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240904【本編】※生誕200年記念日※A.ブルックナー 交響曲第9番ニ短調ほか

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オープニング
台風超えたらちょっと涼しくなった9月4日
コンビニに『おせち』の文字が
9月4日は『クラシック音楽の日』FM八女の事務所に入ったらヒッキーに呼び止められて まつおさんがいちばんいいと思うクラシック音楽は?っていうメッセージが来ている って言われて そちらは午後の番組の方で流れるはず
今日はもっとぴったりの日 あまりに記念すべき日
お正月に 今年は生誕何年 没後何年 っていうメモリアルイヤーとか 何月生まれの作曲家とかいうはなしするけど 今日は ブルックナー 生誕200年ジャストの記念日

自分はブルオタとはとても言えないので知識は追いつかないとは思うけど曲が長くていつもはなかなか持ってきにくい生誕200年当日というわけでブルックナー聴いていく

Bruckner: Symphony No.9 Karajan/ Wiener Philharmoniker ブルックナー:交響曲第9番 カラヤン/ ウィーンフィル

(番組でお送りしたのはパーテルノストロ指揮 ヴュルッテンベルク・フィル CD11枚組で3000円以下っていうまつおが持ってる最安値全集より聴いていただきました。安っ!みんな買おう!)

A.ブルックナー 交響曲第9番ニ短調(ノヴァーク版)
序盤抜粋 第1楽章 Feierlich, misterioso(荘重に、神秘的に)
中盤抜粋 第2楽章 Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio. Schnell(スケルツォ。軽く、快活に - トリオ、急速に)
終盤抜粋 第3楽章 Adagio. Langsam, feierlich(アダージョ。遅く、荘重に)

まずブルックナーの交響曲のはじめかたのはなし 曲が始まったとき ほとんど曲が聞こえない数秒 あの部分 弦楽器 トレモロって言う奏法 弓を弦の上に置いて 細かく上下する ゴソゴソゴソっていう音がするはず あれの ピアニッシモ いちっばん小さい音で始まる 弦楽器のトレモロを小さく小さく響かせて 演奏会会場の空気をまず作る これをブルックナーの原始霧 原始時代の霧 ここから音楽を始める これブルックナーの交響曲の常套手段で 「ブルックナー開始」 と呼ぶ手法

ワーグナーとかの音楽の作り方から 手法をいくつも編み出す 今言ったブルックナー開始 みたいな ブルックナーナントカ っていう 交響曲を盛り上げていくための方法論をたくさんつくりだして それにこだわって交響曲を作っていった人

今日聴いてる音楽 アントン・ブルックナー 交響曲第9番ニ短調 今日はノヴァーク版 このノヴァーク版っていう言葉についてもあとで説明できるかな

最後の交響曲第9番 完成してない 未完成のまま演奏されるのが たぶん大部分


この番組には はじめて作曲したのが5歳とか 最初に交響曲を作ったのが8歳 とか そんな天才がよく出てくるけど まず ブルックナーはぜんぜんそんな人じゃない まぁ天才なのかもしれないですけど神童ではなかった

オーストリアの地方都市リンツっていうまちの近くの村 リンツが八女市なら黒木町くらいの距離感の村に 村の先生をやっていたお父さんのもとに生まれて 長男 お父さんを13歳くらいで亡くす で そのお葬式しないといけないっていうんで お母さんが これさっきの八女市にあたるリンツとは別方向にある 黒木から八女市だと思うと 上陽町みたいな方向にある でっかい修道院 ザンクト・フローリアン修道院 に お葬式のお願いに行く それについていったブルックナーは そのまま修道院に預けられちゃったっていうのが有名な話 お父ちゃん無しではあんまり豊かな暮らしではなかったのかも

その修道院でオルガンを習う っていうことになる この頃のブルックナーは音楽家になるなんてことはたぶん考えてなくて オルガンは身につけたし優秀だったものの 教会の学習過程で学んでいきながら なんというか 普通に教会の学校に流されていた感じ で 学習過程修了 なにかやらないといけなくなったブルックナー 勉強を続けるか 教会のキャリアを進めるか 教員になるか 教会で勉強した人は一般的にはそんな進路 ブルックナー おうちが豊かでないこともあったかも お父さんと一緒の 教員になる道を選ぶ

その後 先生としてなんとか過ごしていって オルガンも引き続き習うことができる環境を手に入れて 21歳で 母校というか ザンクト・フローリアン修道院の先生として戻って来ることが出来て 27歳で オルガンを習っていた先生の後任として 修道院の主任オルガニストを引き継ぐ 教会のオルガニストっていうのはミサの内容に合わせてメロディを作り出すことが必要だそうで、のちの作曲にも生きたのではないかとか

そして31歳のとき さっきから八女市にしてきた大都会リンツの大聖堂のオルガニストを決めるオーディションを見に行った そこで 以前自分の修道院の先生だった人に お前も弾けよってステージに上げられて その時のオーディション参加者を蹴散らすような演奏をしちゃって リンツ大聖堂のオルガニストっていう けっこうなスタープレイヤーになっちゃう

その後 リンツの大聖堂のオルガニストをしながらオルガニストとして盤石の地位を確立した上で  ウィーンの音楽家 ゼヒターに お休みのときに出向いたり 手紙の通信とかで より深い作曲に必要な知識を学んでいく さらにキッキラーに管弦楽法 オーケストラの音楽の作り方 みたいのを学んで よーし作曲家になるぜ 準備オッケーってなったのが なんと39歳

それでやっと40歳くらいになって 後の人生を交響曲を書くことに没頭した っていう人 ホントのところを言えば20歳くらいから 修道院の先生をしながら若干の作品は残っているようで キリスト教に関しての ミサの中で必要な合唱音楽を中心に作品を残してる なのでブルックナーの作品リストを見ると 合唱と交響曲の作曲家 なんでそんな両極端なもの作ってる みたいに見える はじめの先生 ゼヒターには 自分で勝手な音楽を作曲することは禁じられていたそうで 作品のリストを見てもこの期間は作品が非常に少ない時期になってる


で、もうひとつブルックナーの人となり 圧倒的非モテ モテたことがないという めっちゃ女の子は好きだったらしくて わかっているだけでも9人にプロポーズして全敗 普通に考えて リンツなんていう都会の教会のオルガニストなんてすごい安定した職業でしょうしモテそうなもん 恋愛の成功体験が無かったって言われる これはどこまでホントかはわからない

60代70代になっても 10代の少女に恋をするような 傾向が強くて 真面目な教会育ちの勉強家で メモをしたりリストを作ったりするのも得意 気に入った女の子リストとか作っちゃって キモがられたりしていたとか


第3楽章 ここからカオスの世界を作っていく 曲のはじめでブルックナー開始の話しましたけど ブルックナーナントカっていう  ブルックナーの得意技の名前みたいな呼ばれ方の中に ブルックナー終止 ブルックナーパウゼ っていう言葉があって この演奏では オーケストラを止めてしまう その後また 音楽は静かに始まって 第3楽章は 静かに幸せに終止


ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。

ブルックナーの曲のカバーがあれば あいにく僕はそんな曲があるという情報を持ってないので まぁみんなだいすき カノンでも聴きますか

この曲 わざわざコンサートで聴かない どっかで流れてる感じあるけど 次回の僕が参加してる久留米室内管弦楽団の定期演奏会 このパッヘルベルのカノンとジーグ プログラムに入ってますから お好きな方は是非お越しを 11月2日です。

というわけで この曲の今日のカバーなんですが 桑山哲也さんのボタンアコーディオンと榊原大さんのピアノを中心としたユニットで ちょっとトリッキーなパッヘルベルのカノン聴いていただきます。

(ネット上で聴けるサービス探しましたがなさそう このディスクの13トラック、『Canon Hyper / 榊原大 with 桑山哲也』を聴いていただきました)



フリートーク

ブルックナー 生誕200年当日のお誕生日 しかもクラシック音楽の日 第1楽章25分 第3楽章25分 第2楽章だけちょっと短くて全部で3楽章未完成なのに1時間はある大曲なのでカットしまくって聴いていただきましたが これからもたくさんのオーケストラでブルックナーがたくさん用意されている今年なのでこれからも注目

8月30日 NHKあさイチご覧になったか 石田泰尚さん コワモテヴァイオリニスト出られた 今日は番組後半 石田組聴いていく

番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。BGMなどで使用した楽曲はこちらです。

Battle without honor or humanity / 石田組

天国への階段 / 石田組


津軽海峡・冬景色 / 石田組


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