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240501【本編】ドヴォルザーク【交響曲第9番『新世界より』】など_FM八女

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オープニングトーク
令和が始まったのが5月1日令和が始まってまる5年たった
ゴールデンウィークの並び どこかから八女に帰省して聴いてくれている方もいるかも
先週ブラームスのハンガリアンダンスを聴いた ブラームスも4月にまつわる作曲家として取り上げた 今日は そのブラームスに世話になって そのハンガリアンダンスのヒットの経験から 君も書けばいいじゃないかということで スラブ舞曲という同様の4手ピアノのための音楽を作って 名を上げた作曲家 ドヴォルザークの音楽 しばらくあの大ヒット交響曲をこの番組で取り上げてないので 交響曲第9番『新世界より』 第1楽章から

放送の音源はこの演奏ではありません。
イシュトヴァン・ケルテス指揮 ウィーンフィルの演奏でした。

(第1楽章)
ドヴォルザークさんは19世紀終わり方 ロマン派としても後期の作曲家 オーストリアの奨学金を受けてウィーンに移り住むと 先週ご紹介したブラームスの支援を受けて ブラームスのヒット曲ハンガリー舞曲になぞらえて 自分の国チェコに住む民族スラブ人の曲 スラヴ舞曲 という曲集を出版 スマッシュヒットに
チェコの音楽にこだわったチェコ国民楽派 チェコの音楽を作ろうと頑張った作曲家に オーストリアとチェコで相当な栄誉を受ける作曲家に
今日はそんなドヴォルザークさんの 誰にきいてもたぶん一番人気の高い交響曲 最後の交響曲 第9番新世界 まずは第1楽章 冒頭だけ

(第2楽章)
この交響曲のことをご存知でないとおっしゃるかたがいたとしても このメロディを知らないという方はおそらくいない 遠き山に日は落ちて のメロディが 第2楽章の第1主題
キャンプで歌ったほうがドヴォルザークの 悪く言うとパクリ このドヴォルザークの音楽がオリジナル
オーボエよりもちょっと大きくてちょっと低い音が出るお兄ちゃんの楽器コールアングレ イングリッシュホルンとも ホルンという名前でオーボエの仲間 オーボエ奏者がコールアングレに持ち替えて朗々と吹くソロがこの楽章を彩る

(第3楽章)
第2楽章がいわゆる緩徐楽章 第1楽章でっかくてカッコイイ楽章 第2楽章ゆるやかな楽章 っていうのを過ぎ第3楽章にやってくるのは molto vivace すごい元気よく と指示して始まる楽章 ベートーヴェン以降の作曲家が第3楽章に置いていることが多いのは スケルツォ よくこの番組では変化球の楽章と説明する 起承転結 の 転 にあたる
新世界という名前はどこをあらわしてるかという話は有名ですが 新世界とは ヨーロッパにとっての新大陸 アメリカ大陸
ブラームスに倣ってスラブ舞曲を作曲したりしてボヘミア随一の作曲家になったドヴォルザークに手紙 アメリカのニューヨーク・ナショナル音楽院の院長として赴任してほしい
チェコの音楽を確立したドヴォルザークに アメリカの音楽を作って欲しい という依頼 約5年ほどにわたるアメリカ時代に作られた唯一にしてドヴォルザーク最後の交響曲がこの第9番「新世界」
可愛らしくて鄙びた絶対みんな好きだろうなって思うような民謡っぽい舞曲を中間部として挟む そしてまたさっきのスケルツォのメインテーマが戻ってきて また改めて今度は西洋風の舞曲を並べる

(第4楽章)
今非常に小さな音で シンバル響いた。 この交響曲すべてを通じてシンバルが出てくるのはさっきの小さーな音1回だけ
シンバル奏者はたった1回しか仕事がないので 第4楽章までに居眠りした  たったの1回の緊張のあまりシンバルを転がしてしまった これでヴァイオリンと同じギャラとか いろんな笑い話もある
こちらの第4楽章 アレグロ コン フォーコと 指示が書かれております アレグロ=早く コン フォーコ=火のように
日本人にはこの方の作風ってたぶんすごく合うと思う カチーンと研ぎ澄まされた、というよりは 田舎っぽい親しみやすい感じ 第3楽章の第1中間部の 民謡っぽい舞曲の感じとかいかにもドヴォルザークっぽい この強そうな第4楽章にもそんな部分がたくさん散りばめられている
聴き始めるならやはりこの交響曲第9番新世界 あわせて6番7番8番あたりが人気 あとは弦楽四重奏12番など人気 
どうやってもこの新世界が 代表曲 本人はすでにアメリカの地にいる ヨーロッパからの立場でアメリカの新世界を眺めている交響曲のフィナーレ
曲の終わりかた 見渡す限り広がるアメリカ大陸の平原を思わせるような 非常に雄大な終わり方をする
最後の音は 長ーい音を小さくしていきながら 地平線のはてに消えていくように 指揮者ストコフスキーはこの部分を「新大陸に血のように赤い夕日が沈む」と評した


ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。

A.ドヴォルザーク 弦楽セレナードホ長調作品22より第4楽章
同じくドヴォルザーク作曲 弦楽セレナーデ という作品の 第5楽章フィナーレの前に置かれた 第4楽章 ラルゲット という楽章
非常に美しい 天にも登るかのような美しい楽章
今日はこの楽章のカバー曲  けっこう珍しい
男性のクラシカル・クロスオーバーでは 秋川雅史さんとか米良美一さんあたりと並ぶくらいは けっこうな知名度と思う 藤澤ノリマサさん

https://youtu.be/pa30gOcBQow?si=fSmeC7q9F8q4nDyE

笑顔の理由 / 藤澤ノリマサ





5月5日に アクロス福岡 フィルムミュージックオーケストラ福岡のコンサート ジョン・ウィリアムズコンサート3 
あのコンサートをあらためてオススメしたいと思って 今日の番組後半は もういちどジョン・ウィリアムズ 

https://www.fmo-fukuoka.jp/

(公式)

(チケットサイト)


番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。BGMなどで使用した楽曲はこちらです。

J.ウィリアムズ 『スーパーマン』マーチ

J.ウィリアムズ 帝国のマーチ『スター・ウォーズ』エピソード5より

J.ウィリアムズ オリンピック・ファンファーレとテーマ(お別れの曲)


この日の番組アフタートークはこちらです


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