240522【本編】『ベートーヴェン交響曲大7番』など_FM八女
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オープニングトーク
上陽町の「ホタルと銘茶まつり」 今年は開催見送りというニュースが流れています 来年以降はホタルの発生状況に併せてまた検討(八女市HP)黒木町田代地区6月1日(土曜日)・6月2日(日曜日)
今週の音楽の話 先週いただいたメッセージ 宮崎県のりょうたくん クラシック音楽が近頃好きになった 中でもベートーヴェンの交響曲第7番の第1楽章が好きだと書かれていた べとしちと言ってわかんない方も聴かれてるはず 聴いていただきましょうということにした。
ルードヴィッヒヴァンベートーヴェン 交響曲第7番ニ長調作品92 まずは宮崎のりょうたくんの好きな第1楽章から 今日はベトシチ 聴いてみたい
L.V.ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調作品92 第1楽章 Poco sostenuto - Vivace (後半カット
りょうたくん一週早くメールしてほしかった 5月の18日の夕方に 久留米市民オーケストラの定期演奏会 このベトシチ メインの曲として登場 おすすめしておきたかった
りょうたくんが大好きだと言ってました第1楽章 序奏の部分 地の底から地上を目指すような上昇音階がいやがおうにも気持ちを高ぶらせていってくれる 3’37 このフルートがこの第1楽章の第1主題 このメロディがメインになっていく メロディの裏側で巻き起こされている伴奏 ダンダダンダンダダンダンダダンダンダダンっていうリズム
第1楽章が比較すると一番大きい 第1楽章が一番大きくて 第4楽章にかけて曲のサイズ 長さを 小さくしていく 第1楽章ながければ15分 繰り返しの省略によっては11~2分というところ。そこから第2楽章第3楽章が10分前後 第4楽章が7分
第1楽章は後ろ半分ほどカット
L.V.ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調作品92 第2楽章 Allegretto (後半カット
第2楽章 低い弦楽器が沈鬱な世界を作り出して そのメロディを高い音の楽器に譲り渡すと 今度は低い音の弦楽器のオブリガードが悲しく鳴り響く
第2楽章 緩徐楽章 遅い楽章 このくらい遅くしてね って指示が書いてある Largo とか Adagio とか
この楽章 ベートーヴェンはもちろん緩徐楽章として位置づけているにもかかわらず Allegrettoという指示 一秒間に100拍以上 くらいの感覚 思いの外早い Allegrettoに近づけようっていう もっと軽快な演奏もあるが その速度でこの表現が出来のかっていう感じも当然ある
第7番が初演された際にはこの第2楽章Allegrettoがアンコールされた この曲の初演は1813年 ナポレオン戦争の晩期 戦争で傷ついた兵士を救うためのチャリティコンサートとして行われた ウィーンとしてはダメージを受けていた時代 この葬送行進曲とでも言うような静かな美しさは当時のウィーン市民の心を癒やしたに違いない
この楽章をワーグナーは不滅のAllegrettoと呼んだ
第2楽章のカット位置が来たら 第3楽章の序盤も少しカット 第3楽章を少し短めに聴いた後第4楽章に行く予定
L.V.ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調作品92 第3楽章 Presto, assai meno presto (前半カット
でっかくてかっこいい 第1楽章 終わると 緩徐楽章 ゆっくり楽章 次に来るのが 変化球楽章 スケルツォ
今の賑やかなやつがメインの部分 こちらのゆっくりになったところが トリオ これここからすごい盛り上がっていく
ABABAの形 トリオが2回出てくる3部形式 1回目のトリオよりも2回目のトリオのほうが本当は小さく聴こえないといけない これも演奏によって表現がさまざまなのでいろんな演奏聴き比べてみてほしいのと やっぱり メロディとして聴こえてくる部分の裏でいろんなパートがいろんな役目をやっているのを できれば劇場で楽しんでほしい
この楽章 3回目のトリオに入ろうとするふりをするように終わる
この楽章が終わると 第4楽章にそのままなだれ込んでいく演奏も多い アタッカ 楽章つなげますよ っては書いてないんだけど つなげるように即第4楽章に入りがち
L.V.ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調作品92 第4楽章 Allegro con brio
フィナーレ 最終楽章 Allegro con brio 早く 元気よく
情熱的で、エネルギッシュな終結 宮崎のりょうたくんは第1楽章が好きって書いてあったが 第4楽章もファンの多い楽章
だんだん楽章が短くなるから第4楽章に入ると もう終わっちゃう っていう感じ
この楽章も 細かく元気よく弦楽器が動いてるのが一番に聞こえる その裏で全体を持ち上げるような低音の金管楽器とかコントラバスとかを感じていくと気持ちいい そこにホルンの強烈なファンファーレ
この音楽が出来た頃 ベートーヴェンはほとんど聴力を失っていた頃 そしてウィーンは先々週聴いた『英雄』でベートーヴェンが讃えようと考えた ナポレオンボナパルトによって引き起こされた戦禍の中で 市民も疲弊していた時代 ベートーヴェンは市民に力を与えようとこの曲を作った と思いたい 実際に圧倒的な成功をおさめた初演
第1楽章から全ての楽章が親しみやすくて なにより元気の出る音楽 人気があるのもうなずける
ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。
P.チャイコフスキー 弦楽四重奏曲第1番ニ長調作品11 第2楽章 Andante Cantabile
先週 弦楽四重奏聴いてないねっていうはなし でこのコーナーで元の曲として弦楽四重奏取り上げようと思って何かないか探したら 弦楽四重奏曲でカバーされるほど有名な曲は・・・って考えたときに 言われてみれば そんなにたくさん無い
2週連続になるチャイコフスキー 弦楽四重奏曲 弦楽四重奏曲第1番 その第2楽章 この楽章が突出して人気が高い 特にチャイコフスキーの アンダンテ・カンタービレ っていう これはいわゆる曲の頭につけてある 速度と表情を表してる言葉 Andante 歩く早さで カンタービレ 歌うように表情豊かに もうタイトルとしてこの曲を指すほど
この音楽のカバー
聖母たちのララバイ でお馴染みの 岩崎宏美さんのボーカル
本人の公式YouTubeにフルで掲載されてて
7分以上あるんですけど 長い理由がわかるっていうか 長いことも魅力の一つ 是非YouTubeで探してフルでゆっくり聴いてほしい
アンダンテ・カンタービレ / 岩崎宏美
フリートーク
宮崎のりょうたくん 近頃ハマってるっていう ベト7 ぜんぶ聴いた
先週はもう一件リクエスト 『ソウルっ子』さん 韓国ソウルからメッセージいつもいただく ラ・カンパネラ
番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。BGMなどで使用した楽曲はこちらです。
F.リスト 『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調 『ラ・カンパネラ』
ラ・カンパネラって呼ばれる曲はいっぱいあって
ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ ニコロ・パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番第3楽章のロンド『ラ・カンパネラ』というのがまずあって
そのパガニーニの演奏を聴いたフランツ・リスト パガニーニがヴァイオリンのヴィルトゥオーゾなら自分はピアノのヴィルトゥオーゾになろう と決意する で その主題で4つも曲を作ってる 今日はいちばん有名なやつ
L.V.ベートーヴェン ピアノソナタ第23番ヘ短調作品57 『熱情』 第2楽章
ベートーヴェン 3大ピアノソナタ
ピアノソナタ第8番「悲愴」
ピアノソナタ第14番「月光」
ピアノソナタ第23番「熱情」
この番組でいちばん取り上げた回数が少ないのがたぶん23番熱情
エンディング アルプス・キダ・タロー / 大阪桐蔭高校吹奏楽部
大阪桐蔭高校吹奏楽部が この ブラバン甲子園の収録をしたことがある その時 なにわのモーツァルト キダタロー先生に 応援音楽を依頼して CDに入れた それから この曲を演奏すると 必ずビッグイニングが来るっていうジンクス
この日の放送後のアフタートークはこちらです