想い出の輪を広げていくこと
アミーゴはGW、茨城県で期間限定イベントの撮影サービスを担当していました。期間は1か月間。地元のスタッフを採用してイチからトレーニング、短期間でカメラマンに育てあげます。
そこであるスタッフと出会いました。採用したスタッフはテーマパークが大好きで、パレードの写真を撮りに行ったりするのが趣味という大学4年生。
大学を卒業したら、家業を継ぐことが決まっていて、それまでに自分の好きなカメラを使った仕事をしてみたい、社会勉強をしたいということで応募してくれました。
話してみると明るく快活、丁寧な性格でこの仕事に向いている!とアミーゴは直感しました。長年カメラマンの育成に携わってきたアミーゴが、カメラマンを育成する際に、重視していることが何点かあります。
・お客さまにリラックスしていただけるようなお声がけができるか?
・人の話をしっかり聞いて、自分の想いを伝えることができるか?
・こう言ってみよう。やってみよう。すぐ順応できる素直な気持ちを持っているか?
カメラは練習すればある程度までは、すぐに上手くなるのですが、お客さまと会話をしながら、笑顔を引き出しながら撮影をすることが一番のハードルなのです。
カメラが趣味なんです。と来てくださる方も実際撮影してみると、緊張で手が震えているシーンを見たことが何度もあります。
彼女には研修の段階から早めにカメラをレクチャーしていきました。さすが普段から望遠レンズなんかにも触れ、慣れていることもあってカメラの操作や構え方も見事。水平に垂直もしっかりとれています。
一通り基本的なカメラ操作の練習を繰り返した後、「じゃあ次はお声がけしながらやってみましょうか?」スタッフにモデルになってもらい、ひたすらロールプレイングを繰り返します。
お客さまにどのように伝えれば撮影意図が伝わりやすいか?また目線のとり方や盛り上げ方なんかもレクチャーします。何十、何百カットとできるようになるまで根気よく教え続けます。
素直な性格でスポンジのように吸収して自分のものにしていきます。そして研修が終わる頃には、想像を上回る成長を見せてくれました。
いよいよイベントがスタート。アミーゴの補助付きでカメラマンデビュー!
「では笑顔でお願いします!1,2の満開!」
スムーズさには欠けるかもしれませんが、一生懸命な声掛けと笑顔でお客さまの満開の笑顔を次々と引き出し、撮影していきます。
写真撮影自体を楽しんでいることが、お客さまにも伝わって、それが相乗効果となり、さらなる笑顔をもたらします。
1週間後には一人でカメラマンを任せることができるレベルにまで成長しました。短期間での急成長にアミーゴは驚きました。
「すごく撮影も上手だし、何より楽しそうに働いてくれるのが嬉しいです。明日はゆっくり休んで、また次回の出勤もカメラお願いしますね」
仕事終わり、彼女にそう伝えると
「もう楽しいんです、笑顔になってもらるとこんなに嬉しいんですね。もう休みの日も仕事の事が気になってしまって、休みでも来たいぐらいなんです!」
それを聞いてアミーゴは目を丸くしました。今までスタッフのいろんな成長の喜びに立ち会ってきましたが、こんなにストレートに仕事の楽しさを伝えてくれたことは初めてで、嬉しさに思わず続く言葉を失いました。
「それは私もとっても嬉しいことです」
働く喜びや撮影の楽しさをスタッフも一緒になって感じてくれたことに誇りを感じました。大げさに伝えてくれていたとしても、こんなに嬉しいことはありません。
”お客さまの未来に繋がる想い出を創っていくこと”が私たちのミッションですが、まずは私たちアミーゴ自身が、想い出に残るような楽しい仕事をしていくこと。
「 想い出の輪を広げていくこと 」
これが想い出創りの第一歩なのだと改めて感じました。
そんな大切なことを教えてくれたアミーゴは、今日もたくさんのお客さまの想い出創りに熱中しています。