【OOH】炎上広告で思い出したコピーライター師匠の教え
少し前、渋谷駅に掲出された「DOVE」の広告が炎上した。
「カワイイに正解なんてない」というキャッチコピーの広告。一般的にあまり知られていない美容用語を取り扱ったことから、「寝た子を起こすな」という批判にも繋がったという。
国際ガールズデーを記念した広告で、「2人に1人がSNSを見ているときに自分の容姿や体形に自信がなくなった経験がある」という調査に基づいた文脈だそうだ。
思い出したのは、20代の頃、コピーライターとして駆け出しだった頃に、大手代理店で活躍していたコピーライター師匠の教え。「ウンコじゃない」と書いてあっても、「ウンコ」という言葉が強烈すぎて、「じゃない」が付いていても「ウンコにしか見えない」という話。
広告は人を傷つけたり、不快にさせたりするようなものであってはならない。DOVEの広告も捉え方は個々によるだろうし、見慣れない言葉を持ち出すことで一眼を惹こうとするクリエイティブ手法も、同じクリエイターとして理解できなくはない。
しかし、「ウンコは”じゃない”がついても、ウンコ」なのだ。遠目に見ると、一見、美容外科の広告にも見えてしまう。20代の教えをふと思い出す炎上事件だった。