クソ男
彼は本当に人類歴史上稀に見るクソ男です。
でも、そのクソ加減がおもしろい。
酷い事をされても、
私は彼に対して怒る感情が全く湧いてこなくて、
すぐ悲しくなってしまう。
メソメソ泣いてしまうのだ。
かわいくエンエン嘘泣きとかではなく、
大粒の涙がぼたぼたと、ギャン泣き。
クソ男を責める事もろくに出来ず、
「私の力不足でこんなことになってしまった」
という思いがいつも強く、
消えて無くなってしまいたいと呟いてしまう事が多々ある。
そんな時、クソ男は私に説教しにやってくる。「生きろ」
いやクソ男のおかげで、こんな感情になってるのだが??
しかしこの瞬間こそが、クソ男の事が愛おしくてたまらない。
何がいいのか?全ていいのである。
「クソ男に洗脳されているのではないか?」
よくそんな事を言えるなぁ、と感心する。
洗脳って!
ただ好きなだけなのに、大好きなだけなのに。
ただ、私は愛する側に回ろうと思っただけよ。
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