240703【本編】A.ヒナステラ バレエ組曲『エスタンシア』他
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オープニング
新しい紙幣が発行された当日で楽しみなのかなぁっていうはなし
オープニングで話す内容忘れそうになってたはなし
今日の音楽は6月にまつわる皆さんで面白い3人の組み合わせを見つけたんで近代ぎみの3人ご紹介するっていうはなし
こないだロシアに西洋音楽がつたわったのってちょっと遅かったっていうはなししたけど、日本にクラシック音楽が伝わってきた黎明期ってもっともっと遅かったんだというはなし
その黎明期の山田耕筰作品を聴こう
山田耕筰 序曲ニ長調
3分半で終わるような短い曲 ベートーヴェンよりはあとかなぁ シューベルトとかメンデルスゾーンとか・・・みたいな
日本の山田耕筰さんこんな感じで 一方その頃 ロシアでは何が起こっていたのかっていうことで次の曲聴いてほしい
I.ストラヴィンスキー バレエ音楽『火の鳥』より火の鳥の出現~カスチェイ王の魔の踊り
(番組内容とは楽曲違いますが一番演奏される1919年版をリンクしています・番組では1911年版の火の鳥の誕生→カスチェイの魔の踊りでした)
さっきの山田耕筰よりはすこし後輩にあたるストラヴィンスキーの作品ほとんど同年代 この6月はグリンカとかリムスキー=コルサコフとかでロシアに西洋音楽が入ってきたのが遅かったとかいう話をしたが 日本の交響楽の世界はこのへんの時代から始まったっていうこと
火の鳥組曲版の盛り上がりポイント(カスチェイの魔の踊り)
フリートーク
ストラヴィンスキーと同年輩の作曲家として日本の作曲家山田耕筰ご紹介した ここからはもう少し時代を下って ストラヴィンスキーの音楽に影響を受けた南米アルゼンチンの作曲家 アルベルト・ヒナステラという方をご紹介する 10分ちょっとの短い4曲からなる組曲
ヒナステラ作曲『エスタンシア』
A.ヒナステラ バレエ音楽『エスタンシア』組曲版 1.農園で働く人々
第1曲 農園で働く人々 という音楽 ものの3分ほど 第一曲でまずパワーを全面に出してきた感じ タイトルの『エスタンシア』 アルゼンチンのパンパス 中部大平原いくつもの大規模農園が出来て 小麦を作ったり 牛や羊を放牧したりっていうアルゼンチン人の原風景 第1曲 農園で働く人々 というパワフルな音楽で組曲版の幕を開ける
色んな国で 古くはロシア5人組 チェコのドヴォルザークスメタナ 北欧のシベリウスグリーグ 各地の自分の国の音楽 民族主義音楽 若い頃のヒナステラがアルゼンチンの民族主義的な作品を目指していた時代の作品
2.小麦の踊り
巨大な農園の朝の静かな風景 第2曲『小麦の踊り』
この組曲版の中では一番長い曲 曲の後半はヴァイオリンソロとクラリネットがパンパスを吹き抜ける風と光を表すように登場する
ヒナステラはさっき『火の鳥』を聴いていただいたストラヴィンスキーを すごく尊敬していたらしい 10代の頃に アルゼンチン初演だった ストラヴィンスキーの『春の祭典』を聴いて いたく感銘を受けた
次の第3曲 大牧場の牛追い人 エスタンシアの牛追い人=ガウチョ
ガウチョたちを表現した音楽が次の曲 すごくストラヴィンスキーっぽい 変拍子感がある 音楽がやってくる 非常に短い2分程の狂乱のダンス 大牧場の牛追い人
3.大牧場の牛追い人
第3曲大牧場の牛追い人 すごくストラヴィンスキーリスペクトが感じられる音楽
次の第4曲 この曲の中では一番のヒット曲 特にグスターボ・ドゥダメルっていうベネズエラ出身の指揮者が シモン・ボリバル・ユース・オーケストラっていうオーケストラのアンコールとして取り上げることが多くて人気になった曲 今日はこのフィナーレで幸せ感に浸っていただきたい
シモン・ボリバルユースについて あまり豊かな国ではなかったベネズエラ 麻薬や犯罪に手を染める貧困層の子どもたちを救うという大きな目的のために音楽教育を用いた ざっと説明するとそんな感じの大きな社会運動の見事な果実と言える ご存じなかった方はシモン・ボリバルユースっていうベネズエラのオーケストラの名前だけでも覚えておいて
第4曲 バレエ音楽『エスタンシア』のフィナーレ 終幕の踊り『マランボ』8分の6拍子のガウチョたちのリズムが最高の到達地点を目指す音楽
4.終幕の踊り『マランボ』
(番宣でFacebookに共有した『Lucerne Festival 2007』Simon Bolivar Youth Orcestra & Gustavo Dudamel)
(あとでこの動画もいいなぁと思った『BBC Proms2007』)
ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。
J.オッフェンバック 歌劇『ホフマン物語』より『舟唄』
ジャック・オッフェンバック ドイツに生まれてその後パリで活躍したのでフランス人のように扱われてる フランスで活躍して オペレッタを持ってウィーンに乗り込んで ウィーンでもオペレッタブームを巻き起こした人で オペレッタの父と呼ばれた方 劇の中で使われた音楽が今も人気
今日は ホフマン物語っていうオペラから 舟唄
この音楽のカバー オペラベイブスというイギリスのクラシカル・クロスオーバーのソプラノとメゾ・ソプラノのデュエット 2012年くらいまでアルバムが出てる
Barcarolle / OperaBabes
フリートーク
以前山田耕筰の交響曲とか取り上げたことがある こんどオリンピックやってくるので『頑張れ日本』(日本の作曲家を取り上げるキャンペーン)やろうと思う
今日はこれからヘンリー・マンシーニ
番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。BGMなどで使用した楽曲はこちらです。
ムーンリバー/ヘンリー・マンシーニ楽団
ピンクの豹 / ヘンリー・マンシーニ楽団
酒と薔薇の日々 / ヘンリー・マンシーニ楽団
シャレード / ヘンリー・マンシーニ楽団
お別れの曲
子象の行進 / ヘンリー・マンシーニ楽団