ひとりの弱点に対して課題を与えるとか、プロってすごいなと感心しました。将棋に限らず塾の先生とかもそうなのでしょうけれど、なんのプロでもない私からしたら相手に応じて苦手克服の道を示せるのは本当にすごいなと思います。特訓の成果を発揮できた子どもたちにも感動しました。

番組を見ながら、なぜ将棋ファンでもない私がわざわざ出かける時間を遅らせてまで番組を見てしまうほど森内さんに引かれるのか、考えていました。

以下は森内さんに対する私の印象です。

『不器用そう・真面目・なんでも追求するタイプ・表情が乏しい・人付き合いが苦手そう・独特の世界観をお持ち・正直・正論を言う……』

良いんだか悪いんだかという感じもしますが、画面越しかつ番組を通しての印象です。

見た目的なことを言えば、特別イケメンではありません(個人の感想)。絵心のある人ならサラサラっと似顔絵を描きそうなお顔立ち(どんなだ)。普段は表情が乏しいのに、笑うと素敵というのは、何も森内さんだけに当てはまることではないのですが、グッとくるものはあります(笑)。

結局、自分でも明確なことは言えないけれど、なんとなく“萌える”んです。それは、決して強い好意という意味ではない。情報を追いかけるほどのめり込むことはなくても、メディアで見かけるとなぜか目を向けてしまう。森内さんにはフワッとした萌えを感じるのです。

残念ながら、私の語彙力では森内さんに対する私の思いを「萌え」以外の言葉で言い表すことができません。意味としては違うと思うのですが、言葉の持つ雰囲気としてはしっくりくる表現に感じています。

いつかまたメディアで森内九段を見かけたら、きっと私は心の中でニマニマしながら見ていることでしょう。

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